ロマンを求めるか、堅実に動くか。
3人プレイでの感想。それほど長引くゲームでもなく、ルールも簡単なため、誰でも手軽にできそうなゲーム。重いゲームの後の箸休めでも良いし、普段ボードゲームを遊ばない人に勧めても良さそう。
ゲームは7色(赤、青、黄、緑、紫、茶、水色)、各色に1~8のカード、計56枚のカードから成る。ディーラーが各プレイヤーに手札を9枚ずつ配り、最後に、場に5枚カードを並べる(これを場札とします)。残ったカードは使いません。
ゲームの目的は点数をより少なめに抑えることです。カードの数字がそのまま点数になるので、大きな数字はなるべく減らしたい。
手番でできることは2つ。
1,手札の交換。手札を1枚、場札1枚と交換する。
2,ノック。手札の交換をしたくない場合は、テーブルをノックして交換しない意思表示とします。同ラウンド中に2回目のノックが行われると、その後のプレイヤーが1手番ずつ行って、その後にラウンド終了となります。
ラウンドが終了したら、手札の数字を数え、それが点数となります。できるだけ少なくしたい。同じ数字のカードが複数枚ある場合は(例えば手札に5が2枚)、一度しか数えません(5が2枚でも5点だけ、それぞれ5で合計10、とはならない)。
大事なポイントとして、同じ色が5枚以上あれば、それらのカードの点数は0になります。更に、同じ数字が5枚以上あれば、それらも0点になります。これらを狙って、なるべく最小点数を目指しましょう。
上記の2つの条件を同時に満たしたとき(例えば手札が1,2,3,4,5,5,5,5,5)、この状態をゼロと呼びます。ゼロを作ることができれば、もちろんそのラウンドの点数はゼロ!パーフェクトですね。ゼロをラウンド中に完成させたら、ゼロを宣言、公開します。その時、そのラウンドが強制終了します。場合によっては相手の手札が整っていないときに強制終了できるので、大量の点数を負わせられるかも?ゼロを如何に狙えるかどうかが、かなり大事になってきます。
しかし、ラウンド中には全てのカードが登場するわけではありません(3人プレイなら、各プレイヤーの手札計27枚、場札5枚で、32枚しか登場しない)。つまり、いつだってゼロを狙えるわけではありません。ゼロは強力ですが、狙う途中でラウンドが終わってしまうと、点数が大きくなりがちです。ゼロが狙えそうにないと思ったら、堅実に点数を減らしていくことも当然必要になってくるはずです。その引き際を見極められるかどうかが、勝負の分かれ目になると思います。
手札の点数を抑えつつ、どうゼロを狙っていくか、それとも堅実に行くか、なかなかヒヤヒヤする戦いが楽しめると思います。ゼロを完成させたときの爽快感も気持ち良く、プレイ感は個人的には悪くなかったです。次は最大人数の5人で遊びたい。