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  • 3人~5人
  • 120分前後
  • 14歳~
  • 1999年~

バスパーティ太郎さんのレビュー

170名 が参考
9名 がナイス
12日前

BUS【極限までに削ぎ落されたルールから生まれる痺れる駆け引き】★★★★★


プレイ時間90分~120分 プレイ人数3~5人(4人ベスト、5人はキツめ)

【ジャンル】ピック&デリバリー、ネットワーク構築、ワーカープレイスメント



【概要】

BUSは1999年に発売された重量級ゲーム。現在は20周年を記念して発売された新版が入手しやすい。

アグリコラ等で強い人気のあるシステム、ワーカープレイスメントの元祖として名前があげられることが多い。

その実態は一切運が介入しない多人数アブストラクトゲームである。


【ゲームの流れ】

プレイヤーはバス会社となって舞台となる街に路線を引く。

その路線を使って街に存在する客を目的の場所に運んであげれば点数が貰える。

基本はこれだけ。ここにワカプレの要素が絡んでくる形だ。

ゲームは必ず一人20手番で終わる為、ダラダラ長引いたりすることはない。

逆に足りなすぎる手番数に阿鼻叫喚することになるだろう。


【魅力】

このゲームの最大の魅力は限界にまで削ぎ落されたルールにある。

BUSはプレイ時間が90分~120分と長く、一般的には重量級ゲームに分類される。

しかしそのルール量は他の重量級ゲームと比べてとても少ない。

だからといって簡単なゲームというわけではない。寧ろこのゲームで勝利しようとするのは複雑で大変難しい。

しかし何故デザイナーはこのような数少ないルールでこのゲームを作り上げたのか?


BUSは引き算で作られたゲームである。

最近の多くのゲームはシステムの足し算で作られることが多い。

例えばワカプレにデッキ構築を足したり、特殊能力をこれでもかと付けたりする。

しかしBUSはその真逆だ。インスト中何のためにあるのだと思うようなルールもゲームが進むとそれがボディーブローのように効いてくる。無駄なルールが一つもないと気づくのだ。

そのためデザイナーがこの部分で駆け引きをしてほしい、この部分で楽しんでほしいという意思をビンビンと感じられる。これこそがBUS最大の魅力だと私は考えている。


1つ例を出すならBUSには時を止めるアクションが存在する。

何だそれと思うだろうが本当にこれはそのままの意味でプレイヤーはゲーム中に時を止めることが出来る。

このルールは設定上でもルール上でも明らかに異彩を放っている。きっとこれが無くてもゲームは成り立つ。

しかし一度ゲームをプレイしてみるとどうだ。この時を止めるルール一つが悩ましい駆け引きを生み出すのだ。

プレイヤーはデザイナーが面白半分でこのルールを入れたのではなく、必要性があって投入したのだと気づく。

こういったルールに対する気づきがこのゲームは多く存在していて、先ほどの魅力につながっていく。



少し感覚的な話になってしまったので話を軌道修正する。

このゲームに興味を持つ人の多くはワーカープレイスメントの元祖という部分に興味を持っていると思われる。

その点からすると最近のワカプレとは異なる部分が多いので直接的に元祖と言えるかは疑問だ。


ワーカープレイスメントというシステムは拡大再生産と早取りを組み合わせたシステムだ。

前者の拡大再生産という部分においてBUSは該当しない。

まずワーカーは使いきりで帰ってこない。毎ターンワーカーが貰えるわけでもない。

ワーカーを増やすというアクションも存在しないため、昨今のワカプレと照らし合わせるとかなり異質だ。


しかしもう一つの早取りという点に注目すれば、これほどその魅力が詰まったゲームは無い。

早取りとは早い者勝ちでボーナスやアクションを選んでいくシステムだ。

ワカプレというシステムはアクションスペースやワーカーという形で分かりやすくしているが、基本はこの他人より何かを早く取るという要素が根底にある。つまり優先順位をつけることが最も重要視される。

BUSはこの要素は非常に強い。アクションはいくつか存在するが本当に強いアクションは限られている。

加えて手番数も少ないため、プレイヤーはどのアクションをいつするかというのが強く意識しなくてはならない。


他人の動向を読みアクションを行う(潰す)ことがワカプレの魅力だと考えている人にはおすすめできるだろう。

逆にワーカーを増やしていく等の拡大要素に魅力を感じている人にはお勧めできない。


それらのことを踏まえてBUSは非常にシビアなゲームだ。

1ミスが負けに繋がるゲームであるし、一度沈めばそのまま最後まで沈んだままだろう。

自分や他人のミスは誰かの利益に繋がる。その結果で勝者が決まることもある。

多人数アブストラクト特有のヘイトを溜めていない人間が勝つという問題点とキングメイカー問題はある。

しかしそのような荒々しさを踏まえてもシビアな駆け引きと完成されたルールは非常に魅力的だ。

ルールも少なく、プレイのハードルは高くない。

出来る環境があるなら一度(出来れば二度)プレイする価値はある。



【テーマ性】

薄い。時を止めるアクションとゲームの親和性においては素晴らしいがその他の点は普通である。

自分自身がバス会社を経営しているという意識を持ってゲームをすることは難しい。

ゲームにテーマを重視する人間にはお勧めできない。


【アートワーク】

旧版の油絵のようなアートワークと新版のスマートなアートワークはどちらも素晴らしい。

駒も木駒でとてもかわいらしい。しかし同じ価格帯のゲームと比べるとコンポーネントは簡素。


【ルール量】

ルール自体は多くは無く、全体的にまとまっている。

しかし初回プレイは何をすればいいのか分からないとなりがち。

全体の流れを初回プレイで覚えて2回目からが本番なタイプのゲーム。


【こんな人にオススメ!】

・シビアな駆け引きを味わいたい

・ワカプレの面白さの根本を味わいたい

・スプロッターが好き


【こんな人にはオススメできない!】

・運要素の無いゲームは嫌い

・他人のアクションで自分が邪魔されるのは嫌い

・派手なゲームが好き

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交渉・立ち回り0
心理戦・ブラフ2
攻防・戦闘0
アート・外見0
作品データ
タイトルバス
原題・英題表記Bus
参加人数3人~5人(120分前後)
対象年齢14歳から
発売時期1999年~
参考価格未登録
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