IKI 江戸職人物語白州さんのレビュー

6/10

2023年ドイツ年間エキスパートゲーム大賞に日本人として初めてノミネートされたことで、かなり前のプレイでうっすらとしか覚えてないが、レビューしてみる。

枯山水の作者として有名な方だが、ドイツ年間ゲーム大賞に初めてノミネートされたこともあり、個人的にはかなり嬉しい。

そして、このゲーム、キックスターターが今ほど流行ってなかった頃に、国産ゲームとしてキックスターターで発表されて、1000万ギリいかなかったくらいの金額を獲得して話題になった（当時はこの金額でもすごかったし、実質、国産ボードゲームのキックスターター支援金額では1位だったと思う）。

見た目通り、江戸時代を意識した作品で、当時の資料をかなり調べてつくりあげたらしく、とにかく作り込みすごい。

しかし、それでいてテーマ性や見た目だけのゲームだけでは全くなく、中身はロンデルとワーカープレイスメントのシステムと、このデザイナーのゲームの中では、ぶっちぎりのガチゲー。

個人的にプレイした当時は、あんまり重ゲーが好きではなく（今もそんなに好きではないのだが）、このゲームもやり込めばやりこむほど、高得点がとれるタイプなので、初プレイ時は全然得点がとれなかったのだが、それでも世界観の作り込みで別の満足感を感じ取れる作品だったことが印象的。

国産のボードゲームの印象がまったくない完成度を誇るゲームなので、日本人初のエキスパートノミネートということで、ぜひこの機会にプレイしてほしい作品だ。