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ウィンチェスター・ミステリー・ハウスをご存知だろうか。カリフォルニア州サンノゼにあるその館は、「西部開拓時代を征した」ウィンチェスター・ライフルで知られる実業家の未亡人によって建てられた。「銃により死んだ者の呪いを避けるには、休むことなく館を増築し悪霊から逃げ続けるしかない」と吹き込んだ霊媒師の言葉を信じた夫人は、受け継いだ莫大な財産を費し、実に38年もの間、1日も休まず館を増築し続け、無数の隠し部屋と秘密通路を作り上げた。
さて諸君、我々はそれが世迷い言ではなく事実だということを知っている。奥様のお命を狙う悪霊からお護りするため、我々は通路を繋げ部屋を増築し、一人では動けぬ奥様を誘導し悪霊どもを足止めし(嘆かわしくも退治することは敵わないが)、この館の命運尽きるまで死の呪いから逃げ続けるのだ。
──というわけで、「サンノゼ」は館タイルを繋げて増築に増築を重ねつつ出現する悪霊から逃げ回る協力型ゲームです。すべての館タイルを引き切って次手番の開始を迎えることができれば夫人は生き延びてプレイヤーの勝利、悪霊と夫人が同じマスに重なったら殺されてプレイヤーの敗北となります。
毎ターンの増築で悪霊からの距離を稼ぎ、ダイス目で職能発動の可否や悪霊の移動が決まります。
このゲームの主なポイントは「トークン」の稼ぎ方と使いどころでしょう。
館の増築は、夫人と悪霊との距離を稼ぐ目的の他に、壁や扉で囲まれた「部屋」の完成によるトークンの入手にも繋がります。このトークンは、職能発動コストとしての消費や悪霊の足止めにも利用できる汎用性の高いリソースです。自力では動けない夫人の移動にも使われますので、いかにしてトークンを稼ぎ、どこに投入するかが勝敗を分ける鍵となります。
トークンひとつで部屋の中全体を足止めできる警備員、悪霊が通れない「中庭」をショートカットして夫人を移動させられる庭師、トークンの入手・配分を行なえるメイドなど、職能の限りを尽くして夫人を悪霊から逃がし続けてください。やがて館の増築が止まる時まで逃げ続けることができれば、我々の勝ちです。
またイラストレータには「古き善きアメリカ」の雰囲気を得意とする漫画家、久正人氏を起用。ファンアイテムとしても魅力的な一品です。