Serch for planet Xはかつて持っていたのに手放してしまったゲームです。
このゲームのために語らせていただくと、「私は大好きです!手放したくないゲームでした!」しかしながら手放した理由は、そうです。
「アプリの言語依存」です!
カードのように個人で日本語化できるものでもなく、協力ゲームのようにかわりに読んであげるわけにもいかず、ゲーム会の場で出せないという理由で手放したのです。
簡単で短い英文だったとはいえ、「簡単な英文だから大丈夫大丈夫」と勧められて、「じゃあ安心だね!」とゲームできる人なんてとても少ないです。簡単の基準は人それぞれですし、読めなかったときに「え?読めないの?」と言われた日には、もはやその人たちとゲームなんてしたくなくなって当たり前です。もちろんそんなこと私は言いませんが、英語のゲームを出すならば「読めなかったらどうしようと相手が思っている」及び、「恥ずかしくて聞きにくい」と思っていることも考えなくてはならないと思っています。
つい熱くなってしまいましたが、好きだけれどみんなに手放しに勧められないということで手放したserch for planet Xが、数寄ゲームズさんのおかげで惑星Xの探索として、日本語アプリを引っ提げて帰ってきたのです。嬉々として予約しましたとも!
どのようなゲームか
厄介なゲストたちやクリプティッドなどと同様の推論のゲームです。プレイヤーは天文学者として様々な研究をし、論文を提出して、惑星Xを見つけることを目的とします。惑星Xの位置のヒントはアプリによって「惑星xは準惑星の2区画以内には無い」などのヒントが出され、またプレイヤーの論文により、ある区画内にある天体が確定していくことで惑星Xの位置を見つけていくことになります。
そして惑星Xの場所を当てたプレイヤーの勝ち!と思いきや、そうではありません。
論文などもすべて点数化されており、論文の点数もばかにならないため、惑星Xを当てたのに負けた!ということが普通に起こります。そのため、惑星X以外の天体の場所も、きっちり確認し、それを論文にして発表することで、みんなに公開していかねばなりません。これにより天体の情報がどんどん明かされていき、収束性が良くなっています。
良い点と悪い点
このゲームの良い点であり、欠点にもなるのはアプリ利用という点です。アプリ利用のため、誰かが間違えても、ゲームが破綻するということはありません。クリプティッドなどの場合、誰かがキューブを置く場所を間違えると、正解がわからない可能性がありました。一方で、アプリ利用をすることにより、ボードゲームをしているという感覚が少し薄れてしまうことは否めません。この辺はなんとも難しい問題だと思います。
プレイのコツ
・論文トークンの種類・数は確認しておきましょう。
→具体的には準惑星は観測範囲内に1個しかないのに、トークンは多いです。使ったトークンは外したら破棄することになるのでリスクとの兼ね合いで何を提出するか考えましょう。
・めんどくさいけれど、それぞれの調査内容はメモしておく。
→自分の書き間違いなどで、失敗したときに、今までの調査内容があればリカバリーできます。また、あの人は〇〇ばかり調査しているのに論文出したな、ということはあの論文は〇〇か!などと、人の調査内容から、何となくその区画にある天体の想像がつくことがあります。
・精密調査を惜しまない
→ゲーム中に2回だけ、特定の区画にある天体を確定できる、精密調査という強いアクションを打てます。ゲーム終盤までとっておきたい気持ちはわかるものの、温存しすぎると一回も使わぬうちにゲームが終わります。また、情報の少ない序盤に1区画確定できる方が、情報の多くなってきた終盤に1区画確定できるよりも、手としては相対的に強い気がします。もちろん、あと2択だからあそこさえわかれば・・・というシーンもありますので、一概にそうは言えませんが、とにかく「温存しすぎ」はもったいないです。
好き嫌いのわかれるゲームだとは思いますが、推理系のゲームが好きな人はきっと好きなはずです!ぜひ楽しんでください!