カードゲーム『アンドロイド:ネットランナー』の世界観を受け継いだ未来世界のハイテク泥棒ゲームですね。
プレイヤーは、アンドロイドのプロトタイプを研究しているハイテク企業施設に潜入する工作員です。
ここから極秘データを片端からダウンロードして、生きて脱出するのが目的ですな。
うん確かにタイトル通りだ。(*^◯^*)
特徴はヴァッカリーノ氏(ドミニオンやキングダムビルダーが有名)のデザインらしく、施設内の構造が全てカードで並べるので、ゲームごとに全く異なる仕掛けが生まれる構造です。(こういうのが好きなのね)
今回はまたもやメンバーが6人になってしまったので、できるゲームが限られていて、満を持しての登場でした。
前評判をいろいろ見ると、『2階の奥までなんてとても行けっこない」という意見が大半だったので、通常は1階2階のそれぞれが6部屋ずつになるところを、今回5部屋ずつでプレイしました。(少しでも早く2階に辿り着けるようにとの勝手な工夫です。意外にオススメですよ、お試しあれ♪)
感想としては、前半は困惑しながらもっさりした悪テンポ。
何せこの手の大量のカードテキストは、視力に衰えの出てきた(^◇^;)中年ゲーマーには非常に苦痛。
さらに皆が初めてなので、一枚開ける毎に「え?何何?どーゆーこと?」といちいち確認に手間取るからスムーズに進まず時間ばかりかかる。
ようやく中盤でじわじわ盛り上がり、慣れてきた頃にロールプレイ的なセリフも楽しくなり白熱してきましたね。
何せ各部屋には決まった量の『データ』トークンがあり、先に部屋に入って『ダウンロード』した奴からポイントをかっさらっていくのですが、あらかじめ自分のアクションは、『前進』『後退』『ダウンロード』『インターフェイス(その部屋固有の特殊機能を発動させる)、『アイテムカードの発動』の5つから1枚プロットしておくのですよ!
だからプレイ順を良く把握していないと、ダウンロードしたくても「データが残ってねえ!」という羽目になるのだな。
相手がすでに持ってるデータはいくつだ?
奴がダウンロードしてる間にこっちは先に進もう!
…ってな展開になる訳ですな。
ここに特殊なアイテムが絡むから、だんだんと展開はエゲツない足の引っ張り合いという大好きな展開に。(^◇^;)
奥へ進んで第2階層へ行くと1階よりは多めのデータが手に入るので皆がワーキャー言いながらどんどん奥へ。
ところがこのゲーム、ラウンドごとにダイスを振って、その目足す警報レベルぶんだけセキュリティカウンターの数値をどんどん上げてゆく仕掛け。
これが99になった時にまだ施設内に残っていた工作員は全員逮捕されて、なんと無残にゲームオーバー!
どんだけ大量のデータをゲットしようが脱落となるのです!
前半が比較的ラッキーで、中盤まで結構スムーズ。
「これ全然余裕で奥まで行けるんじゃね?」という感じで、部屋カードを5枚ずつにしたのは失敗だったか⁉︎とヒヤヒヤしたものの、欲に駆られた一人が2階に突入した頃から雰囲気が一変!
やがて「あれ、もしかしてこれヤバくないですか?」というモードに。
かくして皆は一目散にエントランスを目指して、まさに大脱出!
カウンターの数字と距離を睨みながらひたすら『後退』一択なのがちょっと単純ですが、まあ盛り上がるところでもあり。(ここで隠し持っていたお邪魔アイテムを発動させるなど悪徳プレイヤーのお陰でさらに場が荒れたのはご愛嬌、笑)
かくして工作員たちは本当に漫画並みのギリギリのタイミングで見事全員が脱出に成功しました。
最後は、確保したデータチップのポイントを合計して勝者の確定でした。(*^◯^*)
そのくらい好印象のゲームではあるので、十分合格点ですかね。
たまにはファンタジーばかりではなく、SF未来社会でデータ奪取の裏活動に挑戦してみるのも楽しいですよ!