フリート：漁業船団白州さんのレビュー

5/10（BGAの評価）

なぜか、ダイス版だけ国内流通していて、わりとレビューはあるのだが、本家は流通しておらず、BGAに存在していたので、興味を持ってプレイ。ちなみにダイス版は未プレイ。

タイトル通り、漁業をするボードゲーム。

基本は漁業ライセンスをオークションで獲得して、その後、出港。準備が整うと、あとは定期的に魚の収入が入ってくるエンジンビルドタイプ（といっても、そんなに派手ではないが笑）。

だが、このゲーム、異常なほど、シビアなマネーバランスで、初プレイだと多分、かなりびっくりする。

まず、このゲーム、手札がお金としても使えるタイプのため、よって、支払いは全て手札。

さらに、手札は、船にしたり、船長にしたりと、いろんな使用方法があるため、ムダ遣いはできない。

というか、そもそもライセンスが謎に高く、最初は競り落とすだけでも大変。

さらに、そこから、船を出港させなければいけないが、これも手札を消費するし、おまけに出港にも費用がかかるので、さらに手札を使う羽目になる。

これだけでもダブルパンチで辛いのに、その船に船長を乗せなければならず、その船長も乗せるために手札を消費する必要があるので、実質、トリプルパンチである。

まとめると、ライセンスを買う→そのために手札消費（手札は1~3金なのに、ライセンスの最低落札価格が4なので確実に2枚は減る）→船を出す（船カード+料金分の枚数消費）→船長を出す（1枚カードを裏向きに出す+1枚消費）という、エンジンビルド1つを組み立てるのに、最低でも7枚は減るのに、初期手札は6枚で、毎ラウンドの補充は1枚のみという、なかなか見ないマゾ仕様。

とにかくエンジンビルドの土台をつくるまでが超大変で、カードのめくり運によっては、異常に高いライセンスがでたりもするので、終始、マゾい。いや、マゾいというか、そもそも買えないｗ

それを乗り越えて、船を出せると、やっと魚をとってくれるのだが、この魚は毎ラウンド1個しかもらえず、さらにMAX4個までしかもらえない。そんで、このもらった魚はゲーム終了時に1点になるだけ。渋い・・・。ちなみにこの魚をお金にすることもできるが、それをするためには別のライセンスを購入する必要があるという・・・（笑）

とまぁ、どんだけマゾ仕様にしたかったんだよと思うくらい、金がキツい。

また、あまりにもこのマゾ仕様がきつかったためか、拡張で、ライセンスを獲得しなかった（しゃがんだ）ときは、さらに追加でカードをもらえるようになって、これが追加の金になるのだが、これがあっても、超マゾいｗ　というか、この拡張なしでやるとか、想像するだけでヤバいｗ

なので、拡張は絶対にいれるべき。入れなかったときのマゾさを想像したくないくらいいれるべき。いれてもマゾいから安心して（笑）。せめて、拡張入れて、ぬるいと思った人だけ外せばいいから！初回プレイは絶対にいれよう。

まとめると、マゾいオークション＋エンジンビルドゲーがやりたい人向け。マゾいゲームに興味ない人は無理してやらなくていいゲーム。個人的には結構マゾいゲームは好きだと思うが、それでもびっくりするくらいマゾかったので、渋いマゾゲーやりたい人にはおすすめかも。

人数はオークションゲーなので、やはり4人がベストかな。

まぁ、なぜ、ダイス版だけ流通して、本家が国内流通しなかったのを察するのが容易なほどマゾいので、遊ぶときは、それなりに覚悟して遊ぼう（笑）