マイボードゲーム機能「持ってる」「興味あり」など知人に共有できるコレクション管理機能。人数別や時間別などの並び替えも。
ボードゲーム発見機能マイボードゲームの登録データを統計分析し、未経験かつ未所有のおすすめボードゲームを自動抽出します。
レビューや日記の機能投稿した記事が読まれるたびに、通販でお得に商品を購入できるボドクーポンをGET! ハードル低めです。
コミュニティ機能専用掲示板・ボードゲームリストの合体機能が便利!公開コミュニティ、秘密のコミュニティ、設定も豊富。
ボドゲカフェ情報自分の「興味あり」「お気に入り」に登録したボードゲームカフェが提供するゲームが一目でわかるように。
通販ショップ国内主要メーカーや同人ゲームなど様々な商品をご購入いただけます。会員登録しないで購入することもできます。
  • 1人~6人
  • 60分前後
  • 14歳~
  • 2018年~

ゾンビサイド:屍者に安らぎなししりかげるさんのレビュー

248名
2名
0
4年弱前

ゾンビサイド・ブラックプレイグの大型拡張セット。

そのため、このセット単体ではゲームを遊ぶことはできません。別途基本セットかグリーンホードが必要。

・・・ですが、もろもろの事情で、グリーンホードかウルフスブルクとの併用を推奨します。理由は後述ですが、ブラックプレイグ基本セットのみにこのセットを混ぜることはおすすめできません。

セット内容は、追加エネミーのみという割り切った内容となっており、地図タイルや物品&宝物カードなどの収録もなく、あまつさえ追加シナリオすらも付属していません。
本当にエネミーとエネミーに必要なものしか収録されていません。

これだけだと、購入意欲がわかないかもしれませんが、実際そんなことはないです。
ゾンビサイド・ブラックプレイグが気に入った方は是非購入をお勧めします。


以下追加エネミーの紹介。


●「ゾンビラット

ゾンビとなったネズミの群れ。一見弱そうに見えますが、このセット最強の敵です。

確かに防御力もなく、攻撃優先度も高いため、倒すことそのものは簡単です。

攻撃力も1と平凡。

しかし、このゾンビラット最大の武器は出現カードを引いた際、既にボード上に存在するゾンビラットが即座に追加行動するという特殊能力にあります。

このため、立て続けに出現カードを引くと、すぐ前に引いて出現したゾンビラットも追加行動を行うため、凄まじい機動力を誇り、まさに群れの攻撃力が高まります。

また、行動回数は1回ですが、1回の移動で2マス進み、さらに「壁」と「閉じたドア」以外の障害物を全て通り抜けてしまう能力まで持っています。

この障害物通過能力は、主にウルフスブルクの塔ゾーンで発揮されます。塔の壁をよじ登ってショートカットしてくるのです。

しかしながら、動きが大変面白く、倒すこと自体は簡単であり、ゲームを盛り上げてくれます。また、このセットの追加エネミーでは特に何も考えずに追加しても問題ないため、非常に使いやすく、ゾンビウルフよりメリハリがあります。

何度かゲームに追加して遊びましたが、こいつに殺されたことが何度もあります。


●「スペクトラルウォーカー

要するに幽霊。ゴーストというやつです。

基本的な強さは標準のゾンビであるウォーカーと同じで、イメージと異なり障害物を通過することもありません。

このエネミーの特徴は、攻撃への耐性。要するに物理攻撃でダメージを与えることができません。だから幽霊というわけです。

倒すためには「攻撃呪文」が基本となります。また、「宝物」や「魔法装備」といった貴重な武器で倒すこともできます。

このため、基本セットのみにこいつを追加すると、攻撃呪文8枚と宝物2枚でしか倒す手段がないため、苦戦するというより詰まる可能性があり、追加の宝物や魔法装備が収録されている、ウルフスブルクやグリーンホードとの併用を強く推奨します(難しくなるというより、意味も無くだれる)。

この耐性のためか、一度の出現数は比較的少なめとなっています(大量に出現する場合もあります)。

初期装備でダントツにいらない子「マナブラスト」の需要が増えるという点も少し面白く、倒せる手段をある程度追加できていれば、なかなかゲームを盛り上げてくれます。
(初期装備なので確実にこいつを倒す手段となります)

ゲームに投入する場合も、倒す手段以外はあまり気にせず追加しても構いません。

何度もゲームに追加して遊びましたが、こいつに殺されることは少ないものの、ゲームは盛り上がりますね。


●「ネクロマンティック・ドラゴン

このセットの目玉とも呼べる、パッケージでも大きく目立っているゾンビドラゴン。

収録フィギュアの大きさが尋常ではない巨大さで、説明書でも大きく警告されている迫力満点の追加エネミー。・・・ですが、正直弱いです。

はっきり言って肩透かしと言っても言いすぎではないと思います。

通常のエネミーと異なり、完全に独自のルールを持っています。特に視線ルールを使用しない点に注意。飛行する巨大生物なので、生存者とドラゴンはどこにいようが互いに見えるわけです。

ドラゴンをゲームに追加する場合、出現カードだけでなく、ゲーム開始時に生存者の味方となる攻城兵器「バリスタ」をスタート地点に配置する必要があります。さらに弱点カードや方位カードなども用意しなければなりません。

