ミシシッピ白州さんのレビュー

5/10

1988年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品。

ミシシッピ川をいち早く進むレースゲーム。

ちなみに1997年大賞のミシシッピクイーンとは別ゲーなので注意。

手番では、木を消費して、消費した数だけ進むのだが、止まったときに、隣接している他プレイヤーの船がいれば、さらに進めるチャンスを得られるのが特徴。

マスや船はヘクスになっていて、各辺には1~6の数字が設定されており、隣接すると、ここの数字を見比べて、その差分だけ、数字が大きい方が進むことができる。さらに連鎖もおきたりする。

木がなくなったら、好きな数だけマスを戻ると戻った分の木をゲット（初期量を超えられない）。

また、進む前に船の回転が可能で、60度変更は無料だが、それ以降、60度毎に木を1消費する。

誰かがゴールした瞬間、即終了でその人の勝ち。

ぶっちゃけ、システム的には、多人数アブストラクトなので、個人的な好みもあって、遊ぶ前はどうだかなぁと思ったのだが、連鎖で進んだりするので、思っていたより動きがあって面白かった（アブストラクトは淡々と進むイメージだが、アブストラクトで比べるとこのゲームの動きは派手）。

だが、誰がゴールするかが思いっきりキングメーカーになっており、単独で先にゴールするのは、ほぼ不可能のため、ここを気にするゲーマーは多いだろう。

とはいえ、今から35年前のゲームにそんな事言うのは野暮だし、これを遊ぶくらいのゲーマーであれば、そういうゲームも許容できる（はず笑）と思うので、ノミネートコンプリートしたい人は、遊んでいいんじゃないかなと思う作品。