ブラックバイトからブラック経営へ転向…?まじかるシリーズ作品のご紹介!サイコロ&チキンレースと直接攻撃系 お店経営ゲーム。
2018年4月「この娘の名前、募集します!パン屋さんで働く(見習い)魔法少女、ちょっとズル賢いがおっちょこちょい」。この可愛い魔法使いの女の子は、Twitterで大きな話題となっていました。
このツイートに集まった名前の応募が、なんと1000件超え!
結果、決まった名前は「コロネ=ブロート」。ブロートは、ドイツ語でパンの意味だそう。愛され生まれてきたキャラクターの「コロネ」が活躍するボードゲームが「まじかる☆ベーカリー」シリーズです!
「まじかる☆ベーカリー」シリーズは2018年に2作品、発売されました。「まじかる☆ベーカリー」と「まじかる☆ベーカリー ~わたしが店長!~」は、ストーリーに繋がりはありますが全く別のボードゲームです。ゲームのシステムも異なり、どちらを先に遊んでも楽しめます!
可愛らしいパッケージです。和やかに楽しめそうですね。
というわけで、実際に遊んでみました!
シリーズ第一弾:まじかる☆ベーカリー
・所要時間30分前後、ルールがシンプルですぐに遊べる!
・最大4人、サイコロでわいわい盛り上がれる!
・引き際の見極めが大事なチキンレース!
プレイヤーはとあるブラックなパン屋で働く見習い魔法少女たちです。魔法も使いながら上手に “全部”パンが焼けると得点 です!
(ん…?「ヤバそうなので早退します。」……? ブラックなパン屋…?)
パン生地をこねる「仕込みフェイズ」!
チキンレースの始まりです。
仕込みフェイズでは、パン生地をこねて(パンカードを引いて)、焼けそうなパンの量を見極めていきます。パンには焼くのが難しい「エッグベネディクト」からシンプルな「コッペパン」まで、どれも美味しそうですね!
魔法少女たちは、パンの焼き上げに魔法が使えます!ただし、まだ見習いなので使うためにはメモが必要。
主人公のコロネもそうなのですが、ブラックなパン屋で働く見習い魔法少女たちはみんな、ちょっぴりずる賢い性格をしております。他の魔法少女がパン焼きに失敗するよう、いじわるして魔法のメモを隠しちゃうことも……。
この時点では「妖精さんのかわいいイタズラ程度」にとらえていました。少しづつ様子がおかしくなっていきます。
オヤカタさんはとっても厳しい!
2回失敗したらクビになる
パン焼きに成功していると、オヤカタからご褒美チップをもらうことができます。最終的に誰が一番チップを獲得したかで勝者が決まるのですが、失敗してしまうとクビになりゲームから脱落(=負け確定!)なのです。なかなか手厳しいですね…。
パン屋のスタッフ達はお仕事としてパンをこねます。
「あ、難易度の高いパンをこねてしまった!」
「あれ…?ほんとに全部焼き上げられるかな……?」
「使える魔法も減ってきているなぁ。」
そう思ったら、そう…。早退することができます。みんながこねたパン生地はどうするのかというと、早退できなかった最後の1人が責任をもって焼きます。
…ああー、これもうムリ!焼き上げれる気がしない!と思う人は、遠慮なく早退していきます。責任をなすりつけて逃げていくのです。
様子が少しづつおかしくなってきましたが、ちょっと行き過ぎた意地悪というか、なかなか自己中心的だなと思う程度です。
仕込みフェイズの面白いところ!
ヤバいと思ったら早めに早退を
ギリギリを狙ってパンをこねたり、魔法のメモを隠したりするところが、心理戦の楽しさにつながっています。妨害用の仕込みをしているときに、みんな早退してしまうと自分が焼き上げる羽目になるし、逆に自分が早すぎる早退をしてしまうと、残ったプレイヤーが簡単に焼き上げられるようになります。
「これ以上は責任を持てない…!でもギリギリまで粘る…!リスクはリターン!」
チキンレースの醍醐味ですね。
ひとり残された魔法少女の「焼き上げフェイズ」!
