シュタウファーatcktさんのレビュー

中世、シュタウファー家の史実がテーマのゲームです。
ゲームは各ラウンド3回の手番を駆使して、6カ所あるエリアを取り合う、マジョリティのゲームです。
アクションは少なく、得るものは多く、それに付随するものも多く、得点は各ラウンドに獲得、というある意味王道を行くゲームです。
手番順の変化に特徴のあるゲームです。

▼ゲームの概要

最初に写真のようにボードを組み立てます。順番の変更などが毎回でき、各ボードから受け取る得点も毎回変更できるよう、タイルにされています。

各プレイヤーは自分の色のコマを、貴族コマ１つ、皇族コマ4つもってスタートします。

手番では、王様（ボード上の紫のコマ）を0エリア目と考えて、どのエリアに自分のコマを配置したいかを決めます。
コマは、各ボード中央にある、四角いスペースに置かれます。

この置くときのコストの払い方がすごく特徴的です。
国王のコマから移動先のエリアまで、1エリアごとに自分の皇族コマ、もしくは貴族コマを1個ずつ置いていきます。そして、コマを置いたら、コマの横に書かれている数分のコマをさらに時計回りに置いていきます。
これら使用されたコマは中央に近いエリアに置かれていきます（写真でぐちゃっとコマが置いてあるところらへんです）

これらのコマは「そのうち」回収されます。
というのは、ラウンドの終了時に王様が時計回りに規定マス数動くのですが、移動した先のエリアに置かれているコマが回収できるのです。

さて、もう1つアクションがあり、それは「補充」となります。
補充した場合、貴族コマや皇族コマをストックから手元に持ってこれます。
ただし、この時、先着で「宝箱タイル」を一緒に取ることができます（ストックから取れるコマの個数・種類とセットで置かれています）

この宝箱タイルの効果が、ゲームに大きく影響しており、主に「コストが安くなる」ものが多いため、しっかり考えて集める必要があります。またこの宝箱タイルは「ボード上のマス」においても取ることができます。そのため、どのマスを取るかは重要になってきます。

さらに、全員が3手番終わると、エリア決算があります。
あらかじめ決められた1エリアと、条件によって決まる1エリアの合計2エリアで決算が行われ、置かれたコマの数、場所によって、多く置いたプレイヤーから順に得点が入ります。

最後に次の手番順を決めます。
ボードの中央にあるコマ、これが手番なのですが、最初に「補充したアクションコマ」を、次に「コマを置いたアクションコマ」を中央に、「その順のまま」戻します。

これらを5回繰り返し、得点の高いプレイヤーが勝ちます。
構造的に新規性が高く、最初は面食らうプレイヤーが多い気がしますが、すぐに掴みやすいゲームになるかなと思います（と言っても、インストする人の負担は小さくないと思いました）

▼プレイの感想

後1金、後1手番、先に手番が来ていれば、そして、タイルが後1枚あれば、と「～であれば」よかったのに、と思うことの多いゲームかなと思います。

それだけしっかり計算するのと、その計算する過程が楽しいゲームでもあります。

相手を出し抜くことも時には必要ですが、自分を伸ばすことを考えるだけで、自然と他のプレイヤーに邪魔になっている構造は、分かりやすく、楽しみやすいポイントなのかなと思いました。