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  • 20分~60分
  • 10歳~
  • 2022年~

トーネードスプラッシュ2白州さんのレビュー

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約1年前
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7/10

アークライト・ゲーム賞2023最優秀賞作品。競艇をテーマにしたレースゲーム。

無駄に(褒め言葉)競艇の細かい部分が入っており、それを見事に再現しているとも話題になった。

やることは、競艇よろしくレースゲームなのだが、ボードゲームって、レースゲームはスピード感を表現しづらいので、あまり向いていないと言われることもあるが、位置取りにフォーカスされたレースゲームは名作が多い印象。

特に競艇をテーマにしたボードゲームは、クワリのパワーボートはじめ、わりと面白いとされるゲームが多い印象で、これもそのラインナップに入る面白さを秘めている作品だといえる。

このゲームの魅力は、いくつかあって、1つ目は、細長いカードで位置取りレースと走ったあとの波の残る感じを見事に再現したところ。

インディーズらしく、カード枚数が足りないから、たまたまこうなった感じな気もするが、それをふまえても、見事な(奇跡的な)システムとテーマの融合といえるだろう。

2つ目は、無駄に細かいけど、再現度の高い競艇ルール。

自分は競艇をやったことはないので、わからないのだが、このゲームによると、競艇はスタート前に助走する競技らしく、よって、スタートラインのちょっと手前から、走り出す。

このゲームでは、カードを置いて走る方向やスピードを決めるが、それがスタート前からやるレースゲームは斬新。

ちなみに、スタート前にスタートラインを超えてしまうと、失格になるらしいw 怖すぎw

レースは前方向にいる船が先に動き、カーブではよりインにいる方が先に動く。なので、位置取りが超重要。

シンプルがゆえに熱いゲームだ。

弱点はインディーズらしく、いくつかある。

まず、わりと遊ぶスペースが必要。横に最低70cm、縦に最低40cm近くのスペースが必要で、普通のゲームマットよりも大きくなる。テーブルによっては遊べない可能性もあるので注意が必要。

次にカード運。カードは5種類あって、主に直線にめっちゃ早く進むカードと遅いけど、めっちゃ曲がるカードがあるのだが、手札がMAX6枚、3枚引きまで可能というルールの中で、毎回曲がるカードが極端に偏ると、スピードが出なくなってしまうので、そこらへんはちょっと気になる。

また、手札を捨てることができず、めっちゃ曲がるカードはルール上、1枚しか出せないので、ハンドマネジメント的なことを考えても、大量に引いた場合の対応がかなりキツイと考えられる。

なので、ヴァリアントで、このカードが3枚たまったらリシャッフル可能としてもいいかもと思ったが、このルールでは、未プレイなので、取り扱い注意。

あとは、わりとカードの置き方の細かいルール(船にかぶさるように置く時とか、カードの波線を消してしまうときとか)が多いところもちょっと把握が面倒かな。

と、デメリットの部分もそれなりにあげたが、インディーズという観点でみれば、許容範囲か。

それよりも、1000個近くのインディーズゲームがある中、このゲームを最優秀賞に選んだのは、今後のこの賞にも信頼が持てると感じた。

天下鳴動のときもそうだったが、インディーズのコンポーネントでこれだけの表現やクオリティであることが素晴らしいと思う。

多分、これも製品化されて、見事なボードとか実装されるのだろうが、もしかしたら、スタート前のちょっとした助走とか、地味に多い例外の置き方とか、もしかしたら、インディーズ感の強いルールなので、ルール改定入る可能性もあるんじゃないかと危惧してしまったのだが、考えすぎだろうか。

評価としては、システム的には6だが、インディーズとしてのストーリーやコンポーネントのアイデアで+1といった感じ。

多少インディーズゲームが好みでない人(自分もそうだが)でも、斬新なゲームを求める人におすすめかな。

ただ、あくまでインディーズで、見た目がアレなので、ライト層にささるかどうは微妙なところ。

その層とやるなら、製品版を待った方がいい気もするが、インディーズ版の尖り具合も捨てがたい。

ちなみに余談だが、トーネードスプラッシュ1も存在し、そちらはカードが一般的なものだったとのこと。

2で細長いカードに改良したことで、劇的に進化し、最優秀賞を受賞したことから、いかに1つのコンポーネントの調整が大事なことかもわかり、また新たな発見を見せてくれたストーリーも個人的には好き。

最後にまとめると、今年のインディーズゲームとしては、注目作であることは間違いないので、ぜひとも、製品版が出る前に一度は、このインディーズで最優秀を勝ち取ったクオリティを体験してもらいたい作品だ。

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白州
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