第1回新作マーダーミステリー大賞の作品ですが、「え、これが大賞・・・?」みたいな話もあると聞きました。
なるほど、確かに大賞を取るだけあって非常に難易度が高い。
しかし、練りこみ過ぎ感というか、大賞作品であることに疑問符を付ける方の気持ちもわかります。
マーダーミステリーというジャンルは、基本的に殺人犯を拘束することが目的となります。
となると、犯人以外が全員強力すれば拘束できそうなものですが、そこに個人目標という要素を加え、
全員腹に一物抱えた状態にすることにより、いわゆる「囚人のジレンマ」が発生して容易に協力できないようになっています。
そのあたりのシステムはよく出来ているなと思います(このゲームではなくジャンルのシステムとして)。
さて、そこで本作ですが、その囚人のジレンマが働き過ぎてしまうように感じました。
犯人以外にも腹に一物持っているというのは前述の通りですが、協力するメリットがない、またはデメリットが大きいキャラクターが多すぎて、犯人拘束に向かうことが非常に困難です。
また、ミスリードに向かわせるベクトルが強すぎるとでも言いましょうか、犯人以外一部キャラの怪しさ、そしてそれを払拭する要素の少なさがその困難さに拍車をかけています。
同社の作品は全作とは言わないまでも7~8割プレイさせていただきましたが、他作品ではネタバラシ後に「あそこでこうすれば良かったのか」があるんですが、今作はちょっとそれが見えなかったですね。
「重ゲー好きの素人が難易度ガン無視で作った重ゲーみたい」というのが率直な感想です。
調査フェイズ後の推理フェイズを最終のみにし、全体討論の時間を長めにしてあるのは他作品よりも良かった点かなと思います。
ただその推理フェイズも最後1回のみならもう少し時間を長くしないと厳しいんじゃないかなと思います。
ストーリー的には個人の好き嫌いもありますしネタバレにもなるので何も言いませんが、
読み物としてではなくゲームとしてクリアを目指したいのであれば、熟練者以外の方にはオススメできないかなと思います。
最も読まれているレビューを表示しました- 投稿者:
ましゃ