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  • 3人~4人
  • 90分~110分
  • 14歳~
  • 1985年~

グレイハウンズ白州さんのレビュー

66名
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約1年前
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6/10

1986年ノミネート作品。ハンスイムグリュックの社長が手掛けたボードゲーム。

ドッグレースをテーマにしており、競馬ゲームとかと同じ感じのゲームかと思いきや、想像以上の展開が待っていた。

このゲーム、手札からカードを同時に出して、一番大きい数字を出したプレイヤーが、2番目に大きい数との差だけコマを進める点と先頭のプレイヤーがカードをプレイしてから、下位のプレイヤーがプレイできる点が最初はユニークだと思うのだが、だんだんとそこが重要ではないというところに気づいていくのが面白い。

それが何かのポイントは「対象年齢」に表れており、ただのドッグレースなのに14歳以上と表記されている点。

自分の感覚だが、多くのゲームは一番高くても12歳以上になっているのが普通で、通常は14歳以上のゲームはほとんどない。あるとすれば、暴力的や性的な描写やテーマのことが多いのだが、このゲームはどちらにも当てはまらない。

では、なぜ、対象年齢が14歳以上になっているのか?

それは、このゲームが、他のプレイヤーと組んで、八百長ができてしまう点にある。

その理由として、レースが始まる前に、他のプレイヤーの手札を見ることができる点と、自分の犬が1位になるよりも、他の犬が何位になるかを当てる方が稼げるようになっている点がある。

このゲームでは、出した数字がどんなに大きかろうが、小さかろうが、順位と差分でしか進まないので、2人のプレイヤーが組んで、意図的に同じ数字を出せば(しかも手札は5枚で使ったらリサイクルなので、ゲームが始まる前に手札も見えることもあいまってこれができてしまう)犬の順位を決めることが可能だったりするため、そこに全賭けしておけば、大儲けできるのである。

もちろん、これは、事前に打ち合わせするとかではなくて、公開したカードがひどくて、1位を狙うのが難しいと感じたメンツで、予測した順位がたまたま同じだったから、起きることだったりするのだが、実際にプレイしていて、これが急に起きたりしたので、もしかしたら、対象年齢が14歳と、妙に高いのは、これは意図的にデザインされているものではないかと思う。

ただのレースゲームではなく、八百長可能なレースゲームは初めてだったので、そういう意味では、さすがハンスの社長と思わせてくれるゲームだった。

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白州
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