またもやシンプルながら要素マシマシのゲーマーズゲーム!こちらもまたラスボス級!
【ざっくり解説】
クニツィアのカードを使った競りとボード上の陣取りに商品のセットコレクションを合わせた、ゲーマーズゲーム。個々の要素はシンプルなのですが、その組み合わせのため複雑なゲームに感じることでしょう。
競りの押し引きによる短期的プランと、ボード上の陣取りの長期的プランを併せ持つゲームで、技術介入度はとても高く、難解さで『バベルの塔』に劣るものの、難易度では引けを取らないと思います。こちらもラスボス級です。
【長所】
特に競りを巡る駆け引きが面白くデザインされています。6つのシンボルで最多を競う何順でも行う競りです。早抜けすると単独最多のシンボルの特典だけ得られます。同数なら遅く抜けたほうが有利なのです。
早く抜けた人はカードの補充面で優遇されます。カードの補充は最後まで残ると不利になるので、勝つ場面とサッと身を引く場面を見極める必要があります。競りだけなら極めてシンプルなのです。
【短所】
長期的プランを睨むととたんにわけが分からなくなる難易度の高さです。競りは先述の通りシンプルなのですが、宮殿の接続ボーナスや商品のセットコレクションに着目しだすと、難易度が跳ね上がります。
また4枚の特殊カード(効果はシンプル)が何度でも使いまわせるなど、何が有効でどうしてよいのかわからないぐらい要素があります。繰り返しますが個々の要素はシンプルです。その数や組み合わせが複雑に感じてしまうレベルなのです。
【個人的な評価】
個々の要素はシンプルなのですがその数と組み合わせが『バベルの塔』よろしく、複雑なゲーマーズゲームです。難易度としては気持ちこちらの方が簡単かなぐらいですが、時間はこちらの方が長いです。
基本的には短期の競りを意識しながら、ちょいちょいボード上のやり取りを意識する程度で遊べば、さほど難しくはないので、最初にプレイするときは難しく考えず競りに集中することをお勧めします。
推定プレイ回数は1~2回。テストプレイの段階で素晴らしいゲームだと確信しました。しかし、持ち込んだメンツが良くなかったです。ゲーマー同士で遊ぶべきゲームなのは間違いありません。
『バベルの塔』よろしく合わないと思ったら遊ばない。その方が幸せになれるゲームの1つだと思います。
ちなみに筆者はアブストラクトでなければ技術介入度が高いゲームは全然問題にしない人です(笑)。なのでチャンスがあれば5回はプレイしたいと思っています。
【比較にだしたゲームのレビューのリンク】
あまりの難易度の高さから比較に出したクニツィアの『バベルの塔』です。こちらも合わせてどうぞ。
■バベルの塔