- 2人~4人
- 90分~150分
- 12歳~
- 2020年~
アルマ・マータソロプレイ(1人用)カスタムルールの紹介
無人で動く敵2人がいる、シンプルな1人用ルールです。より高い得点をとるための練習に役立つと思います。
本ルールは、rossoft rossoft氏の発案によるものです。氏のご了解を得て、翻訳・転載しています。
出展:Board Game Geek - Alma Mater - Forum - Simple solo variant
https://boardgamegeek.com/thread/2505556/simple-solo-variant
★★★このルールについて感想や意見などがありましたら、ご提供頂けますと幸いです★★★
◎セットアップ
基本的には、3人プレイと同じように準備する。学生タイルと教授カードは各2枚ずつ置く。
・敵A:マスター3人を持つ。プレイ順トラック、研究トラック、名声トラックにマーカーを置く。
大学ボードを持つ。右にいくと得点が増える順に本棚を置く。残った3点の本棚は脇に置く。
ゲーム中の追加マスターとして、ラウンドトラックの4・5・6の位置にマスター各1人を置く。
・敵B:マスター3人を持つ。プレイ順トラックのみにマーカーを置く。大学ボードはない。
6枚のセットアップカードを引く。3枚を選びプレイヤーが取る。残り3枚を敵Aに与える。新たに3枚を引き敵Bに与える。各人のカード上の数字の合計で、プレイ順を決める。同点のときは自分が後番になる。敵A・Bのセットアップカードの研究ポイントと名声ポイントを、すべて敵Aに与える。敵A・Bのセットアップカードの本・金貨・学生は無視する。
学長カードを2枚引き、1枚を選び自分がとる。残り1枚は胸像Aに置く。胸像B・Cはランダム。
◎遊び方
ラウンドの最初に、敵Aのイグノータスカードを引く。カード上の灰色マークに左から順にマスターを置く。マスターが余ったら、もう1枚カードを引き、左から順に置く。1枚目のイグノータスカードに書かれた研究ポイントと本を得る(2枚目以降からは得ない)。得た本は、本棚の右から左の順に置く。
次に、敵Bのイグノータスカードを引く。同様にカード上の灰色マークに、すべてのマスターを置く(マスターが残れば2枚目を引く)。1枚目のカードに書かれた研究ポイントと本を得る。ポイントはすべてAに入る。本はBの色を使うが、置く場所はAの本棚とする(2色の本が混在する)。プレイヤーが敵から本を買う場合は、同時に1色の本だけしか買えない。
以上を終えたら、アクションフェーズをプレイ順に開始する。自分のターンは、通常通り行う。敵A・B両方のマスターが置かれたアクションスペースがあったら、敵A・Bのマスターを同色として扱う。敵ターンでは、イグノータスカード上にあるマスターを左から順に、示された場所に1ターンにつき1人ずつ置いていく。
敵マスターがキャンパスに置かれたら、セットアップカードを1枚引き、上の数字を見る。置かれた学生タイルを左から順に、この数字ぶんだけ数える(右端に着いたら戻る)。例えば6が出て、学生タイルが4枚なら、左から2枚目の学生になる。敵は、その学生を取る。
敵マスターがアカデミーに置かれたら、同様にセットアップカードを使って左上から時計回りに数え、教授を取る。初めて雇われる教授だったら、その敵の色→別の敵の色→辞書→プレイヤー色、の順に本を置く。
敵がマスターを使い切ったら、敵はプレイヤーから本を買う。セットアップカードを2枚引き、数字の差を計算する。その値を使われる金額として、買えるだけ本を買う。いちばん点の高い本棚の名声ポイントを敵Aが得る(Bの番でもAの点になる)。このお金はプレイヤーの収入となる。
管理フェーズ・収入フェーズは通常どおり行う。イグノータスカードを捨て、セットアップカードをすべて戻してよく切る。敵の本棚を通常どおり動かす。ラウンドマーカーを進め、敵Aの追加マスターが置かれたラウンド(4・5・6ラウンド)に達したら、敵Aにそのマスターが追加される。
ゲームが終わったら、通常の方法でポイントを計算する。敵Aの得たポイント(初期ポイント+本棚ポイント)との差を、プレイヤーの最終得点とする。
何度か遊んでみて、一部修正を加えてみました。
<1人用ルール> by rossoft rossoft 修正版
点をとらない敵2人がいる、シンプルな1人用ルール。敵は賢くないが、得点を高める練習ができる。
◎セットアップ
基本的には、2人プレイと同じように準備する。学生タイルと教授カードは各2枚ずつ置く。
学長カードを2枚引き、胸像カードB・Cの上に置く。さらに2枚を引き、表にしてボードの脇に置く。
敵A、敵Bの色を決めて、以下の準備を行う。
・敵A:
大学ボードを持つ。
初期マスター3人をとり、待機所に置く。
追加用マスターとして、ラウンドトラックの4・5・6の位置にもマスターを1人ずつ置く。
プレイ順トラック・研究トラック・名声トラックにマーカーを置く。
・敵B:
大学ボードは、敵Aと共用とする。
マスター3人をとり、敵Aの大学ボードの印刷された学生の上に置く。
プレイ順トラック・研究トラックにマーカーを置く。
6枚のセットアップカードを引く。3枚を選びプレイヤーが取る。残り3枚を敵Aに与える。新たに3枚を引き敵Bに与える。各人のカード上の数字の合計で、プレイ順を決める。同点のときは自分が後番になる。敵A・Bのセットアップカードの研究ステップと名声ポイントを、すべて敵Aに与える。敵A・Bのセットアップカードの本・ダカット・学生は無視する。
ボード脇の学長2枚から、1枚を選び自分がとる。残り1枚を胸像Aに置く。
敵Aの大学ボードに、右にいくと得点が増える順に本棚を置く(残った3点の本棚は脇に置く)。
◎遊び方
ラウンドの最初に、プレイ順が先の敵のイグノータスカードを引く。カード上の灰色マーク(α、βなど)に左から順にマスターを置く。マスターが余ったら、もう1枚カードを引き、左から順に置く。敵Aの場合は、1枚目のイグノータスカードに書かれた本と、2枚目に書かれた研究ステップを得る(カードが1枚の時は研究ステップなし)。敵Bの場合は、1枚目に書かれた本と、1枚目に書かれた研究ステップを得る。得た本は、その敵の色を使うが、敵A・Bに関わらず敵Aの本棚に右から左の順で置く。
次に、2番目の敵のイグノータスカードを引く。同様にカード上の灰色マークに、すべてのマスターを置く(マスターが残れば2枚目を引く)。ここで得た本は、敵Aの本棚の空いているスペースに、右から左の順に置く(本棚の位置がとびとびになってもよい。本棚がいっぱいになったら、それ以上は置けない)。
以上の後、アクションフェーズをプレイ順に開始する。自分のターンは、通常通り行う。敵A・B両方のマスターが置かれたスペースを使いたい場合、敵A・Bのマスター合計数を超える数のマスターが必要となる。敵から本を買う場合は、通常通り左から順に買うが、同時に1色だけの本しか買えない。同色の本であれば、本棚の位置がとびとびでも、左から順に一度に買うことができる。
敵ターンでは、イグノータスカード上にあるマスターを左から順に、示された場所に1ターンにつき1人ずつ置いていく。すでにマスター(何色でも)が置かれていたスペースの場合、敵はなにもしない。
敵マスターがキャンパスに置かれたら、セットアップカードを1枚引き、上の数字を見る。置かれた学生タイルを左から順に、この数字ぶんだけ数える(右端に着いたら戻る)。例えば6が出て、学生タイルが4枚なら、左から2枚目の学生になる。敵はその学生を取ったこととして、ボードから取り除く。
敵マスターがアカデミーに置かれたら、同様にセットアップカードを使って左上から時計回りに数えて、教授を選ぶ。その教授は雇われたとして、ボードから取り除く。初めて雇われる教授だったら、その敵の色→別の敵の色→辞書→プレイヤー色、の順に本を置く。
敵がマスターを使い切ったら、その場で(マスターを使い切ったターンの中で)、敵はプレイヤーから本を買う。セットアップカードを2枚引き、数字の差の2倍を計算する。その値を使われるダカット額として、買えるだけ本を買う。いちばん点の高い本棚の名声ポイントを敵Aが得る(敵Bの番でも敵Aの点になる)。ポイントが同じ本棚がある場合、もっとも右にある本棚を選ぶ。このダカットはプレイヤーが受け取る。
管理フェーズ・収入フェーズは通常どおり行う。ただし、プレイ順を決めるときは、教会・古書店・公園のマスターの合計数を用いる(同点のときは、現状のプレイ順の前後を維持する)。マスターを待機所に戻すところで、すべてのイグノータスカードとセットアップカードを山に戻して、よく切る。ラウンドマーカーを進め、敵Aの追加マスターが置かれた位置に来たら、敵Aにそのマスターが追加される。収入フェーズでは、通常の方法で敵の本棚を整理する。
ゲームが終わったら、通常の方法でポイントを計算する。敵Aの得たポイント(初期ポイント+本棚ポイント)との差が、プレイヤーの最終得点となる。
<オリジナルからの変更点>
・敵Aの研究ステップは、2枚目のカードから得るようにした。(プレイヤーも研究に参加できるように)
・敵マスターがすでにマスターのいるスペースに置かれるときは、なにも行動しないこととした。(ルール明示)
・敵がプレイヤーから本を買う時のダカット数を、カード数字の差分×2とした。(バランスの改善)
・敵が本を買ったとき、同じポイントの本棚がある場合はもっとも右の本棚を裏返すこととした。(ルール明示)
・プレイ順の決定を、教会・古書店・公園のマスターの合計で決めるようにした。(敵の本棚が先番で埋まりやすいため)
・イグノータスカードは、敵のプレイ順にめくることにした。(敵プレイ順の変更を反映)
・イグノータスカード・セットアップカードを切るタイミングは、マスターを戻すときとした。(ルール明示)
3回のプレイ結果です。少しずつルール修正を行っているため、まだ安定していません。
・1回目:追加マスター減の学長、 62P- 9P=53P
・2回目:収入2倍の学長 、115P-17P=98P
・3回目:本売るとポイント学長、110P-25P=85P
※自ポイントー敵ポイント=最終ポイント。
これまでの成績は以下の通り。
・プレイ回数:22回
・平均点:獲得109点ー敵13点=96点
・最高点:獲得188点ー敵20点=168点
・最低点:獲得62点ー敵9点=53点
・平均マイル数:2.3
・平均教授数:4.4
・平均学生数:8.2
・平均胸像数:2.5
対人プレイが平均107点なので、おおむね同等の結果になるようです。内容としては、1人プレイだと獲得教授数と胸像数はやや多め、研究マイルは低めになる傾向です。バランスは良好だと思います。
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敵Bは、研究トラックにもコマを置きます。敵Bがイグノータスカードで研究ポイントを得たら、敵Bの研究ポイントを追加してください(敵A、敵Bはそれぞれのコマを移動させる)。