ギプフプロジェクト全体のネームシップ的存在がギプフである。手番には盤上にコマを一つ置くのみ。コマが一定の条件に従って並んだ場合、手元に回収される。お互いにコマの配置と回収を繰り返し、相手の回収を阻む攻防を繰り返す。最終的には回収に失敗し、手番に置くコマが無くなったほうの負けである。
良い意味でも悪い意味でも非常に地味であり、細かい失敗がのちのち大きく響くゲーム性。コマの回収後は盤面の情報が大きく変わるため、先を読んでゲームを組み立てる必要がある。お互いに敵失を待つようなところもあり、終わるタイミングは読みづらい。性格や技量によっては長期戦になることもある。お茶か何かを飲みながら静かで緻密な攻防が楽しみたい、という向きには良いゲームだ。