【2019年12月修正追記】
2019エッセン新作で2020年春にリリース予定のQueen Gamesによるデッキ構築ゲーム。勝手に行われてしまう望まないデッキ圧縮が特徴的だ。
プレイヤーは手番にカードを獲得したりカードの効果を使いリソースを獲得していき、そのリソースを使いアーティファクトを獲得し、さらにそのアーティファクトのセットコレクションを消費することで勝利点を得ていく。
カードの使用時には2枚使用しなければならない。カードには固有の番号が振られており、使ったカードのうち最も小さい番号のカード以外はデッキから取り除かれてしまうので、単純にカードの能力以外にも考えどころがある点は良い。
また、アーティファクトを消費して得点化する際にはルーンストーンを併せて獲得できるのだが、アーティファクトは多くの種類を集めた方が得点効率が格段に良い一方で、ルーンストーンを早めに獲得するには種類が集まっていなくとも早めにアーティファクトを消費した方が格段に効率が良い。
ルーンストーンは各種プレイ人数マイナス1枚ずつしかないため早い者勝ちになるし、早目に獲得した方が早くその能力の恩恵に預かれるだろう。
しかし得点効率重視で序盤から得点を稼ぐ逃げ切り型のプレイヤーに対して追いつくことができるかどうか、その辺りの駆け引きが重要となる。
インタラクションはそれなりにあるがキツくはなく、個人的には気楽に遊べていい塩梅だと思う。またデッキ構築ゲームにしては珍しく言語依存が無いのも良い。
悪い点としては、それほど深みはないかなという点と、デッキ構築感がそれほど無い点。リソースマネジメントの色の方が濃くコンボはカード同士ではなくルーンストーンとカードの間にシナジーを感じる程度で、カード同士のシナジーで気持ちよくプレイするようなゲームではない。
デッキ構築ゲームはスキルがモノをいうイメージが強いが、逆に言うとデッキ構築が苦手な人でも遊びやすくはある。
軽いプレイ感で良いゲームだと思う反面、やり込み要素、リプレイ性はそれほどでも無いかなという印象を持った。
以下追記-----------------------------------
このゲームを何度か遊ぶうちに評価を改める必要があると感じたので追記。
ゲームに慣れてくるとしっかりとしたデッキ構築感が出てくることに気がついた。
ルーンストーンとの相性に合うカード、マナの構成、得点するための戦術など…。これがわかってくると非常に面白い!リプレイ性がそんなに、と書いたことを反省しなければならない。
またゲーム展開も非常に接戦になりやすく最後までダレることがないのも高評価だ。今では非常にお気に入りのゲームの1つとなった。