バルーン・カップ白州さんのレビュー

6/10

2003年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品の２人ゲー。

シンプルな数字比べをして、キューブを手に入れ、そこから気球カードを集めていくゲーム。

気球は５色あって、それぞれ一定数のキューブを集めると気球カードを手に入れることができ、それが先に３枚集まると勝ち。

キューブを手に入れるためには、４箇所の場所それぞれで数字勝負をする必要がある。

４箇所それぞれがキューブの置かれている数が違う（１〜４）ため、どこに力を入れるかは重要。

また、でかい数字が勝つ場所と小さい数字が勝つ場所が存在していること、相手のゾーンにもカードを置いて妨害できるところが面白い。

弱点は、キューブはランダムで出てくるのだが、色が偏りすぎると、手札が７枚しかないため、コントロールしづらくなるところと、数字が１〜１３が存在しているのだが、中間のカードがあまり役にたたない（カードはキューブの数と色に対応して置かなければならず、いくらでも置くことができないため）ところが気にはなる。

だが、キューブの数は４個以上になったら、３個以下になるよう戻すといった提案されたヴァリアント入れると多少緩和されるが、それでも運ゲー感はある。

この運ゲー感をどこまで許容できるかが面白さに関わってくると思うので、戦略をがっちり考えたい人にはあまり向いていないかも。

ノミネートされるだけある面白さがあったが、やはりそこそこ運が高く感じたので、この評価。

逆に運ゲー許容できて、相手への妨害もOK（２人なのでそこまで問題ないとは思うが）であれば、やってみるのはアリかも。

ただ、今手に入りづらい作品であるので、年間ゲーム大賞ノミネートもやってみたいと思うくらいでないと、わざわざこの２人ゲーをやる必要性はないかもしれない。