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  • 2人~5人
  • 80分~180分
  • 12歳~
  • 2017年~

フューダム山本 右近さんのレビュー

842名
11名
0
約3年前

フューダムはファンタジー世界を舞台にしたエコノミックなリソースマネジメントゲームである。が、この説明ではフューダムの魅力を全く伝えることが出来ない。

フューダムとはどんなゲームか?と言われると答えるのが難しい。カードを使った秘密裏に行われるアクションプロットやタイトなリソースマネジメントは今風のユーロゲームのようで、与えられた移動力を消費してコマを移動させて同じマスにいる対戦相手をカードやアイテムを使い殴るというのはウォーゲームを彷彿とさせる。また、それぞれのギルド内で異なるプレイヤーが異なる役割を担い、他のギルドと取引し利益を得る辺りはクラシカルな経済ゲームを思わせるし、ポーンそれぞれが職業を選択できたりモンスターをテイムしたり様々な乗り物を利用してマップ内を旅する辺りはオープンワールドのロールプレイング・ゲームのようでもある。

ルールは要素が非常に多い超重量級ゲームに分類されるが、一つ一つのアクションそれぞれをとってみるとそれほど難しいものはない。BGGウェイト4点台後半のゲームとしてよく引き合いに出されるのはラセルダの作品群だが、それらと比較するとフューダムは性質が大きく異なっている印象を受けた。

ラセルダのゲームの大きな特徴の一つは、アクション同士の関連性が高くある種の循環構造を有しており、それが複雑に結びつきインタラクションやパズル性を生み出している点だと思う。対してこのフューダムはアクションそれぞれの独立性が高く、リソースの入手方法も比較的幅広く用意されており、割と自由にやりたい事をさせてくれる。まるでゲームが「この世界では自由に生きていいんだよ」と語りかけてくれているようだ。

そして様々な生き方に対してゲームシステムがしっかりと許容してくれている。騎士道に生き領地の支配を進めても、ひたすら農地を開拓して人々に奉仕しても、壮大な旅に時間を費やしても、それぞれに独立した勝利点を得ることができ、勝利に近づくことができるだろう。

このゲーム体験はフューダムでないと味わえないユニークなものであり、それなりの時間とルールを覚える労力をかけるに値するものだ。敷居が高く感じてしまうのは仕方ないところだが、もしプレイできる環境にあるならば、是非一度この世界を体験してみてほしい。

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山本 右近
山本 右近
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