《可愛いダルマがあっちこっちに転がり大興奮!》
お正月に縁起の良いゲームを遊んだら、とても盛り上がって楽しかったのでレビューしたい♪
【ゲーム概要】
ルールはとても簡単。カードをしっかりシャッフルして裏向きの山札を作ったら、スタートプレイヤーから好きな枚数のカードを引いていくだけ。
カードには1〜10の数字が書かれた可愛いダルマが描かれており、引いたカードは手元に予約カードとして数字毎に並べていく。この時、引いたカードと他プレイヤーが手元に公開しているカードが同じなら、それらのカードを全て貰って自分の予約カードとすることができる。
自分の手番が終了すると時計回りに他のプレイヤーが手番をプレイしていき、1周して自分の手番が回ってきた時、手元にカードが残っていれば全て得点となり除外する。
これを繰り返していき、山札が尽きたらゲーム終了。最も得点の多いプレイヤーの勝利となる。
【ライナー・クニツィアの坊主めくりゲーム!?】
これだけ聞くと「このゲーム、本当に面白いの?」と疑いたくなるルールだ。実際、ルールブックを読んでも面白さがよく分からなかったのだが、そこはライナー・クニツィアのデザインしたゲームだから安心して欲しい。これは最高に盛り上がる坊主めくりゲームだった。
一番盛り上がるポイントは移動するダルマの束。最初は2〜3枚のカードが重なって並んでいるだけだが、同じ番号のダルマが引かれるたびにそのカードの束があっちへ行ったり、こっちへ行ったり移動する。
そして移動するたびにダルマの束は膨れ上がって大きくなり、そのうち莫大な点数となって自分の元にやってくる。こうなると俄然、誰にも渡したくない!w
自分の手番が終わって他のプレイヤーがカードを引き始めるともうハラハラドキドキ。
「頼む!同じダルマは出ないでくれ!」
そう心の中で叫びつつ、他プレイヤーの手番でも目が離せない。そして再び自分の番まで回ってきて大量得点が出来た時には思わずガッツポーズで歓喜するし、また他プレイヤーが同じカードを引いて手元の束を持っていってしまったら、とてもガッカリしてしまう。
たった1枚のカードでプレイヤーの高揚感をグラグラと揺さぶるシステムが、たまらなく面白い!
【自分の手番でもハラハラするバースト要素!】
他人の手元にあるダルマのカードと同じカードを引けばそれが貰える、ならどんどん引けば良いじゃないかと思ってしまうのだが、実は引いたカードが自分の手元のカードと同じだとドボンして手元のカードを全て失ってしまう!これは痛い!せっかく溜めたカードの束が一瞬にしてなくなる喪失感は筆舌に尽くし難いものがある。
しかもこれは自分だけではなく、他プレイヤーも「もしかしたら自分にもあの高得点のカード群が回ってくるかもしれない…」という期待を持っているため、場から消えて無くなってしまうと全員が同じ気持ちでがっかりするのだ。この喪失の一体感は何とも変な感じで面白いw
ただし、このバースト要素は手元の予約カードが2枚以下の時は発動しない。つまり手元のカードが合計2枚までは安全にドローできるため誰でも気軽に大量得点のチャンスがある。これは特に子供には嬉しい配慮だ。
【結局は運次第なのだが、最高に盛り上がるパーティゲーム!】
基本は坊主めくりゲームなので、結局のところ勝敗はカードの運次第だ。しかし多人数のパーティゲーム、とりわけ小学校低学年の子供やボードゲームに慣れていないプレイヤーが混在したような場面において、誰でも十分に勝てる可能性があり、みんながワイワイ盛り上がることができることはとても大事だ。
またこのゲームの秀逸なポイントは自分の手番でも他人の手番でも、ずっとハラハラドキドキして楽しめることだろう。多人数になるとどうしてもダウンタイムが発生してしまいがちだが、このゲームは自分の手番では他人の得点を横取りする期待感とバーストしてしまう緊張感、他人の手番でも横取りされる不安感があり、ずっとゲームに集中していられる。それでいて1ゲームは10〜15分程度で終わってしまうため、つい「もう1回!」が飛び出してしまった。
<良いところ>
- ほのぼのとした愛らしいダルマのアートワーク、テーマが万人受けしそう。
- 山札から好きな枚数引くだけの簡単ルールながら、止めどきを考えさせられる勝負感が面白い。
- 「横取り」と「バースト」システムがよく効いており毎回盛り上がる。
<悪いところ>
- 勝敗は運次第でどうしようもない。
<説明書&対象>
説明書1枚。インスト:5分、プレイ時間:10〜15分(6人プレイ)
BGG Weight: 1.07(No Mercy: 2023/1/9現在)
おすすめの対象としては、カード運による勝敗が受け入れられない方以外は誰でも楽しめそうだ。優しいアートワークのおかげで、どんな場面でも活躍できるだろう。
【感想】
これは期待以上に盛り上がり楽しかった!友人夫婦と娘さん、私と妻で「何かお正月らしいゲームを」ということで持ち出したのだが、可愛いダルマが縁起も良くお正月の雰囲気にピッタリ。
「うわぁー!カワイイ♪」
ダルマのアートワークで女性陣の心を鷲掴みにして、ルールも山札のカードを好きな枚数引くだけと奥様方の理解も良好。そしていざ始まってみると、ダルマカードの束があっちこっちに移動するのでカードを引くたびに、
「うわー!出たー!」
「キャー!」
と、あちこちで歓喜と悲鳴が湧き起こり、15分程度の時間なのだが大盛り上がり♪
「予約カードが合計2枚まではバーストしない」という優しいルールのおかげで誰でも楽しめる坊主めくりゲームでありながら、クニツィアらしい洗練された横取りとバーストルールが場を盛り上げてくれる、とても楽しいパーティゲームだ。