ミニミニシヴィライゼーションDKnewyorkさんのレビュー

世界に浸れる感　☆☆☆★★

楽しさ　☆☆☆☆★

究極のゲームをしてる感　☆☆☆☆☆

ミニシヴィライゼーションで重ゲーの最小化を成し遂げたmor!氏の新作。

前回は紙1枚とカード24枚だったけど、なんと今回は10x10のメモ1枚！　しかしルールは複雑怪奇でメモ帳3枚にビッシリと書かれております。

そう、前作ではカードが担当していたランダマイズ要素が一切ありません。にもかかわらず驚くべきことにソロモードも用意されております。

ソロは自分のアクションから次ターンの基準値が決まるもの。これがなかなか難解で、おいそれと先を読むことはできません。

運要素がないのに先がなかなか読めない。まるでアルルの丘ではないか！　あちらはオーディンの祝祭みたいな大箱の重ゲーで選択肢が大量にあることで読めなくなってるのでまだわかるけど、こちはメモ帳1枚ですよ。

そのプレイ感はとても精緻なパズルを解いている感じで、紙1枚の前で脳が沸騰するのを感じることができます。そして沸騰させてもmor!氏名物のドSな得点設定の前に、ふつうの文明とか忘れられた文明とかで終わってしまうのです。

そんなミニマリスト的な狂気を感じるこのゲームですが、最近ランダマイザがネットで追加されました！

　擬似対戦相手となる基準値と、初期の数字群をAImor!氏がピピピと選んでくれます。

これがあると精緻さが緩和されて、少しリラックスして文明の成長を楽しむことができます！

電車の中でもカフェのテーブルでも、いつでもどこでも2500年の文明の発展を楽しめる、しかもメモ帳なので経費で落とせる素晴らしいミニマリストゲームでした。