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  • 1人~5人
  • 10分~20分
  • 4歳~
  • 2019年~

フォボスのほしめぐりボードゲーム感想備忘録さんのレビュー

133名
4名
0
約3年前

プレイ風景

 2021年2月7日(日)、自宅にて弟と5歳の甥っ子と私の3人で読みました。
 最初は甥っ子1人で読めるかなと思ったのですが、本の説明のページが意外と字が多く、少し読んで読むのを止めてしまったので、弟と私が読み聞かせながら選択肢だけを甥っ子に選んで貰いました。最初は余り興味がなさそうでしたが、選択肢を自分で選ぶ、それで結果が変わるというのが面白かったみたいで、途中からは本から目を離さず聞いていました。1回目のプレイではバッドエンドでしたけど、「どうすれば正解だったのかなあ」と言いながら、すぐにもう1度始めました。
 2回目は「グローブ」から「トビー」にキャラクターを変更し、1回目とは全て違う選択肢にしていました。
IMG_20210209_222204 結果いくつかアイテムを手に入れることが出来、今度はノーマルエンドを迎えることが出来ました。そしてすぐに3回目。今度はキャラクターは変えずに選択肢だけを変えてやってみたのですが、アイテムを全く入手することが出来ず再びバッドエンド。3回もやっていると、選択肢の先で何かアイテムを貰えないといけないと分かっているので、貰えずに次のページに進むことになると「ああ-」という顔をしていました。
 ここで私はちょっと用事があり読み聞かせを止めたのですが、甥っ子はその後も1人で何度も何度も読んでいました。「ああ-、また駄目だった」「今度はパーツを取れたよ」など、その都度様子を伝えてくれます。8回目ぐらい読んだ頃でしょうか、「全部出来たよ!」「ロボットが直った!」と言いに来ました。見事グッドエンドを迎えることが出来たようです。「どうやって出来たの?」と聞くと「ええと、最初にね、これを選んで、そしたらこれが貰えるから・・・」と最初からどうやってクリアしていけたかも話してくれました。こうしてクリアは出来たわけですが、その後も夢中になってパラパラとページをめくって楽しんでいるようでした(テレビでアニメが始まるとそっちに興味が移ってしまいましたけど)。

個人的評価:8点(10点満点)

 買って良かったなと思える絵本でした。最初の説明ページを開いた時、そこそこ小さい字で結構びっしり文字が書いてあったので、これを甥っ子が1人で読むのは無理じゃないかな、読めるのは小学生からかなと感じたのですが、本文は絵の配分が多く、文字の大きさも少し大きめになっていたので読みやすかったです。
IMG_20210209_225307(最初のここだけ見て、うわー難しそうだなと思う人は結構いる気がします。)

IMG_20210209_222857

(本文は絵に対して文字の比率が少なめなので読みやすいです。)

 1回読み聞かせするなどして絵本の仕組みになれてしまいさえすれば、幼稚園児でも十分1人で読むことが出来ると思います。書いてある字も漢字は一切なく、全て平仮名と片仮名で書かれているので安心です。本の材質も良いですね。紙ではなく全頁プラスチックのような材質なので破れる心配がありません。こういう仕掛け絵本的なもので一番心配なのが本が破れてしまわないか、痛まないかということですが、その心配がないというのは大きいです。
 四辺のディスクで現在持っているアイテムとキャラクターを管理するのですが、このシステムも実に便利です。アイテムの獲得を一々メモするのは面倒ですし、本とは別の小物を使ってアイテムを管理するとそれを紛失する危険がありますが、全てのアイテムが本1冊の中に完結しているので、面倒でなく、紛失して遊べなくなるという心配もありません
 それと、文章がとても読みやすく感じました。私は元図書館職員で、現在は絵本の読み聞かせボランティアをしているのですが、絵本の中には文章がしっくりこないというか、何だか読み聞かせづらいなあと感じる絵本がたまにあります。そういう絵本は何度も練習するなどして読めるようにするのですけど、この『フォボスのほしめぐり』は初めて読んだ時から非常に読みやすく、ごくごく自然に読むことが出来ました。何と言ったら良いのか分かりませんけど、文章が良いんですよね。読んでいてとても気持ちが良い。こういう形状の絵本を使うのは少し難しいのですけど、読み聞かせ会で使いたいなとすら思いました。
 良いところがたくさんあるので褒めてばっかりですが、悪いところはないかというと、正直余りありません。大人や大きい子供だとお話の内容的に子供っぽいと感じてしまうかも知れない宇宙に興味がない子には余り刺さらないかも知れないということぐらいです。ただ、少し大きめの子でも、『だいぼうけんにでかけよう』シリーズはドラゴン、宇宙、深海と、どれもが聞いただけで胸が高鳴るようなわくわくする題材なので、そういったものが好きな子なら問題なく楽しめるんじゃないかなと思います。お話の内容も、幼稚園から小学校中学年ぐらいの子供にならバッチリです。
 悪い点ではなく、読む上で注意したい点は、子供は間違った選択肢を選んでしまうと「じゃあ、こっちだったのかな」と言って、すぐに他の選択肢の答えを見てしまおうとするところでしょうか。何回も読んだ後ならともかく、最初からそれをしてしまうとこの本の魅力半減です。1人で読ませるとしても、答えをのぞき見しようとしたら「戻って見ないで、そのまま最後まで読んでみたら」と声をかけていきたいものです(甥っ子も1回目はすぐに答えをのぞき見ようとしていたので止めました。2回目からはしませんでしたが、1人で読んでいる時はちょっと覗いたりしていたみたいです)。

おわりに

 図書館において、こういう特殊な仕掛けの絵本は子供たちにとても人気があるので、取り敢えず『だいぼうけんにでかけよう』シリーズ全て地元図書館に購入リクエストを出しておこうと思います。
 このシリーズは図書館にもメリットの多い作品です。図書館職員時代、紙製の仕掛け絵本はすぐに破れてしまい、修理の連続で大変でした。最終的に廃棄になるものも多く、最初から貸出不可、館内閲覧のみになっているものも多かったです。評価の所でも触れましたが、プラスチックのような材質で壊れない仕掛け絵本というのは図書館にとっても絶対にありがたいです。貸出も出来ますしね。
 こういうものを置いていくのをきっかけに、すごろくやの名前が図書館に売れ、ボードゲームの認知が全国の図書館職員に広がり、ボードゲームを図書館に資料として保管、貸出するという動きが加速しないかなと思います。

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