ドイツ年間ゲーム大賞2022のトップ3に入賞した「スカウト」。
元々同人ゲームサークル、ワンモアゲーム!さんから発売された「スカウト!」。それを海底探検やインサイダーゲーム等、こだわりの小箱ゲームで有名なオインクゲームズさんが海外向けにリニューアルしたものです。最近同デザインの日本語版が発売されました。
ゲーム内容は「スカウト!」のレビューに多数掲載されているので、本レビューではオインク版とワンモア版のコンポーネントの比較を中心にさせていただきます。
(画像の左側がワンモア版、右側がオインク版となります)
【パッケージ】
オインク版にはドイツゲーム大賞入賞の赤ポーンが堂々と表示されてます。
箱のサイズはオインク版の方がコンパクトで厚みがあり、他のオインクゲーム作品でもお馴染みの小箱サイズです。サーカスをテーマにしているとのことで、目立つ色使いが海外販売を意識していると思われます。ワンモア版のパッケージは地味に開けにくかったので、蓋の側面に半円の切り込みが入って開けやすくなっているのは良いところ。
【カード】
ワンモア版は薄手のプラスチックトランプのような感触のカードでしたが、オインク版はエンボス加工が施されており、かなりしっかりしている印象です。シャッフルはワンモア版の方がしやすかった気がしますが。
カードサイズはほんの数ミリだけオインク版の方が小さくなり、スタンダードUSAサイズ(58×89)となっています。オインク版はジャストサイズのスリーブがありますが、ワンモア版はジャストサイズのスリーブが見つかりませんでした。(上下も混ぜるゲーム性から、スリーブに入れる人は少ないと思われます)
デザインに関しては、、
ワンモア版はカードの裏表デザインが共に白基調で、パッと見で裏表の判別がしにくい難点がありますが、ゲームプレイ中の数字の視認性はオインク版より優れており、一長一短ですね。細かい点ですがオインク版は右上にも小さく数字が入り、左利き対応しているのが流石グローバル版です。
純粋な見た目的にも、私は個人的にカラフルなオインク版の方が好みですが妻はシンプルなワンモア版が好きとのことなので、どちらが良いかは好みだと思います。
【トークン類】
まずはスカウトチップ。ワンモア版はシンプルな丸タイルでしたが、オインク版はサーカスがテーマな事もあり、チケットのようなデザインになりました。ダブルアクションマーカーも車を模した凝ったデザインに。
また、オインク版はワンモア版には無かったスタプレマーカーやマイナス点に対応した得点チップが加わり、得点をメモする必要がなくなったのは良いですね。
【その他】
ワンモア版に入っていた強弱早見表がオインク版ではなくなっています。慣れればまったく影響ないですが、インスト時にはあった方が便利でした。
また、ワンモア版はプレイ人数3人~でしたが、オインク版は2人プレイ用のルールが記載されていました。追加コンポーネントが必要な訳ではないので、ネット等でルール確認すればワンモア版でも2人プレイは可能となります。
【まとめ】
オインク版となって、コンポーネントはかなり強化された印象です。カラフルなカードや凝ったデザインのトークン等、ゲームを彩り盛り上げようという思いが伝わってきました。
ワンモア版も、シンプルで機能的な良さがあると思います。少しでもこれから買われる方の参考になればと思います。