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一時期、ボードゲームギークでランキング1位をキープしていたボードゲーム。
どちらかというと、ウォーゲームよりなのだが、普通のウォーゲームが丸一日かかるのに比べ、このゲームは早ければ1時間、長くて3〜4時間で終わるので、かなり今のボードゲームよりになっている。
ウォーゲームはそこまでプレイしたことないので、詳しくはないが、基本的には、カードを1枚プレイして、そこに書かれている内容のイベントを発動するか、カードの左上に書かれている数字を使って、国に影響力(陣取りの数字的なもの)を配置するのがメイン。
面白いのは、このゲームはソ連側とアメリカ側でプレイするのだが、イベントはソ連側に有利なものとアメリカ側に有利なものが存在しており、当然、ソ連側のプレイヤーは、アメリカ側に有利なイベントを発動させたくないし、逆もしかり。
しかし、例えば、ソ連の手札にアメリカが有利になるイベントカードがあるとしたら、ラウンドが終わるまでには、それを強制的に発動するときがくるのである。この相手側が有利になるイベントが強制的に起こるシステムが特徴らしい。
とまぁ、これを書いてもよくわからない人もいると思うが、テーマ的に面白そうだなと思っているなら、手にとって見る価値はあるゲーム。
しかし、重ゲーであることは確実で、初心者にはおすすめできない。しかし、テーマが好きでボコボコにされてもやりたい!というのであれば、ありかもしれない笑
やっていることはカードを1枚出して、陣取りしていくだけなので、シンプルといえば、シンプル。基本的に重ゲーはやらない自分がこのゲームを絶賛するのは、このシンプルさがあるからだと思う。あと、全てのカードに歴史的背景があって、全てのカードの効果が違うので、カードによって、遊戯王とかギャザ的な興奮もある笑
また、このゲームでは前半ソ連が有利で、後半がアメリカ有利になっている。つまり、2人の実力が違うのであれば、初心者にソ連、経験者にアメリカとしてプレイすれば良い。
ほかにもいくつかバリエーションが存在しているので、新しくそちらでプレイすれば、経験の差もなくなるかもしれない。
ルールブックは日本語版で12ページくらいだった気がするので、そこまで多くはないが、ゲームに慣れていない人はわかりづらい表現が多く、最初はルールを間違う可能性も高いところは気を引き締めていく必要はある。
あと、このゲームは、アプリ版が存在し、このアプリが非常に完成度が高いので、カードの訳を手に入れ、ルールを把握していれば、かなり充実したゲームアプリになると思う。1000円前後で購入できるので、8000円を超えるこのボードゲームを購入するのに躊躇している方は先に体験してみるのもいいかもしれない。