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  • 2人~3人
  • 30分~70分
  • 7歳~
  • 2022年~

KINOSAKI~温泉文學譚いちごばさんのレビュー

103名
2名
0
7ヶ月前



温泉文学大全となす唯一のゲーム

KINOSAKI~温泉文學譚~(オンセンブンガクタン)は、京都からほど近く温泉効能がトップクラスであったことから古来より栄えた城崎温泉(キノサキ)にゆかりのある文人の実際の作品を用いたボードゲームです。多くは当地に来遊して残した作品であり、収録している「城崎文学読本」の使用許可を得てゲームを作成しています。温泉文学の大全ともいえる文人作品カードがうれしくつい読んでしまいます。
ゲームは2つのルールによりプレイできます。

●文学タイムアラウンド49
 文学作品カード75枚だけ用いる”前座的な”ゲームです。プレイヤーは1枚カードを選び置きますが、昭和→大正→明治→江戸→古(いにしえ・平安~室町時代)→昭和…の順に出さなくてはなりません。間違えるとカード音読のペナルティがあります。49枚置けると終了です。プレイ人数1〜4人

●温泉文學譚
 すべての内容物を用いて行うメインのゲームです。出版社の編集者が来遊文人と契約して本を売ります。2人プレイの場合は24ポイントを獲得して駅に先に到達(帰京へ)したプレイヤーの勝利となります。ダイスの目に従うといった制限がありますが、50回くらいはダイスを振りますし、カードの選択、販売店の設置時期と場所の工夫も必要であり、運だけでは勝てません。また、相互干渉(インタラクト)強めながら、その実行は自分の痛みに跳ね返ってくるリスクがあり、抑制効果となっています。例えば、建物タイルをはがす際は立ち退き・建て替え 料として2土地6金、相手あるいは銀行に支払うことになるため、通常は避けます。
ほぼダイスの目だけ注意しておればよく、ダイス~文人コマ~プレイヤーコマの動きだけで手順通りに進みます。なのでゲーム中に雑談も可能となっています。プレイ人数2〜3人

この先は、プレイに直接関係はありません。が、ゲームの背景・深みに関する話ですので、よければご覧ください。

文学と温泉と生きるということ

理系を除く多くの大学には「文学部」があります。文学を学んでどうするの?何の意味があるの?ーー。今でこそ人物本位で採用することが当たり前のこととなってきていますが、一昔前は文学部は門前払い。面接さえ受けさせてもらえない企業のほうが多かったようでした。
一方、温泉は観光、レジャーが旅行主目的になる前は「湯治」と呼ばれ、病気やけがの治療、療養のため温泉地に訪れました。江戸時代の温泉番付は、効能の良い人気の温泉地が大関、関脇…と並んでいます(当時、横綱はなかった。添付の番付表では西の関脇に選ばれている)。
文学(部)と温泉ーー。「生きること(を学ぶ)」という共通点がみえてきます。

「Hanako」の女性記者に観光課員が答えたのは

現代医療の進展により温泉医学での治療はほとんどみられないものの広義の「湯治」、心身リフレッシュも「充電・保養と安らぎ、見つめ直し旅」の側面があります。昭和60年頃の温泉ブームに沸いた時期、雑誌Hanako編集部から取材申し込みに対して城崎町観光課の職員はこう答えたといいます。「はい、知っております。(雑誌のメインターゲットは目的意識を持って街で生活する20-30代女性かと思っていますので)今は、卒業旅行で少し年齢が下の女性グループが多いですが、20代半ば以上の女性が転機の旅先として選んでいただけることも増えてきています」と……。(※その後、取材の窓口、観光協会に連絡したとのこと)
特に春先、秋から冬にかけては、”25才”の二人旅、そして記念旅行でしょうか、年配の夫婦にあちこちで出会います。その中には、かつて旅した時の「わたし」を探すのか、再び足を運ぶ人も多いといいます。

温泉の神様たちが棲む転機の旅先地

「この町には、ゆっくりとした時間が流れています。そのリズムに身を任せるうちに、忘れかけていた何かを思い起こしたり考えなければならなかった問題と向かい合わせてくれるようで、勝手気ままに楽しみながら、こころがすっきりと洗われていく感じがしたのは、温泉の神様たちの仕業でしょうか…」と若い女性。「城の崎の湯に浴むときはうつし世の愁いかなしみすべてわするる」と吉井勇。区切りをつける旅、節目となる旅、城崎がそんな旅先となった文人も少なくありません。
●志賀直哉は大正2年秋、怪我の後養生に3週間滞在し名作「城の崎にて」が生まれた。ちなみにテーマの一つである「生と死は対極にあるものではない」というフレーズは、村上春樹氏の「ノルウェイの森」にもみられる。
●白樺派歌人の木下利玄は大正5年の夏、子を亡くした傷心の慰藉と妻の健康回復のため3カ月滞在。この時期にいわゆる「利玄調」が確立した。
●大正12年5月に来遊し「浜坂の遠き砂丘の中にして侘びしき我を見出でつるかな」と残し「独断者の会話」を執筆した有島武郎は「断念の地」とされ、昭和5年5月に夫婦で訪れた与謝野晶子は「沙丘とは浮かべるものにあらずして踏めばなるかな寂しき音に」など詠んだ数首の歌から有島を偲ぶ旅の側面もあったと思える。
●吉井勇は妻と別居して失意傷心、放浪の旅に出た昭和9年に再訪。「曼陀羅湯(まんだらゆ)の名さへかしこしありがたき仏の慈悲に浴むとおもえば」と残した。

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日本語ルール付き/日本語版
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国王
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