悪役Villainy

　まずはボックスアートに描かれたイラストをご覧下さい。このパチモノ感が満載な連中は『Villainy』においてプレイヤーキャラクターとなる悪役たちです。全部で8人用意されていますが、4枚のカードに両面印刷で、強さ／魅力／知性と言った３つのパラメーターで表示される基本能力値に違いはありません。プレイヤーは山札になっている部下を3人まで雇用することができます。人間・突然変異体・ロボット・動物・異星人の５タイプで構成される部下カードにも前述した３つのパラメーターが設定されていますが、こちらはカード毎に数値が異なっているだけでなく、雇用コストに応じた特殊能力も保有しています。雇用した部下は、右腕／専門家／戦士のいずれかに割り振られ、その役割に応じた修正が適用されるようになっています。その上で、プレイヤーキャラクターも含めた４人には、必要数値を満たした別人格カードを付与することで、市長やニュースキャスターと言った表の職業が決定され、プレイヤーに収入をもたらすのです。この後も犯罪遂行カードや大事業カードのプレイを経て準備が整えば、ファンタスティマンと言う名前のスーパーヒーローとの戦いが待っており、最初に彼を打倒したプレイヤーの勝利となります。手順は複雑ですが、4人プレイでも2時間程度で終わるゲームです。24個のトークンが用意されている『Limited Edition Promo Expansion Set #13』は基本的に『Villainy』のプロモであり、「Turf War」と題された拡張になっています(『Set #1』と『Set #2』に収録されていた『Lords of Vegas』の拡張が再録されています)。