フォトムズは、各プレイヤーが目的の動物5匹くらいを指定され、街を作ったあと、確認のために各々が写真を撮って確認する、協力ゲームです。
飛び出す絵本みたいな、紙だけど立体的な建物カードで遊びます。
このゲームの良さはたくさんあるのですが、2点、このゲームが特別だなと思う点があります。フォトムズのメインターゲットに向けてではなく、ゲーマーに向けて書いてみました。細かいルールは書いていないので、あまり購入検討には向かないレビューです、すみません。。
ひとつめ。他のプレイヤーを助けようとしたところで、そのプレイヤーの視点はそのプレイヤーにしかわからない。
フォトムズでは、各自の視点(各自の座っている場所からの視点)で目的を達成できているかチェックします。たとえば左上のプレイヤーだと「ツバメとマルチーズと鯉とインコを撮りたい!」っていう目標があり、全プレイヤーに公開です。※上の写真は状況説明用に撮ったので、実際の写真フェーズでは必ず手をつけて撮るのでもっと低い位置になります。
目的が公開ということは、よく協力ゲームで奉行と呼ばれる、ひとりのプレイヤーが全員に支持して進めてしまうような進め方ができるかというと、フォトムズだと絶対できないんですね。そのプレイヤーの位置からどう見えるかは、そのプレイヤーしかわからないから。
もちろん、このリスはその位置だと見えちゃってるんじゃない?みたいに想像することはできますが、必ずそのプレイヤーが自分の目で確認してみる必要があります。絶対に全プレイヤーが参加しないと成功できないルールになっています。
ふたつめ。自分の目が確かだと思っていても、カメラを間に挟むだけで違うものが見える。
建物を配置していく街フェイズでは、カメラを通して見ることはできません。プレイヤーは必死で、写真を撮るであろう位置まで視点を下げて、ときには片目をつぶって、建物の隙間から目的の動物か見えるかをチェックします。
そして街が仕上がったあとの写真フェイズ。初めてカメラのレンズ越しに街を見ます。
・・・あれ?こっちの隙間からペンギン見ようとすると、逆側にいる鯉が画角的に入らないな…?
みたいな予想外のことが起きるのです。もう一度目で見てみると、確かにギリギリ見えるような気がする。でもやっぱりカメラだと、うまく写真に収めることができない。
人間の、ものを見る力ってすごいんだなって再確認しました。とても柔軟にできています。
ということで、いろいろと書きましたが、フォトムズは全員参加型でわいわい街を作るのも、写真を撮って答え合わせ(勝利判定)するのも盛り上がれる、楽しい協力ゲームです。
気になっている方は通販でも扱っていますので、ぜひ検討してみてください!