その雄のフクロウは枝へ降り立ち、つがいとなる雌フクロウを探すため森へとソナーを放った。それはスキャンでは落ち葉であるかのように思われた。しかし実際にはグライダーのように滑空する大型の真菌であり、 雄鳥が防御液を吹き付けるには手遅れとなっていた。このキノコは宿主に張り付くと、ゆっくりと消化菌糸 を伸ばしてホストへの侵入を開始したのである。
Bios: Megafauna 2nd edition は、この前段階となるゲームである Bios: Genesis が約 4 億 5,000 万年前に 1
陸上への進出を果たして終了したところから開始される。1 人から 4 人までのプレイヤーは、植物 、軟体動 物、昆虫、脊椎動物のいずれかひとつの門として、オルドビス紀に漂う 4 つのクラトンのひとつに橋頭保を 築いたところからゲームが開始される。プレイヤーはアーキタイプとなる種から、異なる形態の駒で区別さ れる、喧しく鳴いたり、羽ばたいたり、鰭をバタバタさせるような様々な種を生み出す。例えば飛行する形 態は他の飛行可能な形態にのみ捕食されるため、この形態の違いは重要である。各プレイヤーのこれらのク リープルは、クラトン上の草原、森林、沼地、そして海洋のバイオームに、さらには新たなクラトンへと漂 流により拡散される。このそれぞれの形態が種であり、また種ごとにタブローを所持している。このタブロ ーに配置された変異カードと器官キューブは、該当する形態のクリープルが他の草食生物や肉食生物との競 合に勝利するための優位性もたらす。5 ターンが終了するごとに、プレイヤーは生存するクリープルの個体 群数を基にした化石トークンと呼ばれる勝利得点を獲得する。この地球の覇権をめぐる戦いには、さらにゲ ーム終了時に相利共生、エモーション、道具、言語、による VP が加算される。哺乳類はこうした業績を積 み重ねて繁栄したが、あなたのゲームでは異なる結末も起こりうるだろう。2
THE BIOS TRILOGY
本版の Bios:Megafauna は”American Megafauna”(Wikipedia 参照)の進化論的子孫であるが、また地球の生 命史全体をカバーした三部作の一作でもある。この三部作は Bios: Genesis での生命誕生から開始される。 これは Bios: Mefgafauna や Bios: Mesofauna により陸上への進出が描かれる。そして最終的には Bios: Origins により意識の獲得が描かれる。各ゲームは独立してプレイすることも可能だが、三部作としてプレ イすることで原始生命から多細胞生物、陸上への進出、そして創造的な営みの開始までをプレイすることが できるのである