プレイヤーがリアルに狂気に落ちる協力パーティーゲーム!みんな,SAN値はしっかり!
クトゥルフ神話の作者であるラヴクラフトの同名の小説をもとにした協力ゲームです。南極大陸に上陸した探検隊であるプレイヤー一行は,未知なる文明が埋まっている証拠となる遺物を見つけます。しかし,見つけるたびに狂気が探検隊を襲い,さらに遺物を持ち帰ろうとするともっと狂気に落ちていきます。
さて,探検隊一行は,無事に南極を脱出し,遺物を持ち帰ることができるのか?それとも全員狂気の中に溺れ死んでしまうのか?
さて,ボードゲームとして「狂気に落ちる」のをどう表現するかというと,「狂気カード」の山札がありまして,このカードをことあるごとにプレイヤーが引きます。いろいろな指示が書いてあります。
他人とコミュニケーションを取りながら,手札である道具カード(種類と数字が書いてある。トランプっぽい?)を既定の種類と数字の範囲内に収まるようみんなで相談して集めることがゲームの肝ですが,このコミュニケーションを阻害するようなことが狂気カードに書かれています。
例えば:
- 大声で話さなければならない
- 数字は常に足し算形式で言わなければならない(4を言うなら,3+1)
- 話す相手の後ろに回り耳元で囁くように話さなければならない
- 手札の表を他人に見せ,自分は見えないように持たなければならない
といった感じです。どうでしょう,リアルに狂気に落ちた感じがしますかねw
だいぶ意思疎通が難しくなるような気がしますが,実際にやってみるとある程度対策を取ることが可能です。脱出自体はそこまで難しくないようですね。
※このゲームの一番の面白さは,狂気に落ちながらもなんとかコミュニケーションをとるところにこそありますので,脱出すること自体はそこまで重要じゃないかもしれませんね。
ただ,他人の前で恥ずかしがってしまい,カードに書かれた指示を渋る・守らない人がいると,このゲームは途端に面白くなくなります。ので,遊ぶ人と場所を選びます。ご注意ください。
T-RPGなどが好きな方は,とても良いと思います。
また,小説の一文が至る所に引用されていますので,ラヴクラフト好きな方はぜひ一度。