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  • 1人~4人
  • 20分前後
  • 8歳~
  • 2020年~

くだものあつめ:海外版ファ羅男さんのレビュー

82
名に参考にされています
2020年10月29日 01時15分

くだものあつめ海外版が届いたので何か書いてみる。



まずこの2層式のボードが良い。丸いカードを丸い穴にはめるだけでアナログな喜びがあるし、窪みに石を入れるというのは、妙に根源的な気持ちよさがある。

動物が子供の口に餌を入れたり、巣穴に隠れてホッとしたりする、本能的な充足感に通じるのかもしれない。これは海外版ならではの仕様だと思うので、シンプルな国内オリジナル版も味があるが、「ボード」ゲームならではのボードの魅力を手に入れたという意味で、この穴あきボードは有意義なアップグレードだ。


ところで原始的な気持ちよさというのは、子供とも相性がいい。試しに7歳の娘と3歳の息子に見せたところ、ルールも聞かないうちから穴にコマを入れて遊び始めた。これは良いゲームが持つ特徴の一つだ。

ルールを説明すると、3歳には少し難しいようだったが、7歳はすぐに理解して一緒に遊ぶことができた。ただ、マンカラの特殊な動きのためか、最適な手を見つけるのにはまだ苦戦しているようだった。

とは言えゲームの目的はシンプルなカード集めなので、その意味では小さな子供にもゴールまでの道筋を考えやすく設計されていると思う。

それに果物を集めるという身近なテーマと、キャッチーでかわいいイラストのおかげで、特に女児の食いつきはいいだろう。子供だって、伊達にどんぐりを集めているわけではない。


マンカラという遊びはどこか儀式めいたところがある。「石を一定数並べたら勝ち」「ゴールまでマスを進めたら勝ち」「相手のコマを取ったら勝ち」のようなわかりやすいゴールが無く、コロンコロンと石を置いていく動作も、何か霊的なものと通じるための手続きのような神秘性がある。

そしてその儀式性を「種蒔き」という同じく神秘的で実りある儀式に置き換えたのが、素晴らしい。実際にプレイしてみると、これは確かに種蒔きだ。すると元々マンカラという物に種蒔き的な要素があったのかと調べてみると、マンカラの石を置く行為は「sowing(種蒔き)」と言うらしい。

もしマンカラの起源が種蒔きの動作だとすると、このゲームは一度抽象化されたものを再び具体的な形に戻していることになる。機械翻訳された文章を、再度機械翻訳して元の言語に戻した時に現れる「意味のジャンプ」のような新鮮さが生まれている。この再変換を経ずに、種蒔きという具体的な行為を「種を蒔いて果物を集める」という具体的なゲームにそのまま変換しても、このジャンプは生まれないかもしれない。面白い。


そしてもう一つ。このゲームのコアは確かにマンカラだが、実際マンカラという遊びの仕組みは少しわかりにくい。経験者ならともかく初心者はとっつきにくい。それがこのゲームでは「種蒔き」という味付けで親しみやすくなっているんだが、さらに技アリなのは、ゲームの最終目的をコアの仕組みと完全に切り離したところだ。

ゲームの最終的な目的はセットコレクション。マンカラとは関係がない。両者の間には明らかな断絶があり、しかしだからこそ、マンカラの持つモヤっとした思考を切り離して、超がつくほど親しみやすいポーカーの役作りみたいなことに専念できる。

その時マンカラは「道具」であり「目的」ではない。「目的」だと考えるからこそ見通しの難しさにモヤモヤするのであり、「道具」として扱うと不思議とすんなり扱える。そしてその「道具」も、使うほどに上達する奥深さを持っている。


この思い切った切り離しと、先述した儀式イメージの転換、これがこのゲームを素晴らしいものにしている大きな理由だと思う。


もちろん他にももっと理由はあると思うので、それを挙げるのは他のボードゲーマーたちに任せたい。


現在庫が無くなったら、もう国内では手に入らなくなりそうなので、興味があるかたは早めに買っておいた方が良い。

僕は特に回し者ではないけど、良いゲームだから。


(間違えて国内版の方にレビューしてしまってたので、こちらの海外版にレビューし直しました)

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心理戦・ブラフ0
攻防・戦闘0
アート・外見3
作品データ
タイトルくだものあつめ:海外版
原題・英題表記Fruit Picking
参加人数1人~4人(20分前後)
対象年齢8歳から
発売時期2020年~
参考価格3,990円
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