スタッフブログ

ボードゲーム道場

――それ、本当に“考える力”の問題でしょうか？

「考えてから動きなさい」

「ちゃんと考えたの？」

親として、つい口にしてしまう言葉です。

棋ニャン会にも、こうした悩みを持つ保護者の方が多く来られます。

でも、道場で子どもたちを見ていると、

私はいつも同じ違和感を覚えます。

本当に、考えていないのでしょうか？

考えないのではなく「考えられない場」にいるだけ

学校でも、家庭でも、

子どもは常に「正解」を求められています。

• 間違えないこと
• 早く答えること
• 周りと同じであること

この環境では、

考える前に 止まる ようになります。

失敗＝ダメ

間違い＝恥

そう感じてしまえば、

誰だって思考を止めます。

ボードゲームは「考えてもいい」場を作れる

棋ニャン会で使うのは、

テストも通知表もないボードゲームです。

そこでは、

• 間違えてもOK
• 負けてもOK
• 途中で迷ってもOK

むしろ

迷っている時間そのものが価値 になります。

考える力は、

安心できる場でしか育ちません。

すぐ答えを教えない理由

道場では、よくこんなやり取りがあります。

「どうすれば勝てる？」

「先生、次どこ？」

その時、私たちはすぐに答えを出しません。

代わりに聞くのは、

• どこが気になる？
• 何が起きそう？
• 今、一番イヤなのは？

答えよりも

思考の入り口 を一緒に探します。

考える力は、静かで目立たない

考える力が育つ瞬間は、

派手ではありません。

• すぐ動かなくなる
• 盤面を見る時間が伸びる
• 負けた後に、もう一度座る

こうした小さな変化として現れます。

でもこれは、

将来に繋がる とても大きな力 です。

「勝てるようになる」より、先に起きる変化

棋ニャン会に通っている子たちは、

最初から強くなるわけではありません。

先に起きるのは、

• 感情のコントロール
• 人の手を止めて見られるようになる
• 自分の負けを受け止める

その先に、

結果として「強さ」がついてきます。

大人にも、同じことが起きています

これは子どもだけの話ではありません。

大人の参加者からも、こんな声があります。

「仕事で、すぐ決めすぎてたと気づいた」

「相手の動きを見る余裕がなかった」

盤面は小さくても、

映っているのは その人の思考そのもの です。

棋ニャン会は、考える練習場です

棋ニャン会（ボードゲーム道場）は、

• 勝たせる場所
• 教え込む場所

ではありません。

考えることを、安心して試せる場所

それが、この道場です。

体験について

もし、

• 子どもの「考えない」が気になっている
• 注意や叱責に疲れてしまった
• 大人自身も、考え直したい

そう感じているなら、

一度、盤を囲んでみてください。

体験会・道場の詳細は、

プロフィールのリンクからご覧いただけます。

最後に

考える力は、

教えるものではなく、育つもの です。

そしてそれは、

安心できる場でしか育ちません。

棋ニャン会は、

その「場」を大切にしています。