海賊の乗組員を配置して船を乗っ取る、二人でシンプルに楽しめる陣取りゲーム。
プレイヤーはそれぞれ黒か白の色を担当する。勢力(右上に書いてある点の合計値)の強いほうが、その船を乗っ取れる。乗っ取りは相手のミープルをどかし、自分のミープルをその船に配置する。
ゲーム終了時のみ決算するので、ゲーム中はどっちが勝ってるか目印になる程度。海賊の雰囲気は出る!
ちょっと変わってるのが、海賊カードの分配方法。
カード分配
手番プレイヤーは山札に積まれた海賊カードを5枚引き、好きなように配分する。極端な話、1:4枚に分けてもいい。しかし配分した後は相手プレイヤーがどちらかを選択する。ここについては国産ボードゲームの双子の王子と全く同じルールになっている。
なので手番プレイヤーは、相手が一方的に美味しい選択をできないように、ジレンマを与えるような分け方をする必要がある。分配プレイと選択プレイのタイミングが、一番「うーんうーん」と考えるポイント!!
カード配置
分配と選択が終わった後は、いま選択をしたプレイヤーが、好きなように手札を配置する。ただし、緑の船には緑の海賊のみ置くことがでる。青には青、赤には赤、と海賊の色と船の色が対応している。
裏返しにするとオウムになっている。これはどこに置いてもかまわないけど、必ず1点になってしまう。まぁ4隻全てを取りに行くのは現実的ではないので、捨てた船の海賊は、競り勝たなければいけない船に配置するためにオウムとして使う、といった感じになる。
カードを得点にする
分配で手に入れたカードは、船に配置しないこともできる。ゲーム開始時にそれぞれが持つ宝箱カードが手元に置かれているが、緑の船を乗っ取れている場合、緑の海賊を船に送りこまずに宝箱カードにしまうことができる。しまった海賊の右上にかかれている点数がゲーム終了時の得点になる。
「船のっとられそうだな~ でも得点も稼いでおかないとな~」という感じになる。ここも悩むポイント。
ゲーム終了
分配 → 配置 or 宝箱にしまう のフェーズを繰り返していると、綺麗に山札が枯れるようになっている。それが最終ラウンドになり、最後の配置フェーズが終わるとゲーム終了。
宝箱にしまった海賊+乗っ取れている船に書かれた得点を足し合わせて、合計得点の高いほうが勝ちとなる。
2回目以降のプレイ
一回あそんで慣れたらこれを入れよう、というカードが入っている。クラーケン、スケルトン、トルトゥーガという色を持たないカードだ。これらのカードはちょっと特殊で、戦略に幅が出るようになってる。
スケルトン :戦闘力3固定で、どこの船にでも配置できる。ただし宝箱にしまうことはできない。
クラーケン :配置された相手の海賊カード(各船のなかで一番最後に置かれているもの)を1枚除外できる。ただしスケルトンは不可。
トルトゥーガ:オウムで配置したカードを全て表向きにできる。赤い船に配置していたオウムを表向きにする → 4の戦闘力を持つ緑の海賊がでてくる → 赤い船で+1だったオウムが+4の海賊になる。という使い方が出来る。ようは伏せカード(オウム)を後で戦力に加わらせる=ブラフが効く。
こんな時におすすめ
ガイスターは軽すぎ、世界の七不思議DUELはちょっと重い、といった場合、かなりピッタリだと思う。全然プレイ感は軽いけど、ちょっとした心理戦や計算やジレンマ要素があって、シンプルにボードゲームの魅力を体験できる良作だと思いました。
和気あいあいとエリアマジョリティできるので、カップルで遊んでみてほしい!・・・そしてボドゲ沼に引きずり込んでほしいw