- 2人~5人
- 30分前後
- 14歳~
- 2015年~
グリッズルドしののとらさんのルール/インスト
いくつかのボードゲームをプレイし気に入ったものや気になるものを手元に置いていますが、今でもこのゲームは私の所持している中で最も面白いと思うゲームです。
ただ、特に初プレイの人には少しルールが複雑でルールブックをざっと読むだけではゲームの全体像が見えづらいのと、ゲームシステム上手札の内容を明かせなくプレイ中に質問がしづらいので、備忘録的にここに大まかなルール等を書きます。内容をほぼ網羅して書いてしまいました。タブレットで見ながらのプレイでも耐えうる内容だと思います。
以下3〜5人プレイ、難易度ノーマルでの説明です。
(イージーはトラップルールなし。ハードは試練の山を30枚スタートにするだけです。)
導入
協力ゲームです。みなさんでこの戦争を生き残りましょう。
ゲーム結果は全員で勝つか負けるかのみです。出し抜いて一人勝ちはありません。
(題材とゲームシステムとがよく合っているのでルールブックの文章を読み上げるだけでも没入感が出てよりよいゲームになる思います。)
ゲーム開始前に共有しておくとよいこと
-
試練カード(裏面が有刺鉄線のカード)には脅威カード(天候や砲弾等のみ描かれたカード)と苦難カード(⚡︎マークに文字が書かれたカード)の2種類のみがあります。(+「メリークリスマス」)
脅威カードに記される脅威は6種類(夜・雪・雨・マスク・砲弾・笛)があり、その中にはトラップシンボルのあるものもあります。また、昼の背景のものもありますが昼は脅威に含まれません。(開始前にざっと見せてしまっていいと思います。)
スタートアップ
以下ほぼルールブックのとおりです。
- プレイヤー全員にグリッズルドカードを1枚選んでもらい、幸運のお守りの面を表にします。ゲーム的な強さはどの人物も変わりありませんので命運を共にしたい人物を選びましょう。
- サポートタイルをプレイヤー1人につき左と右とランダム1枚の計3枚を配ります。ただしプレイヤーが3人以下であれば左左と右右は使いませんので配る前に除外します。余ったタイルも使用しません。これは各自裏向きに伏せて持っておきます。
- 試練カードをよくシャッフルし、内25枚を平和カード(鳩の描かれたカード)の上に、残り34枚は記念碑カードの上に置きます。平和カードの上に置かれたカード山を「試練の山」、記念碑カードの上に置かれたカード山を「残り士気」と呼びます。
- スピーチトークンはプレイ人数が3人なら5つ、4人なら4つ、5人なら3つ使います。このトークンは配らず場に出しておきます。4人以上で残るトークンは使いません。
- ミッションリーダーを決めてください。その証としてリーダートークンを受け取ります。あなたから手番が始まります。(基本的には時計回りでリーダーを交代するのであまり力まずに決めてください。)
中間地帯、各プレイヤーの苦難カード置き場のスペースをとっておきましょう。
使わないトークンやカード、以後プレイして出る捨て札はゲーム中に二度と現れないので箱にしまってもいいです。
スタートアップ直後に共有しておくとよいこと
- カードの山は「残り士気」と「試練の山」、場は「中間地帯」と各プレイヤーの苦難カード置き場があります。(中間地帯のカードはまだ捨て札ではありません。)
- 手札に何のカードがあるのか他のプレイヤーに明かしてはいけません。サポートタイルについても同様です。どの程度まで手札の内容をほのめかしてよいかはプレイしながらいい塩梅にしてもいいです。(ルールブック中には具体的に書かれていません。例えば「⚪︎⚪︎持ってるからそれでいいよ!」はもちろんいけませんが、「〜ときたらまだいける。」等がルールに反しないかは参加者の匙加減次第です。)
以下、"カード"は試練カードを指します。
ゲームの大まかな流れ
ゲームに勝利か敗北するまでミッションを繰り返します。
ミッションでプレイヤーは可能な限り手札を出していきます。
ミッションの成功を繰り返してゲームクリアを目指しましょう。ミッションに失敗してもゲームオーバーにはなりません(が、ゲームオーバーに限りなく近付きます)。
ゲームの勝利条件
ミッションに繰り返し成功してください。そうして試練の山を無くし、かつプレイヤー全員の手札も出し切ればゲームに勝利します。
ゲームの敗北条件
ラウンドを経る毎に残り士気から試練の山へカードが移ります。こうして勝利前に残り士気を完全に喪ってしまえばゲームに敗北します。
また次のミッションに移る前に苦難カードが4枚以上置かれているプレイヤーがいる場合もゲームに敗北します。(4枚揃って即座にゲームオーバーにはなりません。)
ミッション(1ラウンド毎)の概要
- 準備
- ミッション
- サポート
- 士気低下
以後また1.から繰り返します
1.準備
現ミッションリーダーは試練の山からプレイヤーに何枚ずつのカードを配るかを決めます。ゲーム一番初めのミッションだけは最低3枚、以降は最低1枚です。