まず、例外を除いて常にマップタイルの中央にしか存在しません。出現・移動もマップタイルそれぞれに中央に出現・移動します。

次に、ドラゴンは弱点カードによってライフと耐性の管理を行います。ドラゴンの耐性は出現ごとに変化し、出現時にオープンされた弱点カードで指定された攻撃でしかダメージが通りません

またドラゴンに攻撃が通ると、現在の弱点カードを捨て札にし、ドラゴンは一時的に逃げ出します。この時倒したプレイヤーキャラは経験値に加え、なんと「宝物」を手に入れます。

ただし、攻撃が通って弱点カードが捨て札になった時、弱点のカードが全て捨て札であればドラゴンのライフは0となり、撃破されます(弱点カードは5枚なので、ライフは5と認識すればいいでしょう)。撃破されたドラゴンは、以降出現カードがめくられてもゲームが終了するまで出現しなくなります。

ドラゴンには攻撃手段が2種類あります。

1つは出現および移動時に行うドラゴン・ストンプ
出現した場所・移動した場所に対して無差別攻撃を行います。
その場所にいるエネミーは全て無条件で即死します。アボミネーションだろうがネクロマンサーだろうが死にます(もちろん生存者が関与して無いので経験値は発生しません)。
次にその場所に居る生存者は、即座にダイスを振って結果次第で避ける(移動する)ことができますが、結果次第では踏まれて貫通ダメージをうけてしまいます。
最後に攻城兵器は生存者と同じくダイスで避けることができますが、避けそこなった攻城兵器は粉々に粉砕されてゲームから取り除かれてしまいます。

もう1つは攻撃範囲に生存者がいる場合に行うゾンビ・ガッシュ
これは口からゾンビを吐き出して出現させるという、ダメージが直接発生しない特殊な攻撃となっています。攻撃範囲は周囲8方向1マス(つまり斜めも含む)。いずれかに生存者がいれば、そこにゾンビを吐き落とします。
この時に出現するゾンビは通常のゾンビの出現と同じ処理となりますが、さすがにこのラウンドでは行動しません。

おおまかなルールはこんなところですが、では何が弱いのか?

1つは後述するバリスタの存在で、バリスタならドラゴンを簡単に撃退できてしまいます。また基本的に常に地図タイルの中央にいるため、バリスタで狙いやすいというのも向かい風です。

次に、ゲームの性質上、攻撃させないように立ち回るのは基本であり、ゾンビ・ガッシュもダメージそのものは直接発生しないので、状況にもよりますがあまり脅威ではありません。
ドラゴン・ストンプにいたってはエネミーを蹴散らしてくれるので、こっちが助かる場合すらあります。行動回数も1回なので、気をつけて立ち回っていれば、むしろアボミネーションたちのほうが怖いくらいです。

さらに撃退時には宝物が確定で手に入る上、撃破してしまうと以降の出現カードは事実上「なにもいないようだ」のボーナスカード状態となってしまいます。

ただし、強さとは別の意味で気をつける点があり、ドラゴン・ストンプを行った場所が建物であれば、その建物は破壊され進入不可能になります。これでゲームのクリア条件が満たせなくなれば即座にゲームオーバーです。

なんだか、面倒くさい割に強くないので少々がっかりです。

何度かゲームに追加して遊んでみましたが、ちっとも強いと感じられず、むしろボーナスキャラのように見えてしまうほどです。
もちろん危険になる状況が無いというわけではないのですが・・・少なくとも見た目の圧倒的威圧感には到底つりあわない弱さだと思います。


最後にドラゴンと共に追加されるバリスタです。

基本的には投石器と同じようなルールですが、攻撃範囲は直線状の全てで、命中すれば即死という思い切った性能となっています。

数を処理する性能は低いですが、数が少ない相手にはめっぽう強いです。

また直線が攻撃範囲であるため、必然的に攻撃目標が目視できている場合が多く、命中率も高いです。

バリスタによる即死は、目標の耐性やルールを全て無視するため、ドラゴンだろうがスペクトラルウォーカーだろうが、日本未発売のアボミナトロールやアボミナバニー(どちらもドラゴンファイヤー以外で死なない)すらも即死させる脅威の攻撃性能を誇ります。

正直、ネクロマンティック・ドラゴンの強さと比較すると、強すぎるのではないかと思うほど。公式ルールではドラゴンには必ずバリスタが用意されるため、余計ドラゴンのボーナスキャラっぽい印象が助長されてしまう印象です。


以上ですが、このセットの欠点はシナリオが付属しないことよりも、「宝物」と「魔法装備」に関するルールを持つエネミーが2種類も収録されているのに、肝心の「宝物」も「魔法装備」も1枚も付属しない点にあると思います。

これが、基本セットのみにこのセットを追加するのをおすすめしない理由であり、セット内容を考えると、つけてくれたほうが明らかに良かったと思います。

それでもゲームを盛り上げるエネミーの存在は、決してダメではないです。是非追加してみてほしいところ。

最後にうちのWikiの宣伝しておきます。ゾンビサイドを取り扱っています。
https://seesaawiki.jp/privatedesktopgame/

この投稿に2名がナイス!しました
ナイス!
ぽっぽーくるっぽー
Bluebear
皇帝
しりかげる
しりかげる
シェアする
  • 36興味あり
  • 12経験あり
  • 12お気に入り
  • 78持ってる
ログイン/会員登録でコメント
ログインする

会員の新しい投稿