ファイブタワーズ白州さんのレビュー

7/10

イラストがヤバすぎて話題になったお手軽オークションゲーム。

去年のノミネート作品「ファンファクト」作者の新作。

手番では、５枚のカードが並んでて、欲しい枚数をビットする。毎回１回だけしかビットできない。

落札したら、自分の前に昇順で並べる。５種類の塔、それぞれ１つずつしか建設できない。

ボードゲームによくある一番上の数字よりもでかい数字の塔を乗せることはできない。ケルトとかロストシティと同じ。一応、８と９はこのルールを無視できる。

２回の山札がなくなったら、得点計算。１枚１点。一番上が０の塔のみ、１枚２点。最後に自分の塔の中で一番高い塔を選んで、１枚１点がもう１回入る。一番得点の高い人の勝ち。シンプル！

いや、このゲームすごい。オークションゲームって、金やらリソースやら手札やらを対価として提供して、手に入れるはずなのに、一切それがない！しかもそれでゲームが成立していて、普通に面白い！

どれぐらい面白いかって、極度なノンリプレイヤーの自分が何回も遊んだくらい！

多分、何回も遊んだゲームって、今年、これと・・・何かあと１個ぐらいあった気がするが覚えていないｗ

そんぐらい、お手軽かつ「もう１回！」となるゲーム。自分が１年に１個しか出会えないゲームが今年も出会えてよかった！

オークションゲームだから、値付け相場は初心者にはちょっときついかもしれんけど、シンプルなルールと気軽なプレイ時間もあいまって、結構いろんな人におすすめできるし、新しい可能性を見せてくれるゲームだと思う。

そんで、このゲーム、イラストに出てくるキャラクターがヤバすぎて、もはや面白い。

◯ブリのト◯ロ、◯ケモンのフシ◯ダネ、◯天堂の◯ービィ、etc...

普通におもろいゲームなのに、いろんな企業の有名キャラクターが登場しまくっていて、なぜ、こんなにリスクを犯すんだ？と思ってしまうくらい勢ぞろいしている。

メーカーもペガサスシュピーレだから普通に大手だし・・・。日本では間違いなく日本語版は出ない（笑）

2023/11/22 追記：と思っていたら、ジェリカフェから出るっぽい！さすがに同じイラストでは出ないと思うが、どうなるのだろうか？

ちなみに余談だが、アメリカでは、こういうゲームは、パロディ扱いされて、訴訟されても結構戦えるらしい。ドイツや日本は無理らしいけど。

その事情を知っていて、箱をよく見ると、ペガサスシュピーレ（ドイツ）なのに、表記がmade in USAになっていやがる！なるほど！そこらへんもバッチリ対策済みですか…

どうりで版権ガン無視なのに、箱の側面に顔写真付きでデザイナーとイラストレーターも載せてるわけだ笑

ここまでくると、むしろ何かを伝えたいアーティスティックな作品なんじゃないかと見えてきてしまうのも、なんかもういろいろオモロイｗ

ゲームシステムとしては評価６だが、大手なのに尖った攻めをしているその心意気に惚れたので＋１としておく。

国内ではバネストが扱う予定みたいなので、この版が欲しい人は、存在を消される前に手に入れておこう（笑）