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  • 1人~4人
  • 10分~30分
  • 10歳~
  • 2021年~

オーバードライブ:アペンドらいむさんのレビュー

705名
7名
0
2年弱前

ボードゲームという体でいくつも出ているお互いのライフを削り合う系の一箱完結型のカードゲーム達の中で1番好きかもしれません。

TCGはボードゲームをやり出す前から今に至るまでも遊戯王、デュエルマスターズ、MTG、ポケカ、ウィクロス、Z/Xにハマって集めてきてました。

ライフ製では無いのでちょっと違いますが、ドミニオンも個人的オールタイムベスト10に入るくらい好きです。


こっからは好きな所を箇条書きのように書いていきます。


レビュー読む人はだいたいルールを知った上で見ると思うので詳しくは書きませんがこのゲームは3種5枚ずつの15枚のキャラクターカードセットが4つあり、お互いがその内2つを組み合わせてデッキにします。

だいたいのTCGは40枚か60枚デッキ、スピードデュエル系のルールなら30枚デッキはありますが、普通同名カードは3枚までか4枚までです。

このゲームは30枚デッキで同名カードが5枚も入ってるので手札3枚+2ドロー制ですが被りまくります。

そこで独自のDRIVEシステム(同名カードの下に差し込むことによりカードに書かれた特殊効果が発動した後に1ドローできる)が効いてきます。

そもそもキャラセット毎にカードが3種しかないので全てがユニットでありスペルでもあるんですが、被った時には+1ドロー効果も付くということです。カードゲームにおいてドロー効果は問答無用で強い&楽しい。

30枚中5枚が同じカードで被れば1ドローなのでざっくり6分の1の確率、場に何体か出してる後なら計算してませんけど多分2分の1くらいの確率でDRIVEできるので後半になるほどドローがインフレしてきて楽しくなります。現代遊戯王もそうですがカードゲームで相手を前にソリティアするのは楽しいんです。

オーバードライブアペンドでは妨害カードが無く相手ターンには何もできないので、いわゆる制圧盤面もありません。DRIVEが繋がりまくってソリティアできればライフが1対30とかの場面からでも引きによっては逆転が可能です。

そこがしてもされても楽しい。


とにかくこのゲーム、カード間のバランス調整が上手くてこの基本セットでも12種類しかなく各カードに1、2個しか効果が無いのに底浅〜〜とは思わせないシンプルすぎず複雑すぎない丁度いいテキスト量とこの枚数でもカード間のシナジーをちゃんと感じる組み合わせになってるんですよね。

カード効果は最低限に抑えつつDRIVEによる1ドロー(&1パワー)という基本システムがゲーム全体のスピード感を高めているおかげで、結果的にこのルール量に合ったゲーム時間にしてくれます。



いくつかあるボードゲーム風カードゲーム達、だいたいは「この戦法が強い」に行き着いてしまうのでリプレイ性が低いです。

それはそもそもカード効果をシンプルにしすぎて奥行きがなかったり、あるいはカードバランスが悪かったり。ゲームのデザイン性が偏っていて特定の戦術に人気不人気があったり。

また、あくまでボードゲームという体で出てるとどうしても何度も繰り返す前提のTCGと違ってカードプールが変わらないが故のリプレイの低さもあります。カードゲーマー能じゃないとカード枚数が多くてカード名毎の能力覚えるの面倒でもう一回連続でやろうとならないこともあります。


このゲームは感想で書いた通りカードバランスが良く、4体のキャラカードセットどれを組み合わせても「強い」です。

びっくりするくらい全部強いです。そしてお互いが後半インフレし合うので気持ちいいんです。


カード種類を減らすことでいわゆる捨てカードが存在しないのも好印象。

そして基本ルールもテキスト量も少ないのでインストが楽。


プレイするまでのハードルが他のカードゲーム達より低く、それでいて面白さが他と同等かそれ以上なのでカードゲームとしては完璧に近いです。

1プレイが短く、カードセットの組み合わせによりリプレイ性を高めているため、今後拡張が出ることにより長く遊べる気がします。


欠点を挙げるなら説明書が薄いのでもう少し丁寧に作ってほしい&ゲーム自体のプロモーションが弱い所です。

まずTCGと違ってボードゲームだと処理基準に迷って公式サイトのQ &A見に行く、という発想ない人もいそうなので一箱完結タイプのゲームは説明書内に考えうる処理の疑問を後ろの方にでも一通り載せておいてほしい。現状載っているQ&Aだけだと少ないように思います。(一部は説明書の文章内に載っている物もありますが、後半に改めて一覧として見落としがちなルールがまとまっていると時間をおいて遊ぶ時もわかりやすく助かるので)


自分が初プレイ時に迷ったのは

•DRIVE中のキャラカードが捨て札に行く時にDRIVEに差し込んでたカード達の「墓地に送られた時」効果も一緒に発動するのか? →発動しない。

•ドレイン持ちカードが6パワーで攻撃し3パワーの相手にブロックされた場合、攻撃した6パワー分回復するのかそれとも相手のブロックしたキャラの体力に当たる3パワー分だけ回復するのか? →攻撃した6パワー分丸々回復する。

•宵闇への誘いでアタック時に墓地からDRIVEさせた時にDRIVEなので1ドローもしていいのか? →ドローできる。

•処理として間違えたのはDRIVEした時に先に1ドローしてからDRIVE効果を使ってました。正しくはDRIVE処理が終わってから1ドロー。


あるいは欲を言えばカード種類が少ないので4ページ割いて各カードの効果を記載したページ処理も載せてくれててもいいのにとは思いました。


カードゲームは繰り返し遊ぶことで面白さが高まってくる所もあるので、ルールが曖昧なままだとスムーズに遊べず1、2回なんとなく遊んでこんなもんだったねで終わってしまうこともあるのでそこは慎重すぎるくらいに作ってもらいたいです。素材が良いだけに。

説明書の不満としては背景の色合いと文字サイズのバランスも微妙に見づらく感じる&キャラ紹介は最初にあるのになぜかストーリー紹介ページが真ん中に挟まれてる等細かい所でけっこうあります。

ここまで流通してると今販売されてるのが商業としても完全版だと思うので次の拡張以降改善されることを願います。

ちなみに自分は拡張と同時に買いましたが拡張の方の説明書は見やすくなってます。


自分はブレイドロンド等の作者であるポーンさんがTwitterで熱烈に推しているのを見てこの作品を知りました。

ブレイドロンドシリーズも好きで一通り遊んでました。

あちらも同じカードプールからお互いがランダムで選んだカード達からデッキを作るというのがとても面白いんですが、カードパワーの偏りがありランダムでデッキを組むとはいえ戦術が固定化されてくること、また拡張も既存の物とのシナジーをあまり感じず拡張込みでもリプレイ性はめちゃくちゃ高くはないなという評価です。(面白いですし他の一箱完結カードゲームと比べればかなり遊べる方です)



まとめると少ないカード枚数でもちゃんと奥行きがある最高のカードゲームです。

とにかく面白いので気になってる人、一箱完結型のカードゲーム好きな人ならオススメです。

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