魔法でサイコロをコントロール
さて、残されたアルバイトはひとりになると、流石にもう早退することはできないので、がんばってパンを焼き上げます。焼き上げフェイズに突入です。残った魔法でうまく焼いていきましょう。
パンを焼くためには、1枚ずつパンの生地を見て完成させるために必要な条件を確認したあと、サイコロを振って条件を達成していきます。
やむを得ず、早退したスタッフがこねたパンを焼き上げ始めますが、一人では上手くいきそうもありません。そして、なんということでしょう。事の発端であるスタッフにお手伝いをお願いしてみたら、なんとびっくり、お金を要求してくるんです。
ここまでくると、図太いとか自己中とかのレベルではありません。このパン屋はモラルハザードによって経営が成り立っているかのようです。払う方も払う方ですが、クビが飛ぶくらいなら多少のお金はなんのその。交渉が成立すると、お手伝いさんはサイコロを振ってくれました。
金に物を言わして、無事……(?)パンを焼き切ることができました!サイコロの目を+1かー1する「フィンガーテスト」や使用済みの魔法をもう1回使える「スケッパー」の魔法に助けられました!焼き上げると、オヤカタからごほうびチップがもらえるのです。
危ないところでした。パンによって難易度が違うので、最後に引いたパンがベーグルだったら失敗していたかもしれません。難易度3なのに、難しいんですよね……。
誰が最初に、オヤカタからたくさんのご褒美チップをもらえるかな?
パンをすべて焼き上げるか途中で焼き上げに失敗したら、焼き上げフェイズは終わりです。もし2回目の失敗だった場合、クビになっちゃいます!
4人で遊ぶ場合、最初に22点獲得したらゲームは終了です。ゲームが終了しない場合、早退した魔法少女もみんな帰ってきて、また同じようにパン生地をこねていきます。所要時間は30分ちょっとでした。
ゲームのルールはとてもシンプルなので、普段ボードゲームを遊ばない人でも問題なく遊ぶことができます。イラストを見て気に入った人は、そのまま買っちゃって問題なし!焼き上げフェーズは、みんな焼き上げ担当プレイヤーを見守る中でのチャレンジで、毎回盛り上がります!
早退したプレイヤーも、交渉次第でサイコロを振る(お金を要求してお手伝いする)ことができますので、暇になるタイミングはありません。
シリーズ第二弾:まじかる☆ベーカリー ~わたしが店長っ!~
コロネはブラックパン屋のアルバイトをやめて、独立して店長になりました!なんとおめでたいことでしょう。第二弾は店舗経営ゲームで、ボードゲーマーに人気がある「拡大再生産」という戦略系のシステムになっているようです。
相変わらずキャラクターが可愛いです! コロネがセンターポジションをつとめている時点で問題のあるパン屋であることは察しが付きますし、「ダメだ このパン屋 早くなんとかしないと」が何を意味しているのか気になるところです。
…さておき、左右にいるのが新キャラクター、バイトとバイトリーダーのようです!
左にいる銀髪は「クロワ=オリーブ」という名前で、のんびりやさんのバイトです。オリーブ色のエプロンをつけています。
右にいる青髪は「フラン=ブルーベル」でバイトリーダーです。しっかりしたボクっ娘です!
前作とは完全に別ゲーム!
お店を支えるバイトたちとオーブンのご紹介
「まじかる☆ベーカリー ~わたしが店長っ!~」は、ちょっと硬派で戦略的な「店舗経営拡大再生産ゲーム」!
