パッケージ裏に「いちばん大きな樹木を、どこよりも大きな森林を、だれよりも緑の星を!」とあるように、自分の惑星に苗木を植え、大きく育てることで得点を得て、緑で満たされた惑星を作り上げることが目的となります。
コンポーネントやゲーム内容的に好きな感じだったこと、ソロプレイもそう大きくルールが変わらないようだったので購入してみました。
1~4人までプレイ可能ですが、ソロプレイのみの感想となります。
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コンポーネント類
まず目を引くのがダブルレイヤーの個人ボード。メインの惑星を中心に、上部に能力6種、左下にラウンド、右下にアクションが書かれており、惑星の外周と右側に得点をカウント(1周50点)できるようにもなっています。わかりやすくていいです。
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木コマ類は苗木、小樹木、大樹木、繁み、湖の5種が惑星配置用。得点マーカーと太陽マーカー、スタPマーカーは葉っぱです。
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バイオームカードは42枚。TCGサイズのハードスリーブをつけても箱に収まります。

箱の中に仕切りがついていて、それぞれ仕分けができる親切設計。(ただし横にすると紙なので傷みそう)
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ゲームについて(ソロ)
オートマは専用ボードがあるとかじゃなく、ルールに沿って場札を取って妨害してきます。
それ以外は通常通りプレイして、最終的な得点でランク認定を行う、というものになります。
春夏秋冬の4ラウンドをプレイしますが、季節ごとに手番数が違い、春:5、夏:4、秋:3、冬:2の計14手番になります。
セットアップ
①バイオームカードをカード上部「繁茂マーク」の数が5を超えるまで引く。繁茂マークがないものは山札に戻してシャッフルする。(写真:下の2枚で5に達したのでここまで)
②①で引いたカードを同じエリアを示す色毎にまとめて「繁茂エリア」に置く。(写真下段の2枚)
③山札から3枚引いて場札とする(写真左上)
個人ボードに各種マーカーを置いて準備完了。/post_image_615f4f84-2bab-43bd-970d-6823afd052a9.jpg)
ラウンドの流れ
各ラウンドは3つのフェイズで構成されます。
①ドラフトフェイズ:
プレイヤー先行で開始です。3枚の場札から好きな1枚を選び、その後一番山札に近い場札にスタPマーカーを置きます。(写真では真ん中を選択したので、左のカードにマーカーを置きました)
オートマはワイルドカード→繁茂マークの多いものの順で選択してきます。今回なら右の茶色いカードが取られます。その時にスタPマーカーが乗っていたら、次の手番はオートマが先行します。
取られなかったカードは繁茂エリアに行きますが、「干ばつアイコン」がついていた場合、繁茂エリアにある同エリアカードのうち、繁茂マークの一番少ないものが裏返り計算時に除外されます。
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②アクションフェイズ:次の2つのアクションを好きな順番で行います。
1)カードの示すエリアに標準アクションA~Dを1つ選んで実行(ボード右下参照)
カードの色に合致したボードのエリア内で、次のアクションを行います。
A:エリア内に苗木を3本植える
B:エリア内の木を2本成長させる(別の苗木でなければならない)
C:エリア内に苗木1本を植え、別の木を1本成長させる
D:好きなエリアで苗木1本を植えるか1本の木を成長させる
2)カードの右下に書かれているマークに沿ったアクションを実行
カードのマークの能力を強化(ボード上部のマーカーを進める)し、その数字の回数アクションを行います。
1:苗木を植える
2:苗木を小樹木に成長させる
3:小樹木を大樹木に成長させる
4:勝利点を得る
5:湖を配置する(置いたところの上下左右のうち2つを選んで1段階成長)
6:繁みを配置する(季節終了時の得点計算:最大森林数で接続としてカウントでき、日光を遮らない)
(下写真は通常アクションで苗木を3本植え、カードのアクションで1本を小樹木に成長させた図)
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③終了フェイズ:自分がプレイしたカードの枚数が季節ごとの規定数に達していた場合は「季節の終了」処理を行います。(1ラウンド=春なら5枚)達していなければ①②を繰り返します。
ラウンド終了時の処理(季節の終了)
季節終了毎に中間決算が入ります。日光の向きが変わるので、それを見越して木々を配置する必要があります。
①日光の吸収による勝利点獲得
太陽はマーカーのある位置からまっすぐ照射されます。他の木に邪魔されず日光に当たることができた小樹木、大樹木の数に応じて得点を加算します。小樹木は1点、大樹木は2点です。
小樹木は後ろ1コマ、大樹木は後ろ2コマ分の日光を遮ります。ただし、小樹木の後ろにある大樹木については高さがあるので日光が当たる=2点加算です。
②最大の森林を構成するコマ数による勝利点獲得
配置された小樹木と大樹木に繁みを加えた1番大きな塊の中にあるコマ1つごとに1点が加算されます。
次のラウンドがあるなら太陽マーカーを時計回りに1つ動かして次に進みますが、最終ラウンドの場合は上記+繁茂エリアにあるカードのマーク数×同じエリアの大樹木数で算出した得点が加算され、それが最終スコアになります。
(写真:初プレイ時の最終結果。145点(オリーブの木)と低ランクでした。今のとこ最高は180点)
※ランクは8段階あり、それぞれ植物の名前になっています。最低ランクは121点未満の「ブロッコリー」、最高は201点以上の「伝説のセコイア」となります。
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感 想
やさしいアートワークとわかりやすいルールで非常に楽しめました。コンポーネント類はしっかりしているし、ダブルレイヤーのボードってそれだけでテンションがあがります。(ゲーム的にダブルレイヤーじゃないと大惨事になる可能性大ってのはありますが)
ゲーム内容についても、苗木の配置、成長の順番、日光を遮らない位置取り、エリアやアクション・最終得点倍率を考慮したカード選択等、悩みどころがたくさんあります。
そして箱のわりに場所をとらない(メインボード1枚とカード置き場と木コマの入った箱。圧縮するならもっと小さくても可)というのもポイント。
若干せわしない(毎手番カード引く、自分とオートマが取る、取ってないカードを繁茂エリアに置く、アクションで木コマ置く、成長させるという工数)ところはありますが、ソロプレイヤーでパズル系が好きな方にはおすすめです。