パルミラ白州さんのレビュー

5/10

クニツィアの黄金時代（1990年代）のゲームがリメイクされるとのことで、レビューしてみる。

手番では、３種類の商品のうち、各種類1個ずつを売買するか、1種類2個を売買できる。その後、カードを1枚プレイして、イベント的なものが起こる感じだ。非常にシンプルな経済ゲー。

正直、遊んだのがだいぶ前なので、うっすらとした覚えていないが、シンプルではあるが、シンプルすぎて、展開の幅があまりなかった印象。まぁ、サクッと遊べる経済ゲーとしてはポジション的にはありではあるかな。

ちなみに、パルミラでは商品を売買するが、リメイクされた「モトリーフールの安く買って高く売れ」では、株を売買している。カード構成が若干違うらしいが、今回の日本語版では、両方のルールが遊べるヴァリアントがついてるようだ。いいね。

ここのメーカーのリメイクは、クニツィア作品がわりと多いのだが、どれもファンタジーやらかわいいキャラなものが多くて、正直、買う気がおきねぇ・・・といった感じ（まぁ、ゲーマーはみんな持ってるだろうから、ライト層に受けやすいパッケージにしたと思うが）だったが、今作は、シンプルといえど、ライト層が買うイメージがなかったから、硬派なイラストになっている。正直、ファンタジー色やキャラモノはそんなに好きではないので、これは嬉しい（あえてのゲーマー向けなのかもしれんけど）。

ただし、パルミラの弱点ともいえる「異常に倒れやすい大量のツボのコンポーネント」もそのままリメイクしているようなので、プレイアビリティがあのままだとするなら、もうちょっとなんとかならんかったのか（もしくはそういう情報を調べなかったのか）とは思う。ここらへんは遊んでみるまでわからんけど、そこは気になるね。

個人的には株ゲーは結構好きなんだけど、商品が3種類しかなく、売買の制限も厳しいので、いろんな株ゲーの中では、シンプルなルール以外、そこまでこれといった魅力は薄いと思っているので、この評価。

まとめると、今の時代、短時間で遊べる経済ゲーが需要あるかと言われると微妙なので、やっぱり古参のクニツィアファンやその周りの人たちが懐かしさや入手した感じで手に入れた遊ぶ感じのゲームかな。

人によっては、シンプルでよくまとまっている経済ゲーは珍しいこともあり、名作と呼ぶ人もいるので、興味ある人はやってみるのもありなんじゃないでしょうか。