コロネたちが何をやらかすかはこれから判明するところですが、「まじかる☆ベーカリー」シリーズを初見の気持ちでみると、可愛いアートワークと比較的ドイツゲームに寄ったプレイを体験できる印象ですね。これだけでもなかなかの異色の組み合わせだと思います。
ゲームの大まかな流れ
施設や従業員に投資をし、安定的してオーブンでパンを焼き収益を得て、事業が拡大できるようバイトの教育をしておくことが大事です。自分の順番が来たら、オーブンの数だけコインを得て、従業員の数だけ行動できます。たとえば店長は、新しいオーブンを作ることが可能です!
店長、バイトリーダー、バイトでできることがちょっとずつ違います。「最初のオーブン」の説明書きをちょっと読んでみます。
「~~このオーブンは盗む事ができない。」
……出た。
「借りる」とかではないのが「まじかる☆ベーカリー」らしさです。第一弾から続けてプレイしているせいか、むしろこの世界観がしっくり来ています。というか、よくみるとパッケージには「金庫破り」とか「ヘッドハンティング」が出来るようなことが書いてありました。
カードに記載されている1VPや2VPは勝利点のこと。ゲーム終了時にこの数字をもっともたくさん集めたプレイヤーが勝利します。
多様なアクションカード!
戦略的に行動を積み立てていくことが出来る
プレイヤーたちは、お互いがライバル店です。他店よりも売上がたくさんあるパン屋さんにならないといけません。いろんな手を打っていきましょう。まずはどんな手があるのか、いったん確認してみます。
「引き抜き」「圧迫面接」「金庫破り」……。思った以上にダークな選択肢。全9種類中、「面接」と「スケジュール調整」の2種類しか普通のものがありませんね。
ライバル店からバイトを引き抜くと、こちらはたくさん行動することができ、他店は行動ができなくなるため、とても強い行動です。他にも、引き抜いたバイトリーダーでその店のオーブン泥棒をさせるなんて、なんてむごい……。
遊んでみて、特に重宝したのは圧迫面接!バイトリーダーを手に入れることができます。
プレイごとにゲーム展開が異なる!
他にも様々なカードが存在します
「サイコロバトル」とある場合は、魔法を使いつつ攻撃側と防衛側がサイコロを振って、出た目の大きさを競います。
カードには「えらいひと」もいて、買収すると強力なのですが店長かバイトリーダーがずっと相手をしなければなりません。この「騎士」がとっても強い!勝負を握る鍵だと思います。
お互いバチバチと攻撃!
押し引きのあるゲーム展開が魅力
「まじかる☆ベーカリー ~わたしが店長っ!~」はわいわい要素が減ったかと思いきや、直接攻撃の応酬がゲームの終了まで続きます!冗談を言い合える間柄で遊ぶと、最高に盛り上がりますね。
「せっかく作った魔法のオーブン、盗むなんてひどい!」
「たくさんお金を手に入れる手段を見つけたのに、金庫破りするなんて!」
とお互い悲鳴をあげながらゲームが進みます。
たくさんアクションをするためにバイトも増やしたいけど、お金が足りないからオーブンも増やしたい……。お店の経営には優先度の管理がとっても大事!このゲームでも、やりたいことがたくさんある中で何を優先するか、プレイヤーの手腕が問われます。
「まじかる☆ベーカリー」ではバイトだったコロネも経営者となり、考えることが大きく変わったかもしれませんね。「まじかる☆ベーカリー」と「まじかる☆ベーカリー ~わたしが店長っ!~」はルールやプレイ感はまったく別物です。
気になった方は、ぜひどちらも遊んでみてください。
「まじかる☆ベーカリー」シリーズを購入したい方
¥2,980 購入ページ | ¥3,500 購入ページ |
最新作「まじかる☆パティスリー」について
ゲームマーケット2019春では、シリーズ最新作「まじかる☆パティスリー」が発売されます!
最新情報は「まじかる☆ベーカリー」シリーズのTwitter公式アカウント(@magicalbakerybg)をチェックしてみよう!