細かいルールについては、『ルール』の項を参照。
とても豪華、というか変わったコンポーネントが特徴。6つのゴブレットはプラスチック製? でもそんなにチャチなつくりでもない。龍などが浮き彫りにされているし。
ゲーム内容は、概要を見た感じではすごくワクワクするけど、じっさいやってみると微妙な感じ。
王権争いでゴブレットに毒や解毒剤を混ぜたり、ゴブレットを回したり乾杯したりで、テーマ性は抜群なんだが。
手番にできる選択肢は多すぎるし、記憶要素もかなり大きい。加えてキャラクターの特殊能力もあるのでアクションは雑多な感じになってしまう。
戦略的にプレイするのは難しく、1周回るころには状況は大きく変わり、手番に2アクションできるけどそれでも少ないように思う。そしてだいたい3~4周回れば誰かが乾杯するし。
一番の問題は、時間が経つにつれてゴブレットの中がごちゃごちゃになっていくのに、それを整頓するのが追い付かず、最終的には運任せ的な適当プレイになってしまうことだと思う。
ランダム要素と戦略のバランスが取れていないというか、手番が来るごとに混乱の方が増していく感じ。だからさっさと終わらせるのが良い、ということになり、前述した選択肢の多さ・記憶力・特殊能力も重なってゲーム本来のテーマを存分に楽しめない。
と言うことで、ゲームのストーリーから予想される感覚と実際のプレイ感とはけっこう違う。
戦略的に勝とうとせずにパーティー感覚でやるのもいいけど、それにしてはアクション選択肢は多く、標的を決めたり勝利点の内訳が細かかったりと、勝敗をしっかり決めさせるようなルールなので、ゲームに慣れていない人にはとっつきにくかったりするかも。パーティー系ならターゲット要素を無くすとかして内容を絞ってほしかった。
つまり、しっかり思考して勝ちたい人と、ワイワイ楽しみたい人と、どちらに対しても中途半端なルールで、もどかしい感じがして残念。
しかし、つまんなすぎる、というわけでもなく、ゴブレットの中身を確認したり毒を入れたりする瞬間はやっぱりドキドキするし、それをうまく標的に飲ませることができればしてやったり。
乾杯時もけっこう盛り上がる。本物の毒とか解毒剤を使えばより真剣に、より盛り上がるんじゃないかなあ。
2~3人ゲーム・7~12人プレイでは違った内容で遊べるが、こちらは未プレイ。7~12人プレイでは正体隠匿要素もあるみたい。