リーダーは自分から時計回りにカードを配ります。このとき途中で試練の山が尽きることもあるので各プレイヤーに同数配られないこともありえます。
多く配るほどこの回のミッションは難しいものになります。状況を加味して適切な枚数を宣言しましょう。
2.ミッション
ミッションリーダーから始まり時計回りに何かしらのアクションを1つ選び行います。パスは出来ません。全員が無事に撤退(後述)するまで時計回りに繰り返します。途中撤退したプレイヤーの手番は飛ばします。
行えるアクションは以下の4つです。
手札のプレイ
基本となるアクションです。臆せずしかしほどほどにプレイして手札を減らしましょう。
>プレイするカードが脅威カードなら中間地帯へ表向きに出します。脅威カードには6種類(夜・雪・雨・マスク・砲弾・笛)がありますが、同じ脅威が3つ場(全員の苦難カード置き場も含めます!)に出た時点でミッション失敗となります。ミッション失敗時の処理に移ってください。(3.サポート前へ)
>プレイするカードが苦難カードなら自分の前へ表向きに出します。苦難カードはすぐに効果を発揮します。
トラップカードについて:手札からプレイしたカードにトラップシンボルがあれば即座に試練の山から一枚引きます。プレイ時と同じく脅威カードなら中間地帯に、苦難カードならプレイした人の前に置かれます。もちろんここで脅威が3つ揃えばミッション失敗です。処理に移ってください。
なお、試練の山から出されたトラップカードはトラップの効果を発揮しません。無視してください。
ミッションに失敗しない程度に多くの手札を消化することが基本的なプレイです。 |
幸運のお守り
サポートアクションです。自分のグリッズルドカードに記されたものと同じ脅威の含まれたカードを中間地帯から1枚だけ除外できます。使用したらお守りの無い面を上に裏返します。お守りは回復しない限り二度と使えません。(サポートを参照)
スピーチ
サポートアクションです。スピーチトークン(士気低下を参照)を持っているなら、それを1つ消費して行えます。6種類ある脅威の内1つを宣言してください。スピーチを行う本人以外のプレイヤーはその脅威の含まれるカード(脅威カードや苦難カードの「トラウマ」「恐怖症」)を手札から1枚だけ除外できます。該当する手札が無ければ効果はありません。既に撤退しているプレイヤーにも効果はありません。消費したスピーチトークンは破棄されます。
撤退
このミッションから撤退します。撤退することで現ミッションにて今後一切のアクションが出来なくなります。また撤退したプレイヤーの持つ苦難カードは以後効果を発揮しません。撤退するプレイヤーはサポートタイルから必ず1つ選びグリッズルドカードの上に裏向きに置き撤退したことを示してください。(タイルが手元に無ければ宣言のみでいいです。)
撤退したとしても残った手札や苦難カードはそのプレイヤーに与えられたままですので破棄しないでください。
全員無事に撤退できたならミッション成功です。
>ミッションに成功したなら、中間地帯にある脅威カードは捨てることができます。
>ミッションに失敗したなら、中間地帯にある脅威カードは試練の山へ戻ります。(合わせてシャッフルをして試練の山として置きましょう。)
3.サポート
全員撤退していてもそうでなくても、ここで全員のサポートタイルを表に向け、矢印の方のプレイヤーにサポートタイルを渡します。このとき
>最も多くサポートタイルを受け取ったプレイヤー1人はサポートを受けることができます。
>>ミッション成功時であれば、そのプレイヤーは自身に付与された苦難カード2枚を破棄するか、自分の使用済みの幸運のお守りを回復するかどちらかを実行します。
>>ミッション失敗時であれば、そのプレイヤーは自身に付与された苦難カード1枚を破棄するのみです。
>複数人が同率最多でタイルを受け取った場合サポートは発生しません。
誰か1人にサポートタイルが偏るよう相談をするとよいでしょう。
4.士気低下
プレイヤー全員の手札の枚数を数えましょう。
その枚数分だけ残り士気から試練の山に移動させます。ただし、3枚未満でも最低3枚は移動させます。
このときに残り士気が尽きるか、苦難カードを4枚以上持っているプレイヤーがいるならゲームに敗北します。
現リーダーは、お疲れ様でした、スピーチトークンがまだあれば1つ受け取ってください。
ミッションリーダートークンを左隣のプレイヤーに渡して再度1.準備から始めます。
プレイヤーが手札を抱えすぎると士気がゴリゴリ削られます。適切なカード運用を心掛けましょう。
🕊
補足
試練の山が尽きているとき、試練の山からカードを引く効果は全て発揮されない。(トラップ等)
苦難カード同士で矛盾が生ずる場合がある。(強制撤退と撤退禁止)
プレイヤー間で生ずるものは手番プレイヤーの苦難カードが有効。
一プレイヤー内で生ずるものは先に付与されたものが有効。
手札の無いプレイヤーは場にある苦難カードにかかわらず撤退できる。
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