通常販売版を購入。
ヒョーゴノスケ氏のアートワークが非常に好み
勝利点を得るためには、金や酒を入手して、弟子を勧誘、鍛錬し、奥義を入手して……とやることが山積みなのに対して、ゲームは5ラウンドで終了してしまう。
手数が圧倒的に足りないのを補うのが、ゲームタイトルにもなっている「敬服」アクション。他プレイヤーのアクションを敬服すれば、便乗して同じ効果を得ることができる。
自分のやりたいことに加えて、他プレイヤーが何をしようとしているか、何を便乗したがっているかを察する、場の流れを読む能力も必要となる。
各プレイヤーが担当する老師は、それぞれ取れるアクションや弟子の能力が異なり、そもそも行えない行動なども存在するので、「敬服」は非常に重要な要素となっている。
敬服されることでリソースなどを得られる弟子もいるので、タイミングとニーズをうまく読むことができれば、敬服による勝利点だけでなく、さらなるアクションを行うための足掛かりにすることも可能。
行動を宣言するアクションタイルも1枚のタイルに2つ記載されていて、上下のいずれかの選択となり、絶妙にやりたいことが一人で完結できないようになっていて、「敬服」を中心にゲームが回るようにデザインされているところが秀逸だと感じた。
以下初見でちょっとわかりづらかった点
- 初期の弟子「花正」と「豆楽」は名前も見た目も一緒だが、対応する老師によって表、裏面とも能力が異なる(できれば老師ごとに別キャラにするか、せめて色くらいは変えてほしかった)。
- スタート時に選ぶ「朴念仁」もそれぞれ能力が異なる。ルールブックP7の「弟子カードの得点の見方」の表は「朴念仁の種類によってこのような得点が得られる」という説明。すべてを適用するわけではなく、朴念仁を「鍛錬」した際に裏返すカードの裏面に記載されているものを使用する。
- 敬服されることでリソースなどを入手できる「貢物」の記載の説明で、アイコンがどういう意味なのか詳しく書かれていないが、上段が「敬服されることで入手できるリソース」、下段が「敬服されることでリソースを入手できる回数」となっている。
赤枠の部分。最初に見たとき、上段は「特技」の説明かと思って若干戸惑った
上記の例だと上段は「敬服されることで金1を入手」、下段が「最大1回金を入手できる」となる
コンポーネントが多言語版となっていて、言語依存を減らすためにアイコンが多用されているが、一部分かりづらいものがある(上記の「敬服されること」アイコン、割れた太極と1/2太極、勧誘と鍛錬など)ため多少つまづく点があるが、一度理解してしまえば迷うことはないので、プレイ経験者がいるとスムーズにインストが進むだろう。