城に出仕して一族の影響力を高める1手激重(1ゲーム9手番しかない)ダイスプレイスメントな「白鷺城」の追加拡張。基本ゲームに追加する形になります。
基本ゲームで物足りなかった手番数の追加や新アクションエリア、新たな資材「茶筅」など、諸々追加して遊ぶことができます。
もちろんソロモードにも対応。ソロプレイのみですがご紹介です。
追加要素
茶の湯拡張(原題は「抹茶」)ということで、お茶関連の追加要素が色々と。ざっくりとご紹介。
茶庭ボード:メインボードの下に追加する「茶庭」エリアができました。これに伴い新しい橋&ダイスが追加され、1ラウンド3手番だったのが+1の4手番。1ゲーム9手番が12手番となり、基本ゲームで『もう少しやりたかった』をちょっと緩和してくれます。
【メインボード最下段参照。4つ目の緑の橋を含む諸々が追加になります。絵も綺麗に繋がってて○】
芸妓コマ&茶筅:鋼鉄/庭師・食料/藩士・真珠/侍をボードで管理していましたが、これに茶筅/芸妓が追加となりました。後述の芸妓アクションが行えるようになり、新たなコンボの可能性が増えました。
【今回差し替えとなる藩ボード(左)と元のボード(右)】
茶屋:芸妓アクションが選択できます。2文払い芸妓コマを1つ配置+茶筅を2つ消費して1歩、5つ消費して2歩移動させることができます。
左に一歩で見晴台(各人芸妓コマ1つのみ配置可能)、右に3歩で茶苑(3つの茶室に2個まで配置可能)に行くことができ、移動を変更することはできません。
見晴台ではお金を払って給餌(ランダム配置のタイルボーナス)か、賞玩(ランダム配置の蓮タイルボーナス)を得ることができます。
【見晴台:蓮タイル3個のボーナスを1回か、3文払ってタイルボーナス&終了時得点】
茶苑に行く途中も、黄色と青の暖簾があり、それぞれ終了時ボーナスと、書道・華道カードの獲得やアクションを実行できます。
【暖簾:茶室までの手前2歩でそれぞれ配置得点+ボーナスアクション】
【書道・華道カードはダイス配置によるアクションも可能】
茶室はランダム配置のタイルアクションを実行&それぞれの部屋に記載されたボーナスを得ることができます。
【茶室。3部屋あるのでタイルボーナスと終了時ボーナスを見てどこに置くか考えます】
ソロモード
ソロモード用のカードも3枚。茶屋アクション/緑ダイスを選択するものが追加されます。基本セットではアクションをがつがつやってきているのでそこは変わりないですが、一部持ち金全て払ってからのコマ進行が入ったので、本当に気持ちレベルですが若干マイルドに。当然相手のアクションも4回になったものの、基本のみと比べるとダブルアクションは多少起きづらくなった印象(それでも勝てませんが…)
そのほか初期カードやタイル追加等細かいところはありますが、大きいところはこんなかんじです。
感 想
1ラウンドに1手番追加で4手番に:これが一番大きい。基本セットの時は「藩が育ってきてこれからというところで終わってしまうのでもう1ラウンドくらいやりたい」という気持ちになりましたが、選択肢の増加と合わせて1ラウンドに追加1手番。欲を言えばラウンド数増えた方が良かったけど。そうするとソロだとダブルアクション頻度が下がるのでちょうどいいのかな。
アクション選択肢の増加:芸妓アクションが増えたことで、コンボの可能性が純粋に増えました。手持ち資源や場のタイル・カード・出目にもよりますが、庭師→侍→芸妓みたいな連続配置も可能。茶室まで芸妓を送り込んで、他3種のうち多くいけそうなところの茶室を選択してブーストとか、色々できることが増えました。それに伴い4種の資源確保しないとコンボ繋がらないこともあり、ソロだからじっくり考える時間の影響はないけど、複数人だとダウンタイムまあまあえぐそう。
収納:箱サイズは基本セットよりちょっと厚みが薄いくらい。うまくすればソロ・2人で回すのであれば基本セットに必要分全部収まります(多分3人はジップ袋じゃないと×と思う)。少人数プレイの人は扱いやすくなったんじゃないかな。
ソロモード:相変わらず強い。強いけど基本だけのときより勝ち筋がちょっと見える気がする。システム的に難しいんでしょうけど狙って相手のダイスカットができればベストなんですけどね。
得点計算:相変わらずやりづら(個人の感想)。何かしら得点シートがあると良。(基本セットはBGGに計算シートがアップされています)
ということで、相変わらずソロでは難易度が高いものの、追加手番&アクション選択の幅が広がる良拡張でした。体感ほんの少しマイルド(激鬼から鬼くらい)になるので、基本セットで心折れた人は入れて試してみてもいいかもです。