キングダムビルダーから正当進化した作品
キングダムビルダー、Winter Kingdom では家の配置方法が特殊で面白いポイントの1つではあるが、このニュアンスが1回のプレイでは理解されづらく、初動1手目を間違えるとその後のプレイが面白くなくなってしまう傾向にあったと思う。Winter Kingdom ではエコノミーカードとアビリティカードによって1手目が致命的になることが少なり初めてのプレイが辛い体験になりにくくなったと思う。
ボード自体の形状を六角形にして、なおかつ雪結晶型に配置することで、少ないボード数で盤面のパターンが爆発的に増えているのが面白い。
運の要素も少なくないが、それをコントロールできる要素も多く、いかにリスクヘッジしていくかを楽しむことができるところも本元キングダムビルダーから引き継がれている。
キングダムビルダーとの大きな違いはルール量の多さ。キングダムビルダーはあっさりと短時間で終わるわりに結構考えたなというプレイ感で「もう一回!」と言いやすいが、ウィンターキングダムは思考負荷相応の時間がかかる印象。せっかくリプレイ性が高いのに、「もう一回!」が言いにくくなっているところが難点。
何回か遊んで感じるのは、初めて遊ぶ場合は Winter Kingdomカードやエコノミーカードはある程度わかりやすいものを選定しておくと良いかもしれないということ。それらの組み合わせによっては難解なプレイ感になってしまうので、ランダムでプレイするのは慣れてからで良いのかもしれない。