カオス(混沌)をテーマにしたカードゲーム。
不思議なプレイ感のあるカードゲーム。ルールはやや複雑だが、プレイヤー全員が理解した上でやると、なかなか深い。
コンポーネントはカードのみで、1~13のカード(スペクトラムカード)が4枚ずつと、カオスカードが2枚、秩序カードが4枚の、計58枚。
①カードをよく切ってから、まずプレイヤー人数+1つの山を作る。例えば4人なら5つの山を作る。プレイヤーは1つを選んで手札にして、残り1つは山札(泉)とする。
各プレイヤーは手札を見て、もしカオスカードと秩序カードが両方あったら、秩序カードをすべてプールへ置く(捨てる)。
※このゲームの基本ルールとして、常にカオスカードと秩序カードは手札の中に一緒に持つことはできない。プレイ中、アクションにより両方が手札に存在したら、アクション終了後、即座に秩序カードをプールに置く。(カオスの力と呼ぶ)
②手番が来たら、まずプールの枚数を確認し、5枚以上ある場合、一人ずつ1枚ずつ手札に加える。この時もカオスの力は働いているので、プールにカオスしか残っておらず、それを取ったことで秩序がプールに行くこともある。また、手札にカオスがあるために、秩序を取っても、すぐにまたプールに戻ることもある。(②をプールの排出と呼ぶ)
③泉にカードが残っている場合、1枚引く。(ここでもカオスの力が……略)
④アクション「探す」「交換」「戦闘」の内、好きな順番で最大3つまで行う。1手番に同じアクションを複数回実行してもよい。
「探す」:自分の持っているカードを1枚提示して、相手を指定し、その人が持っていたらそのカードを1枚もらう。もっていなかったら、提示した自分のカードをプールに置く。
「交換」:相手を1人選んで、カードを交換する。このゲームでは、相手がそれを拒否する方法は無い。
「戦闘」:全員でカードを1枚ずつ出して、その大小を比較し、一番大きい数字を出したプレイヤーがそれらのカードを獲得する。この時、カオスは0、秩序は14とし、もし同じカードが2枚以上あったら、それらはプールに置かれる。カオスが2枚出たら、手札に戻す。
⑤最後にカードを1枚プールに置いて、手番を終了する。
この時、カオスを捨てたら、手札を任意の回数、全員が隣のプレイヤーに渡す。(カオスの回転と呼ぶ)
また、自分の手番中に、同じ数字のスペクトラムカードが3枚あったら、自分の前に出すことが出来る。(1枚目の写真の2や9)
このセットはゲーム終了時に1点になるが、もしゲーム終了時に、手札の中に4枚目のカードを持っていたら、そのセットは0点になる。
■ゲームの終了
以下のいずれか。
・13種類すべてのスペクトラムカードのセットがテーブルに出された。
・誰かの手札が0枚になった。
・秩序の宣言、秩序の公開、秩序の放棄のいずれか。
秩序の宣言:自分の手番中に自分の手札が秩序カード3枚だけになった。
秩序の公開:相手の手番中に自分の手札が秩序カード3枚だけになった。
秩序の放棄:4枚の秩序カードがすべてプールに置かれた。
■得点計算
・スペクトラムカード3枚のセット1つにつき1点。ただし、前述の通り、手札の中に4枚目のカードがあったら0点。
・手札に秩序がカードが3枚あったら3点。ただし、4枚あったら0点。
・秩序の宣言で勝ったら5点、秩序の公開で勝ったら4点。
※手札にカオスカードがあったら0点
■その他のルール
・プールに同じスペクトラムカードが4枚になったら、即座にそのスペクトラムカードはゲームから除外する。ただし、テーブルの上に置いた扱いにして、ゲーム終了条件は満たす。
・「探す」アクションの時、すでにテーブルに3枚置かれているカードや、プールに3枚あるカード、カオスカード、また手番中に一度失敗しているスペクトラムカードは指定できない。(秩序カードは大丈夫そう)
・「探す」アクションが同一手番中に3回連続で成功したら、他のプレイヤーは全員、手札からカードを1枚プールに捨てる。(この時、カオスカードが置かれたら、即座にカオスの回転が発生する)
・プールの排出の際、自分がテーブルに出しているセットと同じスペクトラムカードを取ったら、そのセットは無効となり、裏向きにする。(4枚目のカードはそのままゲーム内に残りそう)
■感想
たぶん面白い。不思議なプレイ感。
ルールを読んだ時、カオスの回転により計画がぐちゃぐちゃになって、あまり考えても仕方ないゲームかと思ったが、そうではなく、カオスの回転は上手く自分のカードを相手に押し付けたり、逆に持っているとわかっているカードを引き寄せたり、回転させた上で「探す」を打つことで、確実に成功させたり、戦略性の高いルールである。
とにかくルールが複雑だが、複雑な分、深みがあるので、是非挑戦してほしいゲームの一つ。
- 投稿者:
みなりん
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タイトル | カオス |
---|---|
原題・英題表記 | Chaos |
参加人数 | 3人~5人(30分~40分) |
対象年齢 | 8歳から |
発売時期 | 2010年~ |
参考価格 | 1,600円 |
ゲームデザイン | ピエトロ・バレンティン(Pietro Valentyne)フランソワ・ヴァレンタイン(François Valentyne)スライ・バレンタイン(Sly Valentyne) |
---|---|
アートワーク | 未登録 |
関連企業/団体 | ズィーマンゲームズ(Z-Man Games) |
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ルール/インスト 0件
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