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  • 1人~2人
  • 15分前後
  • 10歳~
  • 2023年~

クロスギアいっしゅうさんのレビュー

1490名
3名
0
11ヶ月前

 「OVER DRIVE APPEND」(以下オバアペ)のシステムを継承し新たに生まれ変わった対戦カードゲーム。今作はギアと呼ばれるマナ制を取り入れたことでよりTCGっぽい仕上がりになっています。

 本作の要になるギアは実質2種のマナを持つカード。
 毎ターン2枚上限が増え最大10枚。通常は縦向きから横向きにダウンさせることで召喚、攻撃、撤退、ドライブを行えます。ギアリンクはこれを裏返すことで使える追加効果。裏返したギアはその後リンクに使えませんが通常の行動には使えます。つまり行動権と必殺技ゲージを兼ねています。
 今作ではこのようにすべての行動にギアが絡む仕様となっているので、ドライブが続く限りなんでもできたオバアペとは大きくプレイ感が異なります。特に序盤はギアの数が少ないので場に出して1、2回攻撃するのがせいぜい。オバアペ経験者だと最初はそこが窮屈に感じるところ。ドライブ回数も制限されるので強化しながらの大量ドローも難しい。その代わり1枚のカードでできることが増え、ギアを使えば追加ドロー、召喚したターンに攻撃することもできるので一発大逆転の爆発力はオバアペ譲り。油断すると1ターンでライフを10以上持っていかれて負けるなんてこともしょっちゅう起きます。マナ制になったことで運による極端な勝敗がなくなり、ギアを使ったコンボの応酬で毎ターン一喜一憂する。このスリリングさと爽快感が本作最大の魅力です。


 オバアペとの比較やギアなどの言葉が多く未プレイの方には少々とっつきにくく感じるかもしれませんが、対戦カードゲームとしては非常にシンプルです。
 1キャラ3種のカード。2キャラを選んでデッキを作るので自分で使うカードは6種類だけ。テキストも短く、複雑な効果もない。なんならカードもパワー①②③とシンプルに差別化されているので名前をいちいち覚える必要もありません。アリア①、カノン②のような呼び方で意思疎通できます。このおかげで時々友達を呼んで遊ぶにしてもすぐに覚えてもらえるし、久しぶりに遊んでもすぐに思い出せるのでプレイのハードルが低くカジュアルに遊ぶにはもってこいです。
 また守るよりも攻撃する方が強く、常に自分のターンが最強となるようなゲームバランスなので、イケイケでプレイできるのも良い点。特定のデッキが極端に強いという印象もなく、自分の好きなキャラ、好きな戦い方で遊べるゲームだと思います。


 以下は細かいルールの留意点や裁定など。制作者さんに確認済みです。
○ギア関連
・攻撃時にギアリンクがあるものは攻撃時に1ギアを支払い、ギアリンク分のギアを裏返してダウンさせる。例えばアリア③であれば合計5ギアが必要。
・カードの効果によって登場したりドライブする場合はギアを支払う必要はない。

○ダメージ計算
・パワーは耐久力と攻撃力を兼ねるがダメージを受けてもパワーは下がらないので攻撃力も下がらない。
・効果やドライブによってパワーが増えているカードにダメージを与えた場合、本体側からダメージが蓄積される。例えばアリア③がドライブやカノン①の効果によりパワーが4になっていたとして、3ダメージ受けた後にドライブカードやカノン①が破壊されるとアリア③は破壊される。


○退場・撤退の手順

・アリア②の攻撃時効果でリーリア②を破壊した場合、リーリア②の退場効果を処理する。ここで4ダメージをアリア②に与えればアリア②は破壊され通常攻撃はキャンセルされる。プレイヤーに4ダメージを与えた場合はアリア②の通常攻撃をブロックする処理に入る。撤退の処理も同様。除外された場合は撤退、退場のいずれの効果も発動しない。

○効果タイミングが同時の場合の処理
・ターンプレイヤーが優先される。
 例えば自分の場にシャロン①がいる状態で相手のルシア①を破壊した場合、シャロン①のダメージ効果が先に適用される。ただしカノン③のドライブ効果で相手のシャロン①と自分のアーツを同時に破壊した場合はシャロン①のダメージ効果は発動する(説明書Q&Aにも記載あり)


○カード個別
・アリア①ドライブ効果について

 破壊対象を個別に指定できる。通常のドライブカードとルシア③で裏向きにドライブしたカードが混在していても指定できる。
 「あなたの手札1枚を捨ててもよい」なので捨てない(実質何の効果も発動しない)選択もできる。

・シャルロット③ギアリンク効果について
 「相手のアーツ1つ」が対象なのでアップしているものも対象にできる。自分がアップして回復してから攻撃処理に入る。カノン②で「このターン、このアーツは相手のアーツにブロックされない」を付与した場合は相手はブロックできない。つまりプレイヤーへのダイレクトアタックとなる。

・リーリア③について
 ドレインはブロック時にも適用される。またパワー分が適用される。例えばパワー1のカードにパワー4のリーリア③で攻撃した場合はライフが4点回復する。パワーでの処理なのでダメージを受けていても減衰することはない。攻撃(あるいは自身のブロック)によって破壊されてもライフ回復する。

・カノン①のギアリンク効果について
 呼び出したカノン①をドライブに使うことはできない。

・カノン②のギアリンク効果について
 「エンドフェイズまで」の効果はエンドフェイズ終了まで継続する。ルシア③ギアリンクも同様。エンドフェイズ処理の「①エンドフェイズの効果があれば、処理する」は「エンドフェイズ時~」の効果を処理するもの(現時点でこの効果を持つカードは存在しない)。

・シャロン①ギアリンク効果について
 この効果で例えばリーリア②を場に出した場合「登場」になるので4点ライフを払う必要がある。また破壊されたシャロン①自身もこの効果の対象に含まれる。

・シャロン②ギアリンク効果について
 「山札から捨て札に置く」効果なので山札切れを起こしても勝利(敗北)条件の判定には影響しない。

・ルシア②について
 裏向きのギアはダウン状態のものでもよい。一旦ギアエリアに返してから表向きで返ってくる処理となるのでギアの上限が増えるわけではない(実際にプレイするなら選んだギアを表向きにアップさせればいい)。表向きになったギアはそのターンに使える。
 「6枚目のドライブカード」というのはドライブカード6枚のこと。要するにルシア②のカード全部とルシア③で2枚追加した状態で発動する。

・ルシア③について
 5枚目以降のドライブカードが付いてもオーバードライブ効果は発動しない(あくまで4枚目限定で発動する)。アリア①の効果でドライブカードが破壊されて再び4枚目のドライブカードが付けばオーバードライブする。
 攻撃時ギアリンクは重複する。例えばシャルロット①でアップさせたあと、再びギアリンクした場合はさらにパワーが加算される。

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