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マグレヴ・メトロ
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  • 1~4人
  • 60~90分
  • 14歳~
  • 2021年~
(3.3)

マグレヴ・メトロ

メーカー:ケンビル

残り2点
1営業日以内に発送可能
日本語ルール付き/日本語版
アクリル線路タイルを敷設し、運んだ乗客でアクションを強化! ジャンルの概念が変わる、革新的・革命的鉄道ゲーム!

 モダンな世界を舞台に、磁気浮上式鉄道網を築きます。

 乗客を列車に乗せて目的地まで運ぶ、いわゆるピック&デリバーの鉄道ゲームですが、運び終えた乗客を自分の個人ボードへと配置し、アクションの強化を図るエンジンビルドの要素も持ちます。線路として敷かれるタイルはアクリル製。個人ボードはダブルレイヤー、メインボードはトリプルレイヤーと、最高の発想に負けない豪華なコンポーネントも特徴。この秋大注目の重量級ゲームです。

レビュー 7件

レビュー
1106名が参考
約3年前

「蒸気の時代」のような、従来の鉄道ゲームではありません。お金、資源、株式など一切使わないパラメーター式輸送ゲームです。拡大生産型の派手な利益や効果を求めるゲームでもありません。

個人ボードの制御パネルです。VPの取り方なんですが…

↑ この「乗客&リンクVP」をできるだけ全部埋める。もし全部埋まった場合、(このユニットだけでも)、終了時VPとして、ピンク2×3+薄紫2×3+赤3×3+紫3×3、それに、(リンクは大体10個位になるので)+4×10で、合計70VP。70VPなら、このゲーム、優勝ラインなので、下のカードVPなどに通勤客を回す必要はあまりない。インスト時ここを伝えないと、初見の人はロボットの拡大生産に走って、VPが取れなくなってしまう。


金(事務課)、鉄(建設課)、銅(技術課)の3種類のロボットとピンク(専門家)、薄紫(営業マン)、赤(外交官)、紫(職人)の4種類の通勤客が共存しています。

ロボットは主にアクションを強化する時に役立ち、通勤客はVPに役立ちます。

この7種類のミープルを個人ボードに嵌めていくだけです。嵌め方は、地下鉄に乗せ、目的地の駅で降ろすこと。目的地の駅とは、乗客と同じ色の駅です。(金=倉庫、鉄=工場、銅=研究所、ピンク=事務所、薄紫=店舗、赤=大使館、紫=スタジオ)

個人ボードは、嵌めるミープルの色指定がしてあるスロットばかりです。

↑ 制御パネル左側。アクションは9種類。それぞれアクションの大きさを表している。この写真だと、上から、線路を2枚置く、2リンク(2駅分)移動する、乗車人数4人(アクションではない)、2人乗車できる、2人降ろせる、今いる駅に客を2人補充、制御パネル内のロボットを2人人事異動…


手番では2アクションできます。できれば写真のように「追加アクション」を一列埋め、アクション数を1増やし、3アクションにしたいのですが、序盤からロボットを4人注ぎ込むのは時間が掛かり、危険です。スタート時は、金、鉄、銅のロボット一人ずつしか持っていないので、コツコツロボットを集めて、パラメーターを上げていきます。また、新駅を作ると、その色のミープルが1人、タダで貰えます。つまり、地下鉄に乗せて運ぶという手間を掛けずに1人嵌め込むことができます。これは輸送網ができていない序盤は非常に助かります。

つまり、序盤の目標は、駅を作ることです。ロボット駅は簡単に作れますが、通勤客の駅は、「駅建設」スロットに金ロボットを嵌め、かつ、左下のコントロールパネル「駅ロック解除」に2人ロボットを置かねばなりません。

例えば鉄と銅の2人を嵌めると、ピンクの駅を建設でき、ピンクの市民が現れ始めます。このロックを解除していないプレイヤーは、ピンクの乗客を自分の地下鉄に乗せることはできません。

この新駅の数も各色1〜2個しか無いので早取りです。

↑ 右上に紫の駅がある。オーソドックスにいけば、この紫が一番最後に登場する色の駅だ。したがって紫ミープルは獲得が難しい。真ん中あたりが中央・総武線みたいになっているが笑、これがこのゲームの奥ゆかしいところで、他人のラインを邪魔せず、重ねて複線にすることができる。だから透明タイルなのだ。


インタラクションは、先ほどの駅の早取りと、この4色の通勤客の早取り。ソロプレイ感が強いと思われますが、とんでもない、通勤客の総数は、プレイ人数で割れば、もの足りないくらいです。例えば4人プレイだと50人しかいないので、計12人取れたとしても、駅建設にピンクと薄紫が一人ずつ必要なので、計10人では、一枚目の写真のパーフェクトが既に不可能であることが分かります。

通勤客は熾烈な取り合いとなります。

勿論、ロボットも序盤は取れるだけ取りたいです。しかし、通勤客が現れたら、すぐに通勤客を取りに行くのが本筋です。例えて言うなら、「ティカル」の財宝トークンです。財宝が出たと分かったら神殿を放って真っ先に取りに行くように笑

ロボット3色は、どこかで見切りを付けなければなりません。この見切りを付けるタイミングこそが、このゲームの肝だと思います。

ロボットを集めるのが重要ではなく、ロボットが序中盤に作った制御装置を敢えて「壊す」のが、このゲームの本当の狙いです。その破壊のアクションが「再配置(調整)アジャスト」です。このアクションで、既に配置しているが一時的に使わないだろうというロボットを外してしまい、現時点で必要なアクションユニットに組み替えます。これによって、ロボット3種の輸送を中止し、もう増やすことをやめ、その手数を通勤客4種の輸送に回し、狙いを切り替えます。


ポイントとしては……

■中盤のアジャストの例として、必要十分な数を取ったピンクを再びロックするとか、メインアクション部のロボットを一時的に「駅ロック解除」に置き、すぐ戻す、とか、3アクション状態で、3アクション目に「追加アクション」のロボットを外すなどの技もあります。

■「線路」アクションと「移動」アクションは反比例します。線路は、一アクションで敷ける線路タイルの数で、序盤は2以上欲しいですが、線路がほぼ敷かれた終盤は、移動アクションが2以上欲しいです。両方同時に強くする必要はないと思います。(できるだけロボットで贅沢しない笑)

■「移動」では、リンクの長さは関係なく、駅ごとに進むので、線路力が大きい人は、長いリンクを作れば、駅を介さないので移動力が小さくても遠い先に進むことができます。

■「乗車人数」は定数の4人にしておきたいところ。このゲーム、乗客を先に確保するという意味で、いつでも客を拾える状態にしておきたいです。私は、乗車アクションと降車アクションをともに2をキープすることが多く、これだと定数の4と相性がよく、2アクションつまり一手番で4人乗せたり4人降ろしたりすることもできます。(勿論、3の方がいいのは事実ですが笑)

■「補充」アクションも、乗降者数に合わせておいた方がよく、「補充」→「乗せる」の2アクションなら、駅に通勤客を残さずに済みます。補充は、袋からランダムで取るのですが、通勤客の新駅が初めて建設された時、その色のミープルが袋に混ざるので、バックビルドの構成は可視できます。この「補充」→「乗せる」の一手番がいかにもオルレアン的で、運要素でありながら、ある程度狙いも付けられるというわけです。

■あくまでも一例ですが、この極平均的な「2ユニット戦略」はオススメです。何かしらパラメーターで特化して戦略を組みたいところですが、全てのアクションが大事になっていて、バランスを崩す戦略は難しそうです。

■「方向転換」アクションは、電車の向きを変えるだけで1アクション掛かります。できれば使いたくありません。電車は現時点での終点の駅に着くと、自動的に、つまり0手で、方向転換できます。

■これは、マップ戦略となりますが、写真のマンハッタンマップでは、グランドセントラルにあるハブ駅が特徴で、ここだけは、何本もの路線を発着させることができます。これを利用すれば、単駅同士を繋ぐような長い路線を作らず、一、二駅だけの路線を多く作って、すぐにUターンできるようにするのが得策です。

■ベルリンマップはハブ駅が無いので、各路線は長くなり、中終盤、「方向転換」ユニットが必要になってきます。しかし、線路を撤去し、自分の路線を切断することで、その場を終点にするという技があります。


最後に、ボーナスVPカードですが、これだけはちょっと雑です。説明書の通り、赤カードは戦略が壊れるので使いにくいですし、黄、緑、黒カードも強弱がありバランスが悪いです。私は、黄、緑、黒の中からそれぞれ7枚程に厳選して使っています。

もし、強いカードばかり手に入れた場合は、冒頭の「乗客&リンクVP」にこだわらず、「VPカードユニット」を埋め、カード戦略を狙う方が強いかもしれません。カード戦略をより強化するには、説明書に書いてあるヴァリアント、セットアップ時にブースタードラフトをすると相性がいいです。


ベルリンとマンハッタンで全く違うゲームができますし、珍しい両面レイヤー構造と、重なると美しい透明タイルのデザインは、サービス満点です。

とにかく、ロボットのパラメーターを上げていくゲームではありません。「必要最小限のロボットで、どの程度、通勤客を運ぶ時間に充てられるか」。主役は通勤客、人間達です。

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荏原町将棋センター
荏原町将棋センター
レビュー
672名が参考
3年以上前

地下鉄の路線をベルリン(マンハッタン)に建設して駅から駅へ

列車のフィギュアに乗客の駒を乗せて運ぶのが楽しいゲームです。

地下鉄だけに鉄道のゲームではない特徴があります。

他人の路線と交差したり並行して線路を引けます。

共通ボードに置く線路タイルが透明なので出来るのです。


手番で行うアクションには、

線路の敷設、列車の移動、客を乗せる、客を下す、

新駅の建設、ストック袋から乗客駒の駅への追加配備、

個人ボード上の駒の配置換え、があります。


最初はどのアクションも一度に1回しか出来ませんが、

能力を増強すると最大4回まで行えるようになります。

さらに増強により列車に乗せる乗客数の増加、

終点までUターン出来ない列車のUターンが可能になります。

能力の増強は共通ボード上で列車に乗せて

所定の駅で下すことによる得られる乗客の駒を

色に応じて個人ボードの中央に置くことで行います。


個人ボードの左上に乗客駒を置くことで、

最初には一手番に2アクションしか

行えないアクションが最大5までになります。

個人ボードの左下に乗客駒を置くことで

最初は扱えない色の乗客の扱いが可能になります。


全ての色の駅が建設されて、ストック袋の乗客駒が無くなると

ゲームは終了となり最も得点を得たプレイヤーが勝ちます。

共通ボードに敷設した駅間の連結路線の数、

個人ボードに配置した乗客駒の数が得点となります。

個人ボードの右上に乗客駒を配置することで、

配置のパターンによりこれらの得点が増加されます。

またゲームには3種のボーナスカードがあり最初に配られていて、

個人ボードの右下に乗客駒を置くことでこれの達成が出来ます。

敷設した路線、駅の接続状況、獲得した乗客の

それぞれの達成状況によって得点が得られます。

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異人館
異人館
レビュー
474名が参考
2年弱前

地下鉄の路線を敷設し、駅を造り、乗客を運んで能力が上がる。いろろいなレビューを見ると鉄道ゲームのカテゴリーとしては異色の作品だと思われる。


鉄道ゲームをプレイしたのってトレインレイダーという昔にあった水棲サインペンで線路を書き込むゲーム以来なのでそこを含めてご覧いただくとありがたいです。



とはいってもコンポーネントはシックで豪華感はありまして、大きめの駅タイルにプラスチック製の線路タイル

裏にも別マップまであります。

個人ボードもダブルレイヤーなので作りはしっかりしています。


とはいえ、このゲームの根幹は真ん中の労力を中心に左側の能力を埋めつつ、終盤は右側の勝利点を稼ぐように収束していきます。


では実際にどうやって能力を上げていくのか

駅の建設予定地に線路を敷いて


駅を建設して。

電車を向かわせて。


乗せる。この人生ゲームのコマ感がすごい。

降ろせる駅まで移動して


降ろす。

そして降ろした客の実績が個人ボードにはめられていき強化されます(ある意味拉致なのではと思うが、金、銀、銅はアンドロイドらしいです・・・


じゃあ人間の客はいないのかというと


こちらの条件が解放されていたならば

ピンク人専用の駅が作られて、個人ボードにはめられていきます。


「やっぱ、拉致だよ。これ!!」


と、心の大〇洋の声をスルーしつつ


こちらのボーナスエリアにはめ込んでいき得点を稼いでいきます。

あとは各種の最終得点カードを達成していって得点の高い人が勝利します。


と、こんな流れで人のコマが無くなったらゲーム終了になります(ある条件で袋からコマを出すのですが説明は省きます。)


プレイ感としては鉄道ゲームをいろいろと見たり聞いたりした中で、更に数々の鉄道ゲームをやられた方ですと鉄道ゲームをやっている感がしないのではないかと思います。


個人ボードのアクションをあれこれいじったり入れ替えたりして強化していく過程は楽しいのですが、差が付いたら離されていく一方ですし、逆転の要素はほとんどありません。


他のプレイヤーとやりあう要素としたら客の取り合いだけであり、線路敷設に関しては同じ道が敷設したり邪魔することができない要素が入っています。


これを良しとするかどうかで評価が大分変ってくると思います。


ソロモードもあるのですが、難易度が高いですねぇ。毎ターン袋からコマが減らされてその数がマイナス点になるので、手数は下げられるし新種の乗客を増やさないと即終了とかあります。


あと欠点ですが


この二種のコマの色がちょっとわかりずらいです。何回か個人ボードにはめる位置を間違えました。


あと鉄道ゲームというとマップが結構大量に出るとかいう話らしいのですが、このゲームは2種類しかありません。


ちなみに海外ではキックスターターで出た追加マップが込みのビックボックスが発売される予定で、追加マップだけが梱包されているようです。


まぁ動画を見る限りだと鉄道ゲーム感は全くなさそうでしたけど・・・


2023年3月27日現在日本語版に関するアナウンスは出てていないと思います。出してほしいとは個人的には思っています。


マップが足りないから手を出してなかったなぁ、思っていた方はこの拡張マップが発売されてからてを出されるのもよし、いまから覚えておこうと思うよし。


とはいっても「これが鉄道ゲーム」とは思わない方がいいのだけは確かです。

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リーゼンドルフ
リーゼンドルフ
レビュー
431名が参考
約1年前

今よりそう遠くない未来を舞台に、効率的な交通手段の確立をして鉄道王を目指す作品です。
その交通手段こそが磁気浮上式鉄道(マグレヴ・メトロ)です。マグレヴとは、"MAG"netic "LEV"itation(磁気浮揚)を意味する言葉だそうです。近未来とハイテクノロジー、はい、もうワクワクを禁じ得ません。
2人で数回遊びました。

遍く鉄道系ゲームがそうであるように、六角形のマス(ヘクス)に区切られたマップに線路を敷設して、効率良く乗客を輸送して勝利点を獲得するのが目的です。因みに、このゲームは磁気浮上式鉄道がテーマなので、線路ではなく軌道と呼称します。
このゲームでは軌道を敷設したヘクスに専有性がなく、他のプレイヤーも同じヘクスに軌道を敷設することができます。並走したり、交叉したり、ゲームが進むと現実の路線図のようにカラフルなラインが入り乱れる光景を目にすることができます。これを実現させるのが、ストレートやカーブのラインが1本入ったプラスチックの透明なタイルです。本作の最も特徴的なコンポーネントと言えるでしょう。

各プレイヤーは手番中に移動や乗車、駅の建設などのアクションから、任意に2アクション行います。これをゲーム終了の条件が満たされるまで回して続けます。
勝利点の計算はゲームの終了時に行われます。単純に得点勝負です。

では、効率の良い乗客の輸送はプレイヤーに何をもたらすのか。それは、拡大再生産の雰囲気を感じさせる、このゲームのもう1つの特徴である個人ボードの強化です。
個人ボードには、一度のアクションで移動できる駅の数や敷設できる軌道の上限などを意味する空きスロットが用意されています。近年「豪華なコンポーネント」の代名詞になりつつあるダブルレイヤーというやつです。目的地で降車させた乗客はこの個人ボード上の空きスロットに配置され、アクションの強化に貢献します。移動のスロットに1人配置することで一度に移動できる駅の数が1つ増え、乗車のスロットに1人配置すれば一度に乗車させられる乗客数が1人増える、といった具合です。追加のアクション(最大5まで)を得られたり、列車の定員数を増やすといった強化項目もあります。

乗客には金・銀・銅のメタリックな配色の3種のロボット客と、赤と青の濃淡で分けられた4種類の人間の通勤客があり、ロボット客はアクションの強化に、人間の通勤客は勝利点の獲得に貢献します。つまり、アクションの強化を目論んでロボット客を優先しても勝利点の獲得には結実せず、勝利点の獲得を急ぐあまり通勤客を優先すればアクションが弱くジリ貧になる、「今はどの乗客を優先するか」そんな選択を常に迫られることになります。
プレイヤーが停留する駅に乗客を配置する呼び込みアクションがありますが、姿を見せる乗客はバッグドローのため狙い撃ちが難しく、当然ですが種類を問わず有限なので、他のプレイヤーとの取り合いになります。個人ボードを全部乗客で埋めることは、ほぼ実現不可能と考えて良いでしょう。
いずれかのプレイヤーの手番終了時に、乗客が待機するバッグが空になっていれば、ゲームは終了に向かいます。例え輸送が完了していない乗客が駅や車内に残っていたとしても…
時には誰かが呼び込みしまくって、意図せずゲームが終わってしまうこともあるかも知れません。そんなプレイヤーが現れれば、何はなくとも通勤客の輸送を急いで、少しでも勝利点を得なければならないこともあるでしょう。臨機応変さが求められます。

プレイヤーの状況に応じて重要視されるアクションが変わるため、個人ボード上のロボット客を移動させて各アクションの強度を変更する調整アクションも用意されていますが、これまた「今1アクション消費して強化ポイントを振りなおす必要があるか」と悩むことになります。
悩みついでに、ゲーム開始時にランダムに数枚配布される(上級ルールではドラフトする)勝利点のボーナスカードもまた、思考の沼に誘う要素でもあります。
幸か不幸か、資金や株式といった要素は廃されているので、単純に乗客の効率的な輸送に専心できる鉄道系ゲームになっています。

このように、手番で行うアクションは至ってシンプルな割に、思い切り悩まされるゲームなのです。このジレンマが面白いと感じられるか否かが、本作を楽しめるか否かの分かれ道ではないかと思います。
ですが、勝敗に拘らず、他プレイヤーなど我関せずで理想の鉄道網を敷くのに専念し、ゲーム終了時に完成した美しい路線図を愛でるプレイでも、十分に楽しめます。
無論、悩みに悩んで掴んだ勝利は、何物にも代えがたい達成感をもたらしてくれるでしょう。
ゲーム開始時に配られるボーナスカード、乗客のバッグドロー、他のプレイヤーの行動、適度に存在する不確定要素で、二度と同じ盤面にはお目に掛かれません。なので、何度も遊びたくなるゲームです。
マップは両面刷りで、それぞれ特徴や戦略が異なる2つの都市が用意されているのもまた、リプレイ性の向上に一役買っているのではないでしょうか。

このマップは凄いです。駅が建設可能なヘクスは予定地としてスロットになっており、それが両面の都市にそれぞれ存在します。ええ、つまりトリプルレイヤーというやつです。初めて目にしました。
また、プレイヤーの駒となる列車は金属が使われています。雰囲気は抜群です。スタートプレイヤートークンも金属製で、非常にカッコ良い! ステキ!
ただ、ご注意いただきたいのが、プラスチックの軌道タイルに施されたラインの塗装が剥げやすいです。収納する際は、トレーシングペーパーのような薄い紙をタイルの間に挟むか、100均などで購入できる缶バッジなどを個包装できるテープ付きのクリアファイルのようなものを準備して1枚ずつ入れると良いかと思います。
これらの豪華なコンポーネントは材質や作りの関係上、物理的に重量級です。手に持った感覚が重ゲーというのもまた、初めての経験でした。そのためでしょうか、得も言われぬ所有欲の充実を感じました。

全体的に見て、非常に拘って製作された作品だな、と感じました。
システムもよく練られており、アクションのルールを理解して遊ぶだけなら初心者の方でも問題ないかと思います。遊ぶだけなら。とは言え、数回遊べば安定した動き方も分かってくるのではないかと思います。
完成度の高い、「買って良かった」と思える作品でした。
少々値は張りますが、価格に見合う満足感と面白さを得られると思いますので、是非とも遊んでいただきたいなと強くオススメできます。
鉄道好きの方にはもちろん、頭を使ったりジレンマに悩まされたりするゲームが好きな方も、手に取ってみてはいかがでしょうか。

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大賢者
Yamashnikov [JP]
Yamashnikov [JP]
レビュー
421名が参考
2年以上前

完成度高し!
コンポーネントがめちゃくちゃ素敵で、プレイ感もそれなりの難易度ながら分かりやすいレベルにまとまっている。

全プレイヤーが同じマスにタイルを置いて良いルールなどにより、過度な陣取り要素がなく、伸び伸びとプレイしつつも、適度なインタラクションでわいわいできます。
何より、乗客を降ろしたらそのまま個人ボードをパワーアップできるエンジンビルド要素が秀逸。

最初はどんどんパワーアップして楽しいんだけど、途中からパワーアップできる乗客がいなくなるので、「調整」アクションで個人ボードのアクション強度をコントロールするのが超大事に。
みんな個人ボードを見てうんうん唸りながら最適解を探してました。
頭をしっかり使えるのも好感度大。

ルールが独特なので、他の鉄道ゲームやピックアンドデリバリーゲームに慣れてる人ほど先入観で間違ったプレイしちゃうのでそれだけ注意。
万人受けする素敵やゲームだと思います。


ルール詳細や評価などは下記ブログで。

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ヒロ(新!ボードゲーム家族)
ヒロ(新!ボードゲーム家族)
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  • 商品価格¥10,780(税込)
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