- 2人用
- 10分前後
- 10歳~
- 2022年~
蟲神器ゆうびんさんのレビュー
ルールは簡単、されど読み合いは深い
100円均一で有名なダイソーから出ているTCG。
おすすめしたい点が複数あるので列挙します。
参入ハードルの低さ
ダイソーから発売されているということもあり、スターターデッキは2デッキ分(1デッキ20枚、計40枚)入って100円という驚きのコスパです。このスターターデッキだけでもかなり遊べます。
各拡張パックもそれぞれ100円で、1パックに必ず光っているSR以上のカードが1枚入っています。
またデッキの構築では同じカードは2枚までとなっているので、高レアリティのカードが1枚しか当たらなくても、十分に勝つことが出来るデッキを作ることが出来るのも魅力の一つです。
総じて、「とりあえず何かしらのTCGやってみたい」と気軽な気分に始めるには最適なカードゲームだと考えられます。
ルールが簡単
ルールはお互いの場に「縄張り」という自分を守るカードがあり、その縄張りをすべて壊されたあとに直接攻撃を与えれば勝ちという、いわゆるデュエルマスターズに似たシステムになっています。
デュエルマスターズに似ていながらも、召喚酔いがない(虫カードは場に出たターンから攻撃できる)、攻撃や術カード(呪文のようなもの)を使う順番が自由など、かなり単純かつ自由になっています。
小学生相手にこのゲームを遊んで見ましたが、5分程度の説明の後1.2戦遊べばルールをしっかり理解していました(対象年齢は10歳なので、年齢によって理解が異なります)。
ゲーム自体は基本的に自分のターンに行動をし、相手ターンで行うことはほとんどありません。なので遊戯王やMTGのように相手ターン中の動きを考える必要がないので、全体の流れとしては単純になっています。
一点ルールとして面白くも小学生など子どもには難しい点として、ダメージ計算があります。ダメージは虫の技の攻撃力分与えるのですが、その虫の色によって変化することがあります。
基本は3色あり、赤・緑・青です(赤は肉食、緑は草食、青は蜜色の虫が描かれています)。そして赤は緑に、緑は青に、青は赤に2倍のダメージを与える事ができます。大人にとっては相手が体力が多いデカい虫を出してきても、色の有利で大ダメージを出して盤面を制圧することもできます。しかしこの計算が小学校低学年では難しいようです(大会などでは4歳のお子様が対戦する様子を見たこともあるので、一概には言えませんが)。
読み合いがある
ルールが簡単が故に読み合いが少ないのかと思いきや、読み合いはなかなか面白いです。
虫を出すために餌というものが必要になり、これは基本的に手札から毎ターン1枚ずつ餌場という場所において増やします。デュエマと似たようなシステムですね。これによって使えるコストを増やしたいが手札を減らしたくないなどのジレンマが生まれ、戦略の幅が生まれる点でもあります。
またデュエマと違い、縄張り(シールドのようなもの)は直接攻撃だけでなく、虫を攻撃で倒されたときにもめくってしまいます。めくった縄張りは手札に加わるので、相手の虫を倒したいけれども相手の手札を増やしたくないというジレンマもあります。
ルール自体は全体的に単純になっていますが、カードプールが増えた現在(2024年9月現在、第四弾まで発売中)では様々な戦略やデッキタイプが存在し、大人でもじっくり考えながら対戦でき、戦略やプレイングが反映されるカードゲームになっています。
コミュニティの活発さ
カードゲームにおいて対戦相手を探すことが必要ですが、蟲神器はこれが活発です。
具体的にはDiscordという通話用のアプリで作成されるコミュニティ「蟲神器センターヒグラシ支店(ヒグラシサーバー)」では1400人以上が参加し日夜対戦を繰り広げています。
こちらのコミュニティで対戦と書き込むだけで、対戦に飢えた獣共がワラワラと集まって対戦を申し込んできます。
イメージとしては初代ポケモンの3番道路をイメージしてください。
実際にはルール上わからないことなどを質問すれば優しく教えていただけるので、お気軽に対戦していただければと思います。
また大会も全国で開催されており、全国大会も開催されております。
大会に関してはダイソーから認定をされた「公認サポーター」という方々がボランティアで運営をしていただいています。
ダイソーの蟲神器公式サイトには全国で開催される大会のカレンダーが公開されているので、お近くの大会があれば参加をしてみても良いかなと思います。
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