常夏日記白州さんのレビュー

4/10

2019年ゲームマーケット大賞「フォグサイト」作者が昔に出した夏休みをテーマにしたボードゲーム。

少部数のためか、レアゲー化していたので、ダウンロード版をがんばって準備してプレイ。

シンプルそうな見た目と裏腹に、想像以上にボリュームのある作品で、友達と鬼ごっこをしたり、魚や虫をとったり、秘密基地つくったり、神社や洞窟を探検したりと、いろいろできるところがすごい。

取れる魚や虫の数もめちゃくちゃ多いので、多すぎ！と言う前に、よくここまでやったなと感心してしまうほど多く、おまけにそれらが、水性ペンで１つ１つチェックしていくという思い切りの良さがすごいし、熱量を感じる笑

村をカラーペン使って、探検する感は面白いのだが、正直、もりもり過ぎて、遊びづらく、ルールブックも穴だらけで、ゲームをやっていると、なにそれ初めて聞いたみたいなこともザラ。

お金がなぜか枚数単位でしか使えなかったり、この村に住んでいる人たちはみんなお釣りを返してくれなかったり、ツッコミを始めてしまったらキリがなく、デベロップ不足感が否めないインディーズゲーム感はあった印象（自作だったことがそれに拍車をかけている）。

コンポーネントやテーマ感はワクワクしていたこともあって、ちょっとショックだった記憶があるものの、このデザイナーの作品は、独特なものが多く、個人的には注目しているので（フォグサイトもそういう意味では大賞とって嬉しかった）、これからも期待したいところ。

自分みたいにわざわざ自作して遊ぶ人はなかなかいないと思うが、この作者のファンでなければ、無理にプレイしなくてもよいかな。