三つの時代を行き来しながら宝(遺物)探しを行うという設定を、非常にシンプルなルールで楽しめる。とはいえ単純一辺倒ではなくいくつかの行動制限により、プレイヤー間の程よい争いが生まれる。
まず一つがアクションカード。このゲームでは遺物の購入やタイムトラベルといった行動は手札からアクションカードを使って実行することになるのだが、使いたい時に手札に無い…という場面にしばしば遭遇する。せっかく遺物を買える準備が整っても、肝心の購入カードが手札に来ず先を越されるということも多々ある。
もう一つが動力通貨。遺物の購入、タイムトラベルに共通使用するものだが、五つまでしか所持することが出来ない。しかも捨てることも交換することも出来ないため、計画的な通貨の獲得を行う必要がある。今は銅が欲しいのに…金が邪魔…なんてことも。
基本的にはボードゲーム初心者にもお勧めできるほどシンプルなゲームだが、上記の制限によってしっかり遊べる内容となっている。今作の舞台は東京だが、是非とも続編で日本、世界と拡張して頂きたい。