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  • 1人~4人
  • 5分~999分
  • 12歳~
  • 2017年~
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7名
0
約1年前
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8/10

久々に衝撃的なゲームに出会った。間違いなく万人受けしないが、これほど尖ってるゲームも珍しい。

刺激を求めるノンリプレイヤーとしては、このゲームをプレイできたことを光栄に思う。

まず、このゲーム、遊ぶハードルが非常に高い(笑)

理由として、大きくわけて3つある。

1つ目が他のゲームの追随を許さない鬼のような難易度であること。

このゲーム、ジャンルとしては、アンロックとかEXITとかみたいなタイプの謎解きxボードゲームのタイプの協力ゲームなのだが、クリアさせる気あるのか?と思うくらい、難しいw

まず、お助けヒントが一切ない!アンロックとかEXITって、謎が解けない場合はヒントブックやら、ヒントボタンやら押せば、なんとか謎解きできるようになっているが、そんな甘っちょろいものは、このゲームに存在しない。

一番最初にカード1枚だけの地図が渡され、これだけを頼りに目的地に向かう。

地図にヒントっぽいアルファベット2文字が書かれていても、解説もヒントブックもないので、ゲーム中だけでなく、ゲームが終わってもこれが何かわからないし、鬼のような数のカードをテーブルに並べるので、凄まじく広いマップを探索するし、何なら、ルールブックに「中断方法・再開方法」が書いてあるというボリューム!(実際、疲れて、途中で他の軽ゲーちょっとやってから再開したw)

とはいえ、謎解きとはいっても、アンロックやEXITのように所狭しに謎があるわけではなく、ロビンソン・クルーソー的な極マゾゲーの中に、ちょろっと謎が追加されてる程度なので、ボードゲーマーの自分としては、アンロックやEXITよりは好みだった(ちなみにアンロックはバランスよくて結構好きで、EXITは謎解きよりすぎて苦手)。

じゃあ、ヒントなくても大丈夫そうじゃんと思いきや、ゲームシステムバランスが鬼のような難易度になっている。

このゲーム、65枚の初期デッキがあって、全員でそのデッキを共有するのだが、誰かが調べたり、移動したりと、何かするたびにこのデッキからカードをめくって捨て札にしなければならない。しかも成功判定があって、失敗すると捨て札にしたカードは無意味になったりする。

そして、恐ろしいのが、1度デッキが切れたときに、リシャッフルして、再度山札をつくった後に「呪いカード」を引くと即死(ゲーム終了)というルール!

ちなみに呪いカードは5枚も入っているので、リシャッフルするということは、もうプレイヤーたちは、呪いに殺されるカウントダウンが始まったということなのだ!もちろん山札をシャッフルするので、最初の1枚目で即死することもあるぞ!(マジです)

ただでさえ、謎が鬼のように難しいのに、制限時間システムも運がめちゃくちゃ絡む(ちなみに奇跡的に一番下にカードがあったとしても、死ぬほどムズいw)というハイパーハイブリッドデスコンボをかましてくる。

いろんな鬼畜ゲーやマゾゲー、理不尽ゲーをやってきたけど、ここまで凄まじい難易度&理不尽ゲームは、少なくともここ数年の記憶にはない(笑)

一応、イージーモードにすると、2回目のリシャッフルでこのルールを適応するというルールもあるが、それを採用しても、ムズすぎるw さらに最初間違って、さらなるイージーモードでプレイしてしまっていたのだが、それでもゲームの半分くらいしか進められなかったw どんだけムズいんだよこれw

ちなみに半分くらいわかった理由として、どうすればクリアできるか普通に全カードめくって答え合わせしたからなんだけど、カードの量やばすぎて、解読に1時間くらいかかるっていうw

あと、プレイ時間は2人プレイで6時間くらいかかるので、やる覚悟もそれなりに必要(笑)

2人といっても、結局、毎回どっちが手番やるかだけを決める感じだから、1人プレイとそんなに変わらないが(笑)

ここまでやばいと、つくった人に尊敬さえしてしまうw いや、マジでこれつくった人すごすぎ。

解読終わった後、いろいろヤバすぎるゲームなのに、ファンが多いのも妙に納得してしまった不思議なゲーム(笑)

6年前のゲームなのに、執筆時点(2023/10/30)で世界ランキング93位なのは伊達ではない。

そんで、次の遊ぶハードルが非常に高い理由が言語依存。

まぁ、これでもかと詰め込まれたテキストのカードが1000枚近くある。

アドルングみたいに同じカードだから、10種類以上のカードがどれがどれだか最初はわからない中、がっつり言語依存してるから、プレイが大変。

おまけに、サラッと世界観だけ書いてあるようなカードにも重要なヒントが隠されていたりするので、侮れない。

だからといって、全カードを翻訳する気にはなれない・・・。

まぁ、今はグーグル翻訳カメラ大先生のおかげで、だいぶ楽にはなったが、まさかの遊ぶ時間が長すぎて(今回は6時間くらいかかったw)初めてゲーム中に充電が切れちゃって、初めて充電しながら遊ぶという羽目になった(笑)

あと、この感覚がテーマと合わさって、古代書解読みたいになっているというレビューもあって、そのとおりではあるのだが、だからなんだという(笑)。ただ言語依存がやばいだけだからね? でも、なんか妙に納得してしまうのが世界観のすごいところだ・・・。

Geekのベストも1人だし、BGAで出してくれたら、有志が和訳してくれるだろうから、一生遊べるだろうなぁ・・・(ほぼ100%実現しないだろうけど)。

最後に片付けのヤバさも一級品!

何千個とボードゲームを遊んできたが、ここまで片付けるのが大変なゲームも珍しい。

ほぼ全カードに番号が振られており、遊んだ後に1000枚近くのカードを順番に並べて戻さなければならない!(そうしないと次、遊べないからねw)

ただでさえ、鬼難易度と理不尽と言語依存で参っている精神状態にトドメの片付けの鉄槌はホント参った・・・。

といった感じで、もういろいろな点が規格外すぎて、笑ってしまうレベル。

普通にボードゲームを楽しみたい人は手を出してはいけないゲーム(笑)だが、何千個も遊んで、刺激が足りない、そんなボードゲームジャンキーなあなたにはぜひとも、体験してもらいたいゲーム。

超理不尽&超難易度&超言語依存&超めんどい片付けのハイパー4重苦が揃った激ヤバゲームなのに、遊び終わった後、なぜか、その苦難を乗り越えて人気があるのもうなずけてしまう狂気的な中毒性のあるボードゲームである。

アンロックとかEXITとか謎解きボードゲームのパターン化に飽きた自分でさえ、謎解きボードゲームで一番面白いとさえ思ってしまったこのボードゲーム、ぜひとも、普通のゲームに何の感情も抱かなくなってしまった人(笑)に遊んでもらいたい一作だ。

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