作物をタネから育てて、市場に出荷しよう!国産アブストラクト風ファミリーゲーム!
【ざっくり解説】
タネをまいて水やりをして、最終的に作物を市場に出荷するゲームです。種まきのやり方は『マンカラ』という伝統ゲームのルールを取り入れたゲームです。
種まきは選んだ作物のものを全て手に取り、時計回りに1つずつまいていきます。最後にタネを置いたカードがこのターンに稼働する畑になります。最後がおうちカードだともう1手番行えます。
タネを一周させればおうちカードに収穫済みの作物が溜まります。それを市場に出荷して、決まったセットを出荷した人が勝ちのゲームです。
【長所】
おうちカードに置いて追加手番を行えた時が気持ちいいこと。おうちの連続手番はパズルゲームにおける連鎖に近い気持ちよさがあります。
勝利条件のセットの種類の豊富さも魅力です。ペア3セット、フルハウス、1個ずつ5種類、同種4つなど勝ち筋が多くあり、流れに合わせて最適なものを選びたいです。
【短所】
ボード上のやり取りに運要素が皆無なこと。市場の出方に運がありますが、明確に得意・不得意の人が分かれるゲーム性かと思います。強い人は強いです。
狙った勝利条件を達成するのが難しいこと。ある程度は流れに任せて、狙えそうな勝利条件に絞り込んでいく形を取らざるを得ない感じがあります。特に人数が増えると猶更です。
【ベストプレイ人数】
BGGの投票はありませんので個人の推測の話になります。個人的には2人がベストかと思います。2人だと市場カードの刷新が少なく最も計画的にプレイが可能です。
タネを巡るアクションの本質がアブストラクト(運の無いゲーム)だからというのもあります。人数が増えると市場カードのめくれ運が入るのでマイルドになっていきます。ただ長考しやすいので待ち時間の問題もあります。
3人も悪くないです。4人以上は待ち時間との兼ね合いになるかと思います。追加手番あり、かつ運要素のないゲームなので多人数は不向きかなと考えます。
【個人的な評価】
伝統ゲームの『マンカラ』のシステムを取り入れて、市場カードという運要素でマイルドにした感じのゲームです。元々がアブストラクト(運の無いゲーム)なことを考えると、良い意味でマイルドになっていると思います。
個人的には2人プレイはめくれより盤面が重要な準アブストラクトかなと思います。3人以上だと市場カードの出方次第になってマイルドになるところがあります。
基本となる『マンカラ』のシステムを上手く、ファミリゲーム化することに成功していると思います。ボードゲームアリーナに移植されるだけのことはあります。
プレイ回数は5回ほど。全てボードゲームアリーナで遊びました。種まきの処理を一瞬でしてくれるのはありがたいですね。2回は基本ルールで対戦しました。残りはソロです。
遊んでいて思うことはおうちカードの追加手番が強すぎる気がしますね。狙わない理由がないレベルです。市場カードのめくれに合わせる必要こそあれど、プレイパターンの固定化は起こりやすい部類かなと思いました。
個人的には直接攻撃のないターン制の『テトリス』みたいな感じで遊べます。パズル好きな人にはおススメできます。僕個人としてはアブストラクトまたはその色の強いゲームは専門外なので、積極的に遊ぶことはないと